偏見

今日、ふと、主人が私に言いました。
丁度、美容学校の前を通りかかった時の事です。
主人「たとえば、美容学校の生徒さん達は、美容の専門技術を身につけて、
   それを職業にしようと思って、学んでいるわけやな」
私 「そうやね」
主人「親が美容師で、美容学校に通ってると言えば、ああ、やっぱり、
   後を継ぐんやなあと思われるよなあ」
私 「うん、そうやね」
主人「でも、親がそうじゃなくて、美容師になりたくて通ってる場合、
   茶髪にしてたり、奇抜な髪型をしてたら、何、あれ、みたいな目で
   見られることもあるよなあ?」
私 「そういうこともあるやろうね」
主人「それって偏見と違うか?」
私 「ああ、そういえば、お医者さんの家だと、そのお子さんがお医者さんに
   なれば納得するし、全然別の、たとえばロック歌手とか奇抜な事をする
   ようだったら、変なのって、思うかも…。それって確かに偏見よね」


うちの息子が、建築関係や設備関係(ロボット)の大学へ進んだと言えば、
世間は納得するだろうけれど、全然別の学部へ進んだら、
「どうして?」と思われるだろう、という事を暗に主人はにおわせたのです。


でも、私達は息子に後をついで欲しいとは、一言も言ってません。
彼には彼の人生があるのですから。
その選択肢の一つに、親の会社が含まれたとしても、
その時は、こちらが、息子の経営者としての資質を量ることになります。
会社はおもちゃではないのですから。
従業員さんの生活がかかっているのですから。


このままいけば、どうやら、息子も又、
『世間の偏見の目』で見つめられる一人になりそうです。