2012年8月の読書記録

8月が終わりました。
コミックも含めてですが、なんとか10冊以上読むことができました。
9月もこの調子で読んでいけたらいいなあと思います。
本を読んでいる時は、私にとって本当に幸せな時間です。


嬉しいニュースもありました。
息子の大学卒業が決まりました。
先日、前期の成績発表があったのですが、全単位修得につき卒業、と表示(今時はパソコンで成績が見られる)されてあり、それを見て息子は大喜びでした。
良かったねと家族で言いました。
後期は、1科目だけは取らないといけないとの事で、引き続き大学へは行くのですが、
これで就活に集中できると、息子は言ってました。



8月の読書メーター
読んだ本の数:13冊
読んだページ数:2525ページ
ナイス数:364ナイス

アントキノイノチ (幻冬舎文庫)アントキノイノチ (幻冬舎文庫)
杏平と雪ちゃん、遠回りしたけれども今出会う事に意味があったのだと思う。色々な経験をして人間的に成長した2人だからこそ、きっと強い絆で結ばれ、これからもお互いを思いやりながら生きていく事でしょう。遺品整理の事は聞いた事はあったけれども、本当に凄い現場もあるのだなあと思った。そんな中、『仏さんを助けに行く』という信念のもと、プロ意識で仕事をされている佐相さん達を尊敬します。杏平と雪ちゃんが手をつなぎ、松井に声をかける場面では涙ぐんでしまった。あの場面の松井は、少しはまともな『人間』になっていたのだろうか?
読了日:08月30日 著者:さだ まさし
つるかめ助産院つるかめ助産院
母として息子を身ごもっていた時の事を思い出しながら読んだ。美しいハート形の島での心温まるストーリー。とても直視できないような現実もでてくるけれども、最終的には皆、前向きに進んでいく話なのでほっとした。今の沈んでいる私の気持ちを慰めてもらえてとてもありがたかった。人はひとりでは生きていけないもの。人って本来とてもさびしがり屋なんだと思う。皆、誰かに支えてもらっているのだと思う。ささえ、ささえあい、共に未来に向かって歩いていけたらいいなあと思う。
読了日:08月28日 著者:小川 糸
ココロの日曜日 仕事と生きる道ココロの日曜日 仕事と生きる道
『しんどい時こそ余裕の笑顔』城島さんも同じ事を思ってたんだ。そう思うしそう努力してきたつもりでも今の私にはなかなか難しい。修業が足りません。『…を私は第一に考える さて あなたは』とうい言葉が印象的だった。そんな風に表現した事がなかったし、そんな風に問われた事もなかった。私に気づかせてくれ、私に考えるきっかけを与えてくれた。感謝。
読了日:08月26日 著者:城島 茂
あなたはそこにあなたはそこに
切ない。『ほんとうに出会った者に別れはこない』凄く意味深な言葉だと思う。私にも男友達がいるけれども、『あなたはそこに』の世界は、男女の友情とはちょっと違う。単純な恋愛ともちょっと違う。言葉を当てはめるなら、人間愛でしょうか?人としてひとりの人を愛した、そんなイメージかな。
読了日:08月19日 著者:谷川 俊太郎
ココロの日曜日 愛についてココロの日曜日 愛について
タイトルに惹かれ図書館で手に取り、帰宅してから作者のプロフィールを見て驚いた。TOKIOの城島さんだったのですね。『自分を愛せずなんで人を愛せるのさ』その通りだと思う。自分を大切に出来ないのに人を大切になんて出来るはずがない。自分を犠牲にするのではなく、あくまでも自然体で自分や人を大切にする事だと思う。
読了日:08月19日 著者:城島 茂
神様のカルテ 2神様のカルテ 2
「医師の話ではない。人間の話をしているのだ」という台詞が心に残った。この台詞には凄味がある。トメさんとマゴさん夫婦が素敵。何十年も連れ添った夫婦の穏やかで揺るぎない絆に胸が熱くなった。古狐先生と千代夫人の為にイチさん達がとった行動には思わず泣いてしまった。古狐先生と大狸先生との友情にも目頭が熱くなってしまった。イチさんとハルさんは相変わらず良い夫婦だなあと思う。若いけれどもとても味のある良い夫婦だと思う。私も見習いたい。
読了日:08月19日 著者:夏川 草介
やなりいなりやなりいなり
各章ごとに登場するレシピが面白い。妖達や貧乏神が説明の中に出てくるのが面白い。ただ、ストーリー的には今までの作品よりも面白く感じられなかったのが残念。私の心が疲れていたせいなのかな?『あましょう』だけは胸の内がきゅっと苦しくなって切なくなった。栄吉が一太郎にかけた言葉が重く、胸の内に残った。栄吉と一太郎はこの先もずっと親友として、結婚しても子供が出来ても続いていってほしいと思うというよりも願う。
読了日:08月17日 著者:畠中 恵
萩尾望都作品集〈17〉アメリカン・パイ ( プチコミックス )萩尾望都作品集〈17〉アメリカン・パイ ( プチコミックス )
表題作『アメリカン・パイ』は切ない作品だけれどもリューとグラン・パとの心の交流がステキ。リューの詩も切なく美しくて心に響く。グラン・パの言う通り、リューは旅に出ているだけ。そう思う。『アロイス』はちょっとぞっとする。果たしてアロイスは存在していたのか?ルカスのもう一つの人格なのか?『白い鳥になった少女』は人を思いやる事のできなかったインゲが、1人の少女の言葉によって心を入れ替えるお伽話。『赤っ毛のいとこ』はコミカルでいて、最後にはちょっとしんみりとした気持ちにさせてくれる作品。
読了日:08月15日 著者:萩尾 望都
萩尾望都作品集 (16) とってもしあわせモトちゃん ( プチコミックス )萩尾望都作品集 (16) とってもしあわせモトちゃん ( プチコミックス )
題名通りとっても幸せな気持ちにさせてくれる作品。コミカルな中にもホロリとくるものもある。中でも『お星さまのお話その2』が好き。モトちゃんの「じゃ地球はひとりぼっちなんだね?」という台詞に切なくなる。望都様のお父様の後書も面白い。子供の頃の望都様の事が書かれてあって、やっぱり望都様は小さい頃から個性的な方だったのだなあと思った。小学校の担任の先生のエピソードは興味深かった。大人の思いこみや色眼鏡で決めつけちゃいけないですよね。望都様の才能がつぶされなくてよかったわ。
読了日:08月10日 著者:萩尾 望都
萩尾望都作品集 (15)この娘うります! (プチコミックス)萩尾望都作品集 (15)この娘うります! (プチコミックス)
表題作も『ミーア』もコミカルな作品。主人公の少女が共感できて可愛らしい。足がとても綺麗で、昔読んだ時からあこがれていました。自分の足と比べるとタメ息が出てしまいますが(^_^;)『ヨーロッパ便り』は思わずパリってそんなとこなの?と驚くと共に絶対行きたくないと思ってしまった(ーー;)普段から海外は映像で見るだけで、行きたくはないと思っているから別にいいのだけれどもね。
読了日:08月09日 著者:萩尾 望都
萩尾望都作品集〈14〉続・11人いる! (プチコミックス)萩尾望都作品集〈14〉続・11人いる! (プチコミックス)
タダとフロルの仲睦まじさが可愛らしいが、王様と四世が切ない。四世には本当にその手段しかなかったのか?と。『スペースストリート』はタダ達の事をコミカルに描いてあって面白い。『左ききのイザン』はその後の話を小説で読んだので懐かしい作品。『6月の声』は美しい従姉が遥かな宇宙へ飛び立つまでの少年の心の動きが描かれてあってこれも切ない作品。ルセル(少年)の「人びとはなぜ空を飛ぼうとするのだろう。はるかになにを追ってなんのために気流の中を明日へむかうのか」という台詞が心に残った。私も又同じ思いだから。
読了日:08月08日 著者:萩尾 望都
吃音は治せる (有効率74%のメンタルトレーニング (ビタミン文庫シリーズ))吃音は治せる (有効率74%のメンタルトレーニング (ビタミン文庫シリーズ))
私はハ行やサ行の音が2音目以降に来ると発音ができない。たとえば『ごはん』が言えない。『は』が発音できないから。『お待たせしました』が言えない。『せ』と『し』が言えないから。だからできるだけ別の言い方に替えてきた。自分が発音できる言い方に。この症状は『吃音』なのかどうかがずっとわからなくて、でも多分『吃音』なんだろうと思っていた。でもこの本を読むと頭の中で吃音は起こっているとの事。私は頭の中ではスムーズに言える。ますます自分が『吃音』なのかどうかがわからなくなってしまった。
読了日:08月06日 著者:觥筑澄夫(目白大学教授)
萩尾望都作品集〈13〉11人いる! (プチコミックス)萩尾望都作品集〈13〉11人いる! (プチコミックス)
『11人いる!』は私が初めて読んだ宇宙の出てくるSFコミックだった。直感の優れたタダや美しい容姿とは裏腹に言葉遣いの荒いフロルにすぐに魅かれて夢中になって読んだものでした。明るい未来へ各々が向かう最後の頁が好きです。ダーナの出てくる精霊シリーズも好きです。精霊というだけで狩られる世界。なぜ精霊はいるのか?なぜ狩られるのか?精霊はどこからきたのか?様々な疑問を持ちながらも、今を楽しく生きようとするダーナ達精霊の姿に切なくなります。
読了日:08月04日 著者:萩尾 望都

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