ドナーカード

結婚した年に、腎臓バンクへ登録をしました。
それが下記の写真のカードです。

 

その後、日本でも臓器移植法が成立し、脳死状態の方からの
移植手術が可能になりました。(1997年)
その第1号となられた方の臓器提供が行われた年に、
(1999年2月の事だったと記憶しています)ドナーカードを持ちました。
ドナーカードの裏側には、1999年3月3日記入と残っています。
それが下記の写真のカードです。

 

家族の同意蘭に署名してもらうように、主人にお願いしましたが、
断られました。
頭ではわかっていても、いざ、自分の家族が脳死になった時、
果たしてそれを人の死として認める事ができるのか?
とてもじゃないけどできないと、主人に言われました。
主人の言う事はもっともだと思います。
私も、おそらく、主人や息子が脳死と診断されたとしても
にわかにはそれを受け入れる事はできないと思います。
まだ、生きてると、絶対目を開けると思うに違いありません。


脳死とは、本当に難しい判定ですね。
他人の臓器をもらってまでしても生きたいのか?
なんて辛口の意見をおっしゃる方もおられます。
臓器提供を受ける側の方だって、同じ事でたぶん悩んでおられると
思います。
他人の臓器をもらわなくては生きられないのか?
という事に罪悪感を持ちながら、悩みながら生きておられると
思います。


15歳未満の臓器移植法について取り沙汰されている昨今、
重いテーマだと思います。
願わくば、自分の細胞から臓器を再生させる事ができて、
それで自分自身を救う事ができるようになれば、と思います。
でも、それは人のクローンを創る事に繋がるのですよね。
国循で一緒だったMちゃんのお母さんの
人工心臓の完成を待っている」
という言葉が脳裏によみがえります。


いったい、どうすれば、未来は開けるのか?
どうする事が一番いいのか?
これから私達が考えていかなければならない、
非常に難しい問題だと思います。