中小企業の社長って

主人を見ていていつも思うのは、たとえ、一国一城の主といえども、
中小企業の社長ってなんだか損な役回りだなあ、という事。


主人にはこれといった趣味はありません。
休みの日といえども、必ず、事務所へ行って仕事をしています。
主人の担当は営業です。
けれども、義父が亡くなって社長を引き継いだ時から、普段の仕事の時間のほとんどを
営業よりも段取りに費やしています。
営業3割、段取り7割といったところでしょうか。
自分の机上の仕事は必然的に後回し。
その為、夜遅くまで机上の仕事をすることになります。
休日には電話がかかってこないので、仕事に集中する事ができます。


夜はお布団に入ると直ぐに夢の中…。
お昼も昼食を済ませると、休憩の終わる時間までしばし、眠ります。
ほんの15分程ですが。


休日でも一日仕事をする時もあれば、半日仕事をして、
半日は家族の買出しの為や、生駒山にお参りに行く為に車を出す程度です。
自分の遊びの時間というものがほとんどありません。
傍から見ていても、とても疲れているのがわかります。


今の時代、どこの社長さんも同じ状況だろうと思います。
皆、身を削って、命を削って仕事をしています。
一つ愚痴を言わせてもらえるならば、そんな状況下にあるというのに、
最近の協力会社の社員さんに『コンビニ人間』が増えてきたせいで、
その尻拭いばかりさせられている事に困っている事です。
ミスをしても、元受のうちの会社が処理してくれるからと、
何の努力もせずに、同じ失敗を繰り返す人の為に、
謝罪にまわらなければならない主人が不憫です。
疲れているのに、無駄な労力と時間と精神的苦痛を受けなければならない
主人が不憫です。


いくら古くからの付き合いとはいえ、そろそろ我慢の限界ではないかと
私は思います。
いくら改善をお願いしても、それがなされない場合、もう
お付き合いを切っても仕方がないと判断する事は、
無慈悲な事でしょうか?


中小企業の社長さんが倒れてしまったら、会社は大変です。
社長の体調を守る為、うちの会社の信用を落とさない為、
決断する事は間違ってないと、私は思いたいのです。


でも、この不景気な時に、仕事をまわさないという決断をする事は
心苦しいです。


人は持ちつ持たれつが基本だと思います。
見返りを期待しないのは、個人的なおつきあいの場合の事。
ビジネスでは持ちつ持たれつは基本だと思うのです。


なんだか話がだんだんそれていってしまいました。
中小企業の社長さん、無理をせずに仕事してくださいね。
御自分の健康が何より一番大切ですから。