額縁庭園のお寺ー宝泉院の思い出

今から4年前の8月15日、額縁庭園で有名なお寺、宝泉院へ行きました。
以前から、私が行きたくて仕方がなかったお寺でした。
主人と二人で行くはずでしたが、当時中学2年生だった息子が、自分も行くと言いいだしたので、急遽3人で出かけることになりました。
息子のお目当ては、お抹茶です。
大原一帯のお寺を巡ると、お庭を拝観しながら、お抹茶と和菓子がいただけるのです。
息子はケーキは食べないのですが、お抹茶と和菓子は好きです。
やっぱり、親の子だなと思います。
主人も私もお抹茶が好きです。和菓子なら食べます。
主人と二人で、よく、あまり気をつかわない場所でのお茶会などには行きます。


京阪電車とバスを乗り継いで、大原へ着きました。
お目当ての宝泉院で、お庭を眺めながら、お抹茶を頂くことができました。
夏でしたので、お庭は緑一色でした。
そして、座った場所の天井へ目をやると、そこには、血天井が…。
そっと手を合わせて、(心安らかにお眠りください)と、お祈りしました。
そうなのです。
お庭を拝観することと、もう一つの目的は、血天井に手を合わせる為でした。
ずっと心にあった思いが昇華されて、気持ちが軽くなりました。


子供の頃、血天井を御祀りした小さなお宮さんに、母に連れられて行ったことがありました。
幼かったので、なぜ、わざわざ、血のついた床を天井にしてお祀りするのかがよくわかっていませんでした。
ただ、怖かっただけでした。
ようやく、意味がわかった時、もう一度お参りしてみたいと思いました。
でも、そのお宮さんがどこなのか、私にはわかりません。
そこで、調べてみると、宝泉院に血天井があるとわかり、あのお宮さんに伝わる事を願いながら、宝泉院へ心をこめてお参りしたかったのです。
又、機会があれば、夏以外の季節に訪ねてみたいです。


お寺を3つお参りしてまわって、さすがに、息子もお抹茶を3杯も頂いて、もうこれ以上は飲めないとギブアップしたので、後は、お参りだけにしました。


8月には本当に色々な思い出があります。
しばらくはそれについて書いていこうと思います。