2009年9月19日の出来事
うちの会社のベテラン事務員さんがこの11月で退職する事になりました。
彼女はうちへ入社して12年になります。
最初は気がつかないおっとりとした子でした。
後輩が入ってきた時には、よく気がつくその後輩に押され気味で
自分に自信をなくし、会社を辞めたいと申し出てきたこともありました。
でも今辞める事は『逃げ』だから、どこへ行ってもそれを克服しない限り
ついてまわること、この会社の中で、あなたにしかできない事をみつけてみれば？という社長の言葉で思いとどまりました。
その後の彼女の成長には目覚しいものがありました。
私は、人間とは努力すればこんなにも成長する事ができるのだという姿を彼女に見せてもらいました。
社内では社長以外詳しくない消防設備を勉強したのです。
今や、彼女は消防設備の事では社内で負ける事はありません。
消防署へ赴き消防官と打ち合わせしたり、消防設備の検査に立ち会ったりできるようになりました。
それによって自信もつき、お客様の所へ赴き、営業のような事もできるようになりました。
彼女は一般事務の募集で入ってきたにもかかわらず、事務所にこもって事務をするだけではなく、そうやって自分を成長させて、新たな自分の可能性に気づいたのです。
今、彼女のおなかの中には新しい命が息づいています。
日に日に成長していく我が子のぬくもりを感じながら、母となる日を夢見ています。
妊娠がわかった時、出産後も復帰するのか、それとも退職するのか、ご家族とも相談して決めてくださいと伝えてありました。
それから4ヶ月。彼女が結論をだし、こちらへ伝えてくるのを辛抱強く待ちました。
出産後は子育てに専念したいという彼女の結論は、悩んだ末の結論だと思います。
彼女の去就がこれで決まりました。
11月には快く送り出してあげたいと思います。
