2014年7月の読書記録

7月が終わり8月に突入しました。
『夏』は一番好きな季節です。
息子が生まれた季節でもありますが、それだけではなく、『夏』には良い思い出も悪い思い出もたくさんあって、なんだかノスタルジックな気持ちになるからなのです。
お祭りの夜とか、花火とか、ホタルとか、お盆とか、お墓参りとか、早朝のカブトムシ取りとか…etc.
8月に入ると、『夏』が行ってしまう事の方を心配してしまう、変な私です。


さて、7月の読書記録を残しておきます。
6月と同じ冊数を読むことが出来て満足です。


2014年7月の読書メーター
読んだ本の数:13冊
読んだページ数:3350ページ
ナイス数:509ナイス

猫街道三拾三次 歌川猫重―キャット・アート・コレクション猫街道三拾三次 歌川猫重―キャット・アート・コレクション感想
子供の頃、東海道五十三次のカード(丁度トランプ位の大きさ)を持っていた事を思い出した。暇な時にはよくそれを見ていた。何回か引っ越しをする内に行方不明になってしまった。今思えばとても残念。そのカードがあればこの作品と比べながら見て楽しむ事が出来たのに…。元になった版画と少し構図が違ったり、でも作品の面白さは猫ちゃんの場合この方が良いなあと思えるものばかり。やっぱりシューさんが描く猫ちゃん達は素敵です。歌川猫重の解説も面白かったです。
読了日:7月31日 著者:シュー・ヤマモト
真夜中のパン屋さん 午前3時の眠り姫 (ポプラ文庫 日本文学)真夜中のパン屋さん 午前3時の眠り姫 (ポプラ文庫 日本文学)感想
希実の従姉妹の沙耶が突然登場してきて面食らった。前回の続きで希実の母親の律子の話から始まるのかと思っていたから。自分勝手な沙耶に何も言えずに従う希実の姿にやきもきしながら読んだ。本当に沙耶も律子も自分勝手で嫌な人たちだと思っていたが、最後の展開で二人も【家族の呪縛】みたいなものの影響を受けていたのだとわかった。希実の記憶がすっぽり抜け落ちていた理由もわかり、律子とどう向き合っていくのか?次に期待したい。
読了日:7月29日 著者:大沼紀子
ブラック・ジャック(3) (手塚治虫漫画全集 (153))ブラック・ジャック(3) (手塚治虫漫画全集 (153))感想
何度読んでも『友よいずこ』が切ない。タカシとちゃんと再会できればよかったのになあと思う。『六等星』は好きなお話だ。地味であっても真の実力を持っている人がやっぱり一番だと思う。『上と下』も好きな作品だ。社長さんと力さんはきっとこれから先親友として友情が続いていくと思う。ブラック・ジャックの粋な計らいも好きだ。『ある教師と生徒』は二人がベッドを並べて勉強しているシーンが好きだ。
読了日:7月27日 著者:手塚治虫
夏の庭―The Friends (新潮文庫)夏の庭―The Friends (新潮文庫)感想
ずっと前に映画で見た作品。三人の少年達が、独り暮らしのお爺さんが死ぬのを見ようと見張り始める。ところが少年達の思惑とは反対に、生気がなく今にも死にそうだったお爺さんがにわかに元気づき、活動し始める。やがて少年達とお爺さんは深い友情で結ばれていく。少年達もそれぞれに自分達ではどうしようもない悩みを抱えていたが、お爺さんからたくさんの事を学んで逞しくなっていく。それでもやがて別れの時がやってくる。お爺さんとの別れのシーンはとても切ない。でも彼らはお爺さんの事を決して忘れないだろう。
読了日:7月26日 著者:湯本香樹実
異人たちとの夏 (新潮文庫)異人たちとの夏 (新潮文庫)感想
随分前に映画で見て印象に残っていた作品。今回改めて読んでみてやっぱりこういう話好きだなあと思った。亡くなった両親に息子が会うシーンは本当に夢の世界のようで心地よく、『夏』だからこそピッタリ合う設定だと思った。懐かしい昭和の臭いのする作品。両親がせっかく息子がすき焼きを食べさせようとしたのに全然食べずに消えてしまうシーンが一番切ない。一方ケイは我儘だと思う。何にも関係ない主人公を恨むなんて。間宮は良い人だなあ。主人公とこれからも良い関係を築いていけるだろうと思った。
読了日:7月21日 著者:山田太一
夏色ジャンクション夏色ジャンクション感想
親友と恋人に裏切られて何もかも失った信之、大金を所持する勇、アメリカ娘のリサ、三人のロードムービー的なお話。信之が勇とリサを裏切らなくて本当に良かった。途中ハラハラしながら読んでました。旅をしながらいろんな事を一緒に経験する事によって三人の絆が深まっていきます。信之と勇がアメリカへ行ってリサと旅する事を約束した、彼らの未来はとても明るいと感じました。良いお話でした。
読了日:7月20日 著者:福田栄一
リボン (一般書)リボン (一般書)感想
子供の頃からセキセイインコを飼っていたので、リボンが逃げてしまった時のすみれちゃんやひばりちゃんの気持ちが痛いほど分かって辛かった。その後リボンがいろんな人と関わって最後に奇跡が起るのだけれども、ちょっと読むのがしんどかった。なぜなら、虐待する人に対しての怒りや、老鳥になったリボンをどうして行かせてしまうのか?と憤ったりして、それでしんどかったのだ。画家とリボンとのお話が一番好きだ。リボンにとっても一番穏やかに過ごせた時期ではなかったかと思う。果たしてリボンはこの20年間幸せだったのだろうか?
読了日:7月18日 著者:小川糸
ねこ!ネコ!猫!―NEKOミステリー傑作選 (徳間文庫)ねこ!ネコ!猫!―NEKOミステリー傑作選 (徳間文庫)感想
猫に関するミステリー集。個人的には仁木悦子さんの『一匹や二匹』が一番素直に読めました。『見えない猫』はちょっとオカルト的でした。『共犯関係』は猫をそんな事(男の身勝手な行動)に巻き込まないでほしいなあと思ってしまいました。『猫の家のアリス』はゆがんだ愛に人間の心の闇を感じました。『保健室の午後』はなんとなく犯人がわかってしまいました。『猫と死の街』は彼らの推測が当たっているとすればちょっと恐ろしいかも。『光る爪』はやっぱりひょんな事から犯罪はばれるものなのだと改めて思わせてくれる作品でした。
読了日:7月17日 著者:
僕と先生僕と先生感想
なんだか私にとってはモヤモヤが残るお話が多かったです。善悪、白黒ハッキリつける事の出来ない事が多いのは現実世界のお話。モヤモヤしてしまうのは現実に近いからだと思います。『レディバード』の鈴木さんも嫌いだし、『差別と区別』の武部さんも嫌いだし『優しい人』のマスターの事もスッキリ出来ないし『ないだけじゃない』の高校生達なんて最悪だし、とても疲れました。唯一『秋の肖像』の「ちゃんと話す」という事だけは共感出来ました。
読了日:7月13日 著者:坂木司
コンパニオンバード No.21: 鳥たちと楽しく快適に暮らすための情報誌 (SEIBUNDO Mook)コンパニオンバード No.21: 鳥たちと楽しく快適に暮らすための情報誌 (SEIBUNDO Mook)感想
いつもながら可愛らしい鳥さん達の姿やしぐさに癒されます。セキセイインコ以外は飼った事がないので、他の鳥さん達のお話はとても興味深いです。つい先日うちの子達を購入したペットショップで『アカビタイムジオウム』を見かけたばかりだったので、この記事は大変興味深かったです。とても希少な鳥さんなのですね。でもコンパニオンバードとしての資質は最高なんだとか。どなたかが以前書いていらっしゃったのですが、犬派、猫派に鳥派が普通に加わる日がきてほしいものです。
読了日:7月12日 著者:
ホリデー・インホリデー・イン感想
やっぱりジャスミンさん、好きだなあ。ジャスミンさんに会えるならばホストクラブにも行ってみたいものです(笑)。雪夜の意外な顔が見られてちょっとビックリ。ナナちゃんや進君、ヤマトのエピソード、楽しく読ませて頂きました。大東君のエピソードにはちょっとウルッとしてしまいました。
読了日:7月10日 著者:坂木司
キャット・アート―名画に描かれた猫キャット・アート―名画に描かれた猫感想
表紙の猫の絵が可愛らしくて手に取りました。名画の数々が『猫』になっていてとても楽しませてもらいました。つい最近『江戸猫 浮世絵 猫づくし』を読んだばかりだったので、歌川国芳のパロディには笑ってしまいました。竹久夢二のパロディも、好きな絵だったので、とても気に入りました。勉強不足で知らない名画もあったのですが、大半は知っていたので本当に楽しませて頂きました。なんて素敵な画集なんでしょう!大好きです。
読了日:7月6日 著者:シュー・ヤマモト
ZOOM大図鑑 世界に近づく、世界を見わたすZOOM大図鑑 世界に近づく、世界を見わたす感想
インターネットで見て図書館で予約したのですが、受け取った時にその大きさと重さにびっくりしました。こんなに大きな図鑑だとは思いませんでした。子供に戻ったような気分で少しずつページをめくって読みました。あるページの一部分が次のページでズームインされてその解説がされるという形がとられています。ナルホド。それで題名が『ZOOM』
読了日:7月3日 著者:マイク・ゴールドスミス,スーザン・ケネディ,スティーブ・パーカー

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