独居世帯

ここ2週間程の間にご近所で立て続けに事件がありました。
お一人目の方はご主人を亡くされた後、独り暮らしをされていました。
いつもお隣の奥さんが声をかけて一緒に買い物等に出かけておられました。
2−3日姿が見えないので、お隣の方がお声をかけに行かれたのですが
部屋の中でお布団に横になっている姿を見て、寝ておられるのだと思い、
その日は帰られたそうです。
翌日また覗きに行かれると、部屋の中で昨日と同じ姿のまま寝ておられて
いたので、慌てて部屋の中まではいっていったそうです。
お布団に横になったまますっかり衰弱しきっておられていて
すぐに別のご近所の方を呼ばれて救急車を手配されたそうです。
緊急入院になりましたが、命に別状はなくとりあえずは落ち着きました。
ところがお子さんがおられない為、町会長さんが妹さんに連絡をとったのですが
妹さんも自身の生活があるため、すぐには駆けつける事ができませんでした。
妹さんはしばらくはおられたのですが、帰っていかれました。
話によると、独り暮らしの為、食事を作ったり食べたりするのが面倒くさくて
抜いたりされていたそうです。
その為栄養失調になって衰弱してしまったと、後から聞きました。



又別の独り暮らしの女性(この方もご主人を亡くされています)は
頭を打って怪我をして倒れているところを、介護に来られたヘルパーさんが
発見され、救急車を呼ばれました。
血だらけで倒れておられたそうです。
もしも、その日、ヘルパーさんが来る日でなかったらと思うとぞっとします。
部屋の中で何かにつまづき転倒し、頭を打って、怪我をして動けなくなっていた
そうです。発見されたとき、すでに顔面蒼白だったとの事。



お二人とも無事でよかったです。
けれども、今、独り暮らしの高齢者の方が増えています。
そして昔と違って都会の中では、隣は何をする人ぞ、で隣人の姿を見たことない
という方も多いのです。
向こう3軒両隣、といった古きよき時代のお付き合いは影を潜めてしまいました。
私が育ったアパートや長屋では、お互いに
「ご飯炊くの忘れた!分けて!」とか
「ちょっとお醤油きらしたの。貸して!」とか
「ちょっとおかず作りすぎたの。おすそ分け」とかいうやりとりは日常茶飯事でした。
ご近所で知らない顔をはありませんでした。



少子高齢化核家族、様々な家族や社会のひずみがここに現れているように思います。
自民党民主党だと、ご自分達の身の安全(議員と言う身分)を守る為だけに
勝手な事を言い合ってないで、本当に自国の民の事を真剣に考えてほしいものです!(怒)