交換日記ーその2

前回の続きです。


平成5年8月18日
お盆休みに実家へ帰っていましたので、ノートを読むのが今日になって
しまいました。
7月19日、3歳の誕生日の夜10時半頃、息子が横になったと思ったら、
胸の痛みをうったえました。何の気なしに主人が手首で脈をとり、
私が胸に耳をあててみたら、異常に脈が早く、しかも脈が飛びます。
30分くらいそんな状態が続いたところでついに国循へTELしました。
宿直の先生が連れてきなさいとおっしゃったので、夜中、国循へ向けて
車を走らせました。
車中、息子はもう痛みをうったえることもなく、眠ってしまいました。
主人と
「おまえ達、油断するなよ」という忠告なのかなあと話しながら、
約1時間で国循へ到着しました。
心電図をとりましたが、不整脈はあらわれませんでした。
たぶん心配のない心房性の不整脈ということで、その夜は家へ戻りました。
7月22日から24日にかけて再び不整脈がおこり、痛みをうったえ、
ついには保育所で38.7度の熱をだし、3〜5回に1回脈がとぶ状態となって、
国循の外来(小児科)の主治医にTEL。
7月25日に急遽診ていただくことになりました。
保育所の先生がとてもいい人で、一緒に国循へ行きたいのですがと
おっしゃってくださり、当日所長さんと担任の保母さんが一緒に国循へ
行ってくださいました。
心電図をとったところ、不整脈が確認されました。
でも、心房性の心配のないものということで、なぜ、痛みがあったのか、
わからないとのことでした。
いずれはホルター心電図をつけて24時間の心臓の動きを記録する検査を
する予定だったそうで、*1時期が早くなってこの8月19日から20日に 
することになりました。
その後、息子は手足口病にかかり、考えてみると、痛みをうったえた時が
その潜伏期にあたることに気がつきました。
ホルター心電図の検査の結果を9月6日に聞くことになっているので、
その時にドクターに聞いてみようと思います。
総肺静脈還流異常症という病気は、術後何年か経った頃、不整脈が出るパターンが
多いそうで、覚悟はしていたつもりでも、いざそうなると、やはりドキッとしました。
けれども、今のところはごく普通に生活しています。
保育所でプールに入ったりもしています。
手術によって正常に近い状態にしただけであって、やはり、正常な心臓とは違うわけで、
一生つきあっていかなくてはならないのです。

*2★★ママへ
●●(息子の名前)は3人のドクターにかかっていてそれぞれは年1回なのですが、
合計*3年3回国循へ行ってます。
先に書いたように術後何年かたってから不整脈がおこることが多いそうです。
でもあれだけの手術をしたのですから、それぐらいは出ても不思議はないとのことです。
1日1箱のタバコを吸う人にあらわれる不整脈と同じ程度のものとのことでした。
一度脈が飛ぶ間、心臓に血がたまって、次に脈をうつ時に、大きく血を押し出すことに
なり、その時にドキンと感じて、痛みとして感じることもあるそうです。
肺静脈が4本とも1箇所に集まっていたのもですから、その場所と心臓とをつなぎました。
つなぎ目が成長と共に同じように成長すればいいけれど、しない可能性もあるので
続けて観察の必要があるとのことです。
しかし、●●(息子)よりも前に手術された方々のうち、そんな状態になられた方は
今のところ、いないそうです。
それでは、また。
次回ノートがまわってくる時には、皆さんの楽しい話が読めることをいのります。


私が保管していたノートに、私自身の日記が書かれてあるのはここまでです。
他のママさん達の日記はプライベートの事なので書きません。
自分が用意した交換日記がいっぱいになったら、自分で保管する約束になっていたので、
他のママさんが保管されているノートには、別の私の日記が書かれてあると思います。


子供さんの病状やご両親の仕事の関係で引越しされたりとか、色々な事があって
この交換日記もいつのまにか自然消滅してしまいました。
この中の何人かのママさんとは今でも年賀状の交換はしています。
子供達は皆、元気にしていて、本当に何よりと思っています。

*1:前のブログで6歳と書きましたが、3歳だったようです。私の記憶違いです

*2:交換日記をしていたママさん仲間の1人

*3:この頃には年1回の通院になっていたようです