来なかったツバメ

いつも通る近所のマンションの1階玄関に、毎年ツバメがやってきて子育てをします。
親鳥が餌を運んでくると、ヒナ達はいっせいに口を開けて騒ぎます。
その愛くるしい姿を見ることが私の楽しみの一つでもありました。
こんな都会の真ん中のマンションにやってきてエサは足りているのだろうか?
といつも心配していました。
でも、親鳥は、子ツバメが巣から落ちそうになるくらい成長するまでしっかり育てていました。
そして、ある朝、突然巣は空っぽになってしまいます。
子ツバメ達が巣立って行ったのです。
いつも、寂しい気持ちと、巣立ちを喜ぶ気持ちが半々でいました。


ところが、どうしたことか、今年はツバメがとうとうやってきませんでした。
主の来なかった巣は、すっかり荒れ果てて半分壊れてしまいました。
その壊れた巣を見るたびに悲しくなります。
これも広い意味での地球温暖化のせいなのでしょうか?
とても気になります。