責められるべきは

福岡市の公園で、母親と遊びに来ていた小学校1年生の男の子が
何者かに首を絞められて殺害されるという、痛ましい事件がおきました。
何の罪も無い、幼い子供に、そんな残酷な仕打ちをした人間とは
いったいどんな人物なのでしょう?


ここで、私が気にかかるのが、殺害された男の子のお母さんの事です。
今回の事で、お母さんは、
『私さえ目を離さなければ』とか『私さえもっと気をつけていれば』とか
いうように、ご自分を責めていらっしゃらないか?と心配なのです。


母親とはそういうものです。
犯人を責める前に、自分を責めてしまうのです。


でも、ここで間違えてはいけないのが、
責められるべきは犯人の方だということです。
お母さんに罪はありません。
ご自分を責める必要はないと思います。
親子が安心して遊べる公園を、そんな恐ろしいことを行なって
安心して遊べなくしてしまった犯人こそ責められるべきだと思います。
周囲の方々は、ぜひ、お母さんの心のケアをしてあげていただきたいと思います。


テレビ等のコメンテーターの方々も、決してお母さんを追い込むようなコメントを
しないでください。
お願いします。


私も又、かつて、子供の事で自分を責めたことがあるので、
どうしても、お母さんの事が気にかかってしまったのです。


私の息子は先天性心疾患を持って生まれてきました。
その時に、
妊娠中に何か悪いものを食べたり、したりしたのだろうか?
五体満足に産んでやれなくて私は悪い母親だと、
自分で自分を責めたことがありました。
子供の身に何かあった場合、母親は最初に自分を責めてしまうものなのです。


どうか、早く犯人が捕まりますように。
しかし、犯人が捕まっても、
『母親の心』が自分自身を責める事から、すぐに開放されるとは思えません。
周囲の方々の暖かいお力が必要だと思います。


亡くなられた男の子のご冥福と
お母さんの心が癒される日が来ることを心よりお祈りいたします。