先日、古くからの友達が容赦なく人の痛いところをついてくるという話を書きました。
実はそのちょっと前に言われたばかりだったのです。
私は３人姉妹の長女です。
幼い頃から、「お姉ちゃんなのだから我慢しなさい」の言葉と共に育てられました。
すぐ下の妹は事故で大怪我をして、５度に渡る手術を繰り返しました。
末っ子の妹は大病を患い、死をも覚悟しなければならないところまでいきました。
両親とも、特に母は妹達にかかりきりでした。
私は長女として、両親になるべく迷惑のかからないようにと気を遣っていました。
お姉ちゃんなのだから、長女なのだから、私が我慢すればすむのだからと。
自由奔放に育った妹達は、高校生になる頃には親の言う事など、何処吹く風
わが道を行くといった感じで、親に反対されようと自分の思ったとおりに行動していました。
その点、私は親に反対されるとすぐにあきらめました。
私さえ我慢すれば丸く収まるのだからと。
整体に今まで何度か通いましたが、整体の先生が口を揃えておっしゃいます。
我慢強いと。
私が「痛い」とは絶対言わないからです。
今通っている整体でも、担当の先生は気を遣ってくださって
「痛かったら痛いと言ってくださいね」
とおっしゃいます。
でも、私には言えないのです。
「痛い」とは…。
一生懸命治療してくださっているのに、そんな失礼なこと。
自分の身体が悪いのだから痛いのは当たり前。
そう思うのです。
というより、思うより前に、「痛い」という台詞自体がでてきません。
で、話は戻って、友達も主人も、
「今時、自分さえ我慢すればいいなんて考え方はナンセンス！」
だと言うのです。
主人は一人っ子。友達は長男とはいえ姉と妹に挟まれた真ん中の子。
２人とも自分の思うとおりに生きてきた人達です。
幼い頃から染み付いた習性はなかなか直すことができません。
自分さえ我慢すればいいという考え方は、時と場合によって
ＯＫでもあるし、ＮＧでもあると思うのです。
その場面場面の切り替えができない私です。
そこの所を２人にグサッと突かれ、心の中では（勝手な事を言ってからに！）
と思いながらも、反論するネタがなくて、グウの音も出ずにいたのでした。
世の中の長女の皆さん、もしくは長子の皆さん
皆さんはどうでしょうか？
