昨日帰宅した息子が一言私に言いました。
「今度の土曜日に行く事になったから」
先日、私が息子へ言った事への返事でした。
息子とM君は、S君が亡くなる1週間前に会っていました。
学校の授業が終わった後、夜に会い、3人でカラオケを楽しみ、終電で帰宅しました。
その元気な姿を見ていただけに、息子のショックは大きかったのです。
その時にS君が引っ越していた事を聞いたとの事でした。
その為、S君の新住所を息子も私達も知りませんでした。
息子が落ち着いた頃を見計らって私はこう息子に言ったのです。
「35日を前に一度S君のご自宅へお参りに行ってみたら?」
と…。
S君の住所を知らないので、息子は
「お母さんに電話するのがしんどいわ…」
と一言、私に答えました。
私は、S君のお母様はきっと寂しい想いをされているに違いないと思ったのです。
S君の友達である息子達の元気な姿を見るのはお辛いかもしれないけれども
S君の事を忘れずに想ってくれて訪ねてきてくれたと、
ほっとされるかもしれないとも思ったのです。
でも息子にはそこまでは言わずに、ただ
「友達として、やっぱり、一度自宅へお参りに行ってあげるのがいいと思うよ」
とだけ言いました。
息子には通じたようでした。
M君と相談して、息子が意を決してS君のお母様に電話をしたそうです。
するとS君のお母様は
「息子も会いたがっていると思うのでぜひ会いに来てやってください」
とおっしゃったとのことでした。
数々のお通夜や告別式や法事を経験してきた息子ですが、
ご自宅へお参りの為に訪問するのは初めてです。
でも、私達の後姿を見てくれていたのか、しっかりわかっていたようです。
ご仏前とは別にお菓子を何処其処で買っていくからと私に言いました。
「M君と連名にしてもらうの?」
と尋ねると
「いいや、MはMで買ってくるって言うてたわ」
とのことでした。
息子よ
ごめんね
ちょっと辛いかもしれないけれど
S君に会いに行っておいでよね…