散歩

夕方、仕事が一段落ついた夫が、どこか出かけようと言うので、緑の多い自然が見たいと言いました。
義母も誘うと行くとの事で、家族で出かけました。
行った先は大阪城公園。
いい風が吹いていました。
駐車場に車を止めて、遊具のある広場を抜け、噴水の横を通り、音楽堂の横の小道を歩きました。
天守閣へ向かう為、階段をあがり、ふと見ると切株の上に猫がいました。
私が
「猫がいるよ」と言うと
先に階段を上まで駆け上がっていた息子が戻ってきました。
みんなで猫が起きないようにそっと近づきました。

夫が小枝で猫の足の裏をいじろうとも、全然動じず、悠々として寝そべっていました。
持っていたパンをやろうとしたのですが、一瞥しただけで、又寝てしまいました。

切株からずっと上の方に、もう1匹、真っ白な猫がいました。
その猫に向かってパンを投げると、姿勢を低くして、抜き足差し足といった様子で近づいてきました。
食べ終わったようだったので、夫がもう一切れパンを投げました。
さっきと同じように用心深く近寄っていきました。
その様子を見た後、階段を上まであがりました。
振り返ると、カラスがたくさん木に集まってきていました。
その内の1羽が、さっき白猫にやったパンを拾うと、くわえて木の枝にとまりました。
その姿を見た途端、息子が猛ダッシュでカラスのとまっている木に走って行きました。
あまりに息子が勢いよく近づいていったものですから、そのカラスはよっぽど慌てたのか、
くわえていたパンをポロっと落としてしまいました！
その姿を見て、家族一同大笑いです。
カラスがパンを落とすなんてちょっと信じられなかったものですから(~_~;)

その後天守閣の前まで行き、広場でハトやスズメや蟻にパンをやりました。
ベンチに座って少し休憩した後、元来た道を戻りました。
当然、切株の猫はもういないだろうと思っていました。
ところが、まだ、いたのです。
足をのばして、さっきよりももっと変な態勢でグッスリ寝ています。
夫がイタズラ心をだして、また小枝で足の裏を触ると、今度は猫は驚いて飛び起きました。
でも、またすぐに寝てしまいました。
全然人を恐れず、嫌がらせされても、怒るわけでもなく、我関せずといった態度で、感心しました。
こんな堂々とした猫もいるものなのですね…。
久しぶりに家族でくつろぐ事ができました。

最後に、うちの黒ベタの写真を載せます。
あまり写りはよくないですが…。