再会

先日、以前うちの会社の担当だった銀行員に久しぶりにバッタリ会いました。
うちへ来てくれていた時、本当に親身になって相談に乗ってくれていました。
彼は私と同い年という事もあって話がはずんだのです。
3年前に栄転して別の支店に移って行かれました。
それ以来の再会でした。


彼の後任の担当者は、こう言っては悪いのですが、今時の人で、
白黒はっきりしていて、自分にメリットのあるお客さんにはよくされるのですが、
自分の出世の足を引っ張るようなお客さんに対しては全く何もしない人です。
うちみたいな零細企業には何の相談にも乗ってはくれませんし、
何の提案もしてはこられません。
今ではすっかり冷え切った仲になってしまっています。


「●●支店もすっかり水が変わってしまったで」と主人が告げると、
彼もすぐにピンときたらしく、
「最近温かみがなくなってしまいました。お客さんの立場になって仕事する
行員が減ってしまいました」
と言われました。
銀行員もサラリーマンなので、少しでもミスをすると出世の妨げになりますし、
自分の身を守ることで精一杯で、お客さんの身になって真剣に考える人が
減っているようです。
寂しいことです。


彼と別れた後、主人が
「彼のようなお客さんの立場に立つ銀行員は、ひょっとしたら、
この先、出世コースから外されて干されるかもしれないな」
とポツリと言いました。
そんなのって間違ってると思います。
お客さんと上司の間でうまく調整して、どちらもが納得できるような
そいういう仕事のできる彼のような銀行員がもっともてはやされるべきだと
思います。


なんにせよ、難しい世の中になってしまったようです。