恋するということ
もう すっかり忘れていた
あの胸がキュンとなる感覚は
もはや遠い昔の記憶
空気みたいな存在になってしまった夫婦の間には
「恋」という感覚よりも
「愛」という感覚の方がピッタリくる
でも それでも
夫や夫以外の人や物にむけるある種の感覚が
「恋」といえるのかもしれない
たとえば
俳優や自然や芸術から受ける感動が
「恋」だと思う
また たとえば
死んでしまった人は永遠にそのままの姿なので
永遠に恋することになるのかもしれない
もう絶対手の届かない存在にむける感情が
「恋」なのかもしれない
義母は生前の義父とよくけんかをしていた
けれども 今は 違う
まるで
恋しい人のことを思い浮かべながら
物語を語る少女のようだ
恋
初恋
恋心
「恋」は宇宙からのプレゼント?
それとも地球からのプレゼント?
宇宙誕生と共に生まれたの?
天地創造と共に生まれたの?
生きとし生けるものすべてに
プログラムされたものなの?
命を謳歌する為に。。。