2016年6月の読書記録

7月に入りましたね。
もう今年も半分終わってしまったのですね。
時の経つのはなんて早いのでしょう。
今月は夏祭りもありますし、息子の誕生月でもあります。
いよいよ『夏』です。
7月〜8月は『夏』に関する本を読んでいきたいと思います。
それでは6月の読書記録を残しておきます。


2016年6月の読書メーター
読んだ本の数:17冊
読んだページ数:3072ページ
ナイス数:1608ナイス

ほんわか鳥日和ほんわか鳥日和感想
表紙のシマエナガが可愛らしくて、いろんな可愛い鳥の写真を見てほっこりしたくてたまらなくなり図書館で借りました。もう、本当になんて可愛らしいのでしょう!たっぷり癒されました。
読了日:6月29日 著者:叶内拓哉
〈刑務所〉で盲導犬を育てる (岩波ジュニア新書)〈刑務所〉で盲導犬を育てる (岩波ジュニア新書)感想
島根あさひ社会復帰促進センター盲導犬のパピーを育てるという日本初の試みについて丁寧に取材して書かれてあった。いわゆる刑務所なのだが、官民が連携して共同で管理していて外観はとても刑務所に見えない。刑の軽めの人がグループを組んで点字の勉強をしながらパピーを育てる。地域の人々も温かくて刑務所内では出来ない経験をパピーにさせる為に週末だけパピーを預かってくれる家庭と共同で育てていく。なぜ刑務所に入る事になったのか、その理由に涙した。犬を育てることで気持ちが前向きになり再犯を防げるのならば良い事だと思う。
読了日:6月28日 著者:大塚敦子
いつもだれかが…いつもだれかが…感想
おじいさんが孫息子に自分の人生を語ります。大きな広場に大きな天使の像があって…。いつも誰かが助けてくれた。わしはとてもしあわせだった。ともだちのヨーゼフの胸に星のマークがついていて、ふいにいなくなった、という所で、そうか、ドイツの作家さんが書かれているのだと気付く。天使にもどうにもできない事。それがユダヤ人を救う事。いつも誰かが見守ってくれて助けてくれたという素敵な事だけではなく、悲しい事もあったのだ。上田真而子さんの後書きが良いです。
読了日:6月26日 著者:ユッタバウアー
ロバのサイン会ロバのサイン会感想
猫、イルカ、鹿、イグアナ、セキセイインコジャコウアゲハ、犬、ロバが登場する8つのお話。表題作が良いのは勿論のこと、どのお話も心に残りました。動物達がこんな風に人間の事を見ていたら、って思うと嬉しいような切ないような、そんな感じを受けました。とりわけ「青い羽根ねむる」は家と同じセキセイインコが登場するお話だけに、泣いてしまいました。「アゲハひとりぼっち」では、アイコの事なんてどうでもいいからなんとかアゲハが助かりますようにと祈りながら読んでいました。人と違って生き物達は純粋ですね。
読了日:6月24日 著者:吉野万理子
あした死ぬかもよ?あした死ぬかもよ?感想
本当に人間って明日死ぬかもしれないし、もしかしたら今日死ぬかもしれないし、この一瞬後に死ぬかもしれない。この歳になるとだんだんそういう事が分かってきて自分自身の終末の為の準備をしなくてはと思っていたりもする。改めてこの本を読んでおっしゃっている事はよーくわかっていると思った。後悔したくないという思いを最優先にして生きてきたつもりだが、この所疲れが酷く、今日中にやっておきたいことが出来なくなってきた。それが今は辛い。どちらかといえば、この本の内容は若い人向きかもしれません。
読了日:6月22日 著者:ひすいこたろう
路地裏のあやかしたち―綾櫛横丁加納表具店 (メディアワークス文庫)路地裏のあやかしたち―綾櫛横丁加納表具店 (メディアワークス文庫)感想
私の好きな世界観のお話でした。表具を習っている内にすっかり妖怪たちと仲良しになっていた洸之介。現代に生きる妖怪たちも現代に生活スタイルを合わせていて笑えました。最後、自分ひとり置いて行かれたのではないかと不安で皆を探し回る洸之介にすっかり感情移入してしまい、同じように切ない気持ちで読みました。でも、皆帰ってきてくれて良かった。うちにも掛け軸が何本かあって、以前は季節ごとに床の間に架け替えていましたが最近はしてないなあとちょっと反省。表具にはそんなにも先を見通した先人の知恵があり丁寧に作られていたのですね。
読了日:6月21日 著者:行田尚希
すてられたいぬ (世界の絵本)すてられたいぬ (世界の絵本)感想
簡単に犬を捨てることが、海外でも同じなのかと思うと切なくなりました。捨てられてしまった犬が、「もうにんげんなんてみたくないや ひとりでもいきていけるさ」と言った時が辛かったです。そんな風に犬に思わせる人間が悪い。でも最後には良い出会いがあってほっとしました。せんちょうさんと幸せにね、と思いました。
読了日:6月19日 著者:カーチアゲーアマン
いま行っておきたい秘境駅いま行っておきたい秘境駅感想
この本に載っている秘境駅には、どこか、私が強く心惹かれる廃墟と似た風情があります。そして「駅」だからこそ、余計に人々の姿が無い事に寂しさと切なさを感じます。人が利用しなければいずれは廃駅になってしまうのは仕方がない事とはいえ、やっぱり寂しいですね。
読了日:6月14日 著者:牛山隆信
はるねこ (講談社の創作絵本)はるねこ (講談社の創作絵本)感想
春を運んでくるのが仕事の若草色の猫とあやちゃんとの心温まるお話。困っていたはるねこさんをあやちゃんが助けてくれたことを、はるねこさんは決して忘れていなかったのですね。可愛らしい葉っぱのお手紙と巾着袋に入ったひだまりのたね。はるねこさんの律儀な恩返しの気持ちが可愛らしいです。
読了日:6月14日 著者:かんのゆうこ,松成真理子
彼の彼女と私の538日 ~猫からはじまる幸せのカタチ~彼の彼女と私の538日 ~猫からはじまる幸せのカタチ~感想
前にテレビで川上さんが語っていらっしゃいましたが、元彼から後から聞いた話として、元彼の猫だったグリを、彼が荷物を引取りに来た時に連れて行こうとして声をかけたが、グリが着いてこなかったとの事。つまり、グリは元々の飼い主の彼ではなく、川上さんを選んだのだった。最初は威嚇されていたが、一緒に暮らすうちに川上さんとグリはすっかり仲良しになっていたのですね。グリはきっと川上さんの元で亡くなったこと、後悔していないと思うのです。後半は涙なしでは読めませんでした。
読了日:6月13日 著者:川上麻衣子
ソニア 世界でただ一頭の白ラブソニア 世界でただ一頭の白ラブ感想
以前にテレビでソニアちゃんの事は知っていました。でも、本が出ていることは知らなくて読友さんのおかげで知る事が出来ました。感謝です。真っ黒だった犬の毛が真っ白になるなんて。本当に犬にも繊細な心がある証拠だと思いました。大好きだったお父さんとの別れ。どんなに悲しく辛かった事でしょう。ソニアちゃん、2013年に虹の橋を渡っていたのですね。じゃあ、大好きなお父さんと再会できたかな?だといいなあ。
読了日:6月13日 著者:渕上サトリーノ,葛西馨子
月刊flowers(フラワーズ) 2016年 07 月号 [雑誌]月刊flowers(フラワーズ) 2016年 07 月号 [雑誌]感想
ポーの一族」の最新版が載るとの事で話題になっていたのですが、すぐに売り切れるだろうから無理だろうと諦めていました。ところが息子から重版が決定したと教えられ、しかも、その発売日に偶然外出した先で購入出来たおかげで読む事が出来ました。久しぶりに再会したエドガーとアランは、やっぱり絵の感じが少し変わってしまっていましたね。でも、これからの展開にドキドキします。「ポーの一族」以外にも心惹かれるお話が載っていました。コミック雑誌なんて云十年ぶりの購入でした。こんなおばさんが買うなんてなんだか照れますね。
読了日:6月12日 著者:
お役所仕事に万歳四唱  プレベンの青春お役所仕事に万歳四唱 プレベンの青春感想
それにしてもこれだけお役所仕事をコケにして大丈夫なのかしら?というようなお話でした。プレベンが最初に住み込んだ家の家族は『ハリー・ポッター』の意地悪な従兄弟のダドリーの一家を思い出させました。一番気の毒だったのはモムベア夫妻だと思いました。自分が開発したバーナーを製造して販売したい、ただ、それだけの事なのに、お役所仕事のいい加減さの為にどんどん悪い方向へ向かっていくのが、読んでいて本当に切なかったです。善良な市民になんてことをするんだ!と憤慨してました。デンマークのユーモアに初めて触れました。
読了日:6月11日 著者:フィン・セーボー
カモメに飛ぶことを教えた猫 (白水Uブックス)カモメに飛ぶことを教えた猫 (白水Uブックス)感想
油にまみれ命を落とすことになってしまったカモメのケンガー。必死の思いでたどり着いた先にいたのが黒猫のゾルバ。彼女はゾルバに3つの約束をして息を引き取ります。ゾルバが港の猫たちと協力してケンガーとの約束を守る為に奮闘する姿がとても愉快で愛に溢れていて素晴らしいです。「異なるからといって排斥するのではなく、異なる者同士の愛こそ尊い」という思いが根底にあります。正に今人間たちが忘れている事ですよね。人間ってとても尊い事もするのに、とても愚かな事もしてしまう。本当になんとかならないものかしら?
読了日:6月7日 著者:ルイス・セプルベダ
インコのおとちゃんインコのおとちゃん感想
コザクラインコのおとちゃん、可愛らしくてたまりません。照明器具のヒモに捕まってぶら下がっている写真には、思わずうちのトワも昔してたなあと懐かしい気持ちと共に拝見しました。袋をガサゴソさせるとおとちゃんがすかさず飛んで来るのもトワと同じ。作者さんも書かれていらっしゃいますが、「この愛らしく、面白い生き物をつくってくれて、ありがとう」まさにその通りだと思います。
読了日:6月5日 著者:村東剛
性分でんねん (ちくま文庫)性分でんねん (ちくま文庫)感想
通院の時にしか読まないので随分時間がかかってしまいました。田辺聖子さんのエッセイ。初めて読んだのですが、ほんわかした感じのエッセイでした。私は後悔する事が多い人生を送ってきたので、田辺さんの「こうしなくてよかった!」という発想は驚きでした。そしてそのおかげで少し心が軽くなりました。こうしなければ良かったではなく、こうしなくてよかったと、思う事で心が晴れて前を向いて歩いていけるのならば、こんな素晴らしい事はありません。田辺さんにお礼を言いたいです。
読了日:6月5日 著者:田辺聖子
空飛ぶタイヤ空飛ぶタイヤ感想
実際の事故をモチーフに書かれてあるとの事で気が重くてなかなか手に取る事が出来ませんでした。でも読み始めたら引き込まれてしまいました。うちも中小零細企業なので、経営の難しさ、銀行とのやりとりなど身につまされる場面も多かったです。でも、赤松さんが社員を信じ、大手企業を相手に頑張る姿に圧倒されました。心の中で応援しながら読みました。それにしても杉本さん凄い!さすがナニワの男。彼が大事なパソコンを沢田に預けた時はちょっとどうかと思いましたが、そうきたか!と。最後は溜飲が下がりました。
読了日:6月1日 著者:池井戸潤

読書メーター


萩尾望都さんの『ポーの一族』が復活し、いい歳をして思わずコミック雑誌を購入してしまいました。
付録の『訪問者』と『湖畔にて』も久しぶりに読むことが出来て嬉しかったです。
6月は動物に関する本が多かったように思います。