2018年7月の読書記録

遅くなりましたが7月の読書記録を残しておきます。
7月の読書メーター
読んだ本の数:29冊
読んだページ数:4829ページ
ナイス数:1958ナイス

月刊flowers(フラワーズ) 2018年 09 月号 [雑誌]月刊flowers(フラワーズ) 2018年 09 月号 [雑誌]感想
ポーの一族』目当て。エステルとサルヴァトーレ、切ないですね。『ポーの一族』がなければたぶんコミック誌なんて買う事はないので、他の作品も途中ですが、興味深く読みました。気になる作品も少しありました。
読了日:07月31日 著者:
すずめ日誌すずめ日誌感想
表紙のすっくと立つ雀の姿にやられました。可愛くてたまりません。冬の北海道を生き抜くのはどんなに大変なことだろう。それでも彼らは自然の摂理に従い、その厳しい環境を生き抜く。文句ひとつ言わずに…。よくこれだけたくさんの写真を撮られたものです。ますます雀が好きになりました。
読了日:07月30日 著者:熊谷勝
愛しの座敷わらし愛しの座敷わらし感想
映画を前に見たので、脳内で俳優さんに変換されながら読みました。原作と映画はやはり少しお話が違っていましたが、それでも座敷童を受け入れてだんだん仲良くなっていく過程が良かったです。『ユタと不思議な仲間たち』に出てくる座敷童もそうでしたが、口減らしで亡くなった赤ちゃんが座敷童になる、というところは悲しいです。でも親を恨んだりせずに、ついた家を繁栄させるなんて本当に切なくなります。主人公一家と座敷童の未来が明るそうで良かったです。
読了日:07月30日 著者:荻原 浩
夕凪の街 桜の国 (アクションコミックス)夕凪の街 桜の国 (アクションコミックス)感想
こちらも広島の原爆に絡むお話でした。切ない。本当に切ないお話でした。放射能はどこまでも人類を苦しめ続けます。終わりなんてありません。世界で唯一の被爆国である日本が声を上げなければ何も伝わりません。もっと多くの人に知ってもらいたい。ずっと次の世代へと伝え続けなければなりません。本当に強くそう思いました。
読了日:07月29日 著者:こうの 史代
婚約迷走中 パンとスープとネコ日和婚約迷走中 パンとスープとネコ日和感想
しまちゃんの気持ちが最初はよくわからなくて戸惑った。婚約者のシオちゃんに冷たすぎるから。でも物語が進んでいく内に、ああ、そういうことなのかと、なんとなくは理解した。しまちゃんはそういう人なのだと。私とは全然違う。でもこういう人も世の中にはきっといると思う。ただシオちゃんみたいな人はなかなかいないと思う。それだけにもう少しシオちゃんに優しくしてあげてほしいなあ、なんて思ってしまった。当人同士さえそれでいいのならばいいのにね。
読了日:07月27日 著者:群ようこ
八月の光 失われた声に耳をすませて (創作児童読物)八月の光 失われた声に耳をすませて (創作児童読物)感想
「八重ねえちゃん」と「カンナ」だけが初読み。「八重ねえちゃん」は切なかった。あの日、広島に原爆が落とされた日、多くの人たちが、それも罪のない普通の市民が建物疎開勤労奉仕に駆り出されて、犠牲になってしまった。独身の頃、広島平和記念資料館に行った時に見た展示品の数々。今は改装されてもっとリアルな展示なっているのでしょうか?もう一度見てみたい。「カンナ」七十年草木も生えないと言われたヒロシマに、思いがけず咲いたカンナが市民をおおいに励ましました。小学生の頃、教科書にそう書かれてあったように思います。
読了日:07月26日 著者:朽木 祥
この世界の片隅に 下 (アクションコミックス)この世界の片隅に 下 (アクションコミックス)感想
悲しかった。ただ悲しかった。すずさんの失われた右手。さらにその先にあった大切な命も失われてしまった。時限爆弾だなんて酷い!職業軍人と戦う戦場ではなく、ごく普通の市民が生活する場所にそんな爆弾を落とすなんて本当に酷い!そしてあの日を迎える。広島に原爆が落とされた日を。
読了日:07月24日 著者:こうの 史代
この世界の片隅に 中 (アクションコミックス)この世界の片隅に 中 (アクションコミックス)感想
闇市に出かけて迷子になり、謎の女性リンさんと出会い助けてもらったすずさん。夫周作とリンさんとの間に何かあっただろう事を感じてちょっと落ち込む。さらに幼馴染の水原が訪ねてきた時に周作の取った行動が理解できない。でもすずが水原さんに正直に伝えたのは良かったと思う。戦時中でもすずさんの回りはなんだかホンワカと温かい。
読了日:07月24日 著者:こうの 史代
この世界の片隅に 上 (アクションコミックス)この世界の片隅に 上 (アクションコミックス)感想
人さらいから逃れるためにすずがとった行動が素晴らしくて、なんて機転の利く子なんだろうと感心した。家族はすずの事をボーッとしているというけれども違うと思う。素敵なお嬢さんだ。優しくて気を遣う素敵なお嬢さんだ。お嫁に行った先での行動も面白くて楽しませてもらいました。戦時中だけれども、おおらかに逞しく生きる人々の姿がいいです。
読了日:07月24日 著者:こうの 史代
八月の光・あとかた (小学館文庫)八月の光・あとかた (小学館文庫)感想
「雛の顔」「石の記憶」「水の緘黙」は『八月の光』で読了済。再読してもう一度心に刻み込んだ。「銀杏のお重」と「三つ目の橋」は初読み。「銀杏のお重」婚家が嫁を離縁して里に帰す時に豪華なお重を渡さなかった事ははなんだか人間の心の汚さ、貧しさを見せつけられたようだった。「三つ目の橋」は原爆から生き残ったのに、その後も体の不調がいつ現れるかわからない不安と世間の偏見に苦しむ姿になんともいえない気持ちになった。主人公と同じ思いをした人がきっとたくさんいたに違いない。原爆なんていらない。核兵器なんてなくなればいい。
読了日:07月23日 著者:朽木 祥
のら犬 ボンのら犬 ボン感想
ボンが可哀想だった。人間の勝手で捨てられて大けがをして、それでもボランティアの人たちのおかげで助かって良かった。ただ、一緒に過ごしたノラ仲間の茶色と白の犬はどうなったのかが心配。ボンと同じように青空クラブに引き取られたのだろか?それと捨てた元の飼い主に簡単にボンを渡してしまった所も気に入らなかった。としお君には悪いけれども、命を粗末にしたお父さんにはしっかり勉強をしてもらってからの引き渡しで良かったのではないかと思いました。ボンの苦労をを思えばちょっと甘すぎます。【戌年に犬本を読もう】22冊目
読了日:07月23日 著者:たじま ゆきひこ
透明なゆりかご(1) (KC KISS)透明なゆりかご(1) (KC KISS)感想
Kindle版で読了。1997年看護学生の主人公が高校3年生の夏休みにアルバイトをした産婦人科医院での出来事。重い話が多かった。人工妊娠中絶。毎日その小さな命の欠片を集めて業者に渡すのが主人公の主な仕事。未検診妊婦や捨て子。性的虐待。重いテーマの話が続く。産婦人科は命が誕生して輝く場所でもあり、命が物として処理される場所でもある。主人公が命の欠片に童謡を歌ってやったり、窓の外の景色を見せたりする姿には好感を持った。
読了日:07月21日 著者:沖田 ×華
不機嫌な長男・長女 無責任な末っ子たち 「きょうだい型」性格分析&コミュニケーション不機嫌な長男・長女 無責任な末っ子たち 「きょうだい型」性格分析&コミュニケーション感想
うんうんと納得しながら読みました。私は長子。まさにピッタリ当てはまりました。そして夫は一人っ子。ただ、夫の場合は義父がきつい人だったので『マイペース』の部分は影をひそめ、周りの調整役をする中間子的な性格も持っていますが。なので、必ずこの本の通りというわけではありませんが、なかなか面白かったです。
読了日:07月20日 著者:五百田 達成
アラスカ極北飛行アラスカ極北飛行感想
あまりにも毎日が暑いので涼しげな表紙に誘われて手に取りました。元戦闘機パイロットだった自衛官がアラスカを軽飛行機で飛ぶブッシュパイロットに転身されたお話でした。安定した地位を捨てて、単身アラスカに乗り込み、自分の愛機ハスキーを手に入れて自由に空を飛ぶ夢を叶えた姿に、とても勇気のある方だなあと思いました。でも写真でみるアラスカの自然は美しかったです。
読了日:07月18日 著者:湯口 公
墜落遺体 御巣鷹山の日航機123便 (講談社+α文庫)墜落遺体 御巣鷹山の日航機123便 (講談社+α文庫)感想
日航123便の御遺体の身元確認をされた経験談。壮絶な現場の様子。本当に地獄絵図だったのですね。完全体は少なく、離断遺体が多い中、絶対間違って御遺体を御遺族に渡すミスを防ぐために、現場の方たちがどれだけ必死に頑張ってくださったのかがよくわかりました。病を押して駆けつけて加わりその後亡くなられたお医者様。一時的に精神に異常をきたしてしまった方。本当に壮絶の一言です。最後に、著者の「これで終わったんだ」というセリフを読んだ時に私も肩の力が抜けました。
読了日:07月16日 著者:飯塚 訓
馬はなぜ走るのか―やさしいサラブレッド学馬はなぜ走るのか―やさしいサラブレッド学感想
「馬ななぜ走るのか」初心者向けのサラブレッドの解説。確かに野生の馬は捕食者から逃げる為に走りますが、サラブレッドは人が走らせているのですよね。そして脚の出し方を間違えるとコーナーを曲がりきれない事を知って驚きました。人の場合と違って、本来馬は真直ぐ走るもので、コーナーを曲がるのは不自然な行為。2012年の阪神大賞典でのオルフェーヴルの例を挙げて説明されてありました。それでも外ラチまで膨らんでしまったあと、2着に入るとは凄い馬です。
読了日:07月16日 著者:辻谷 秋人
すごい空の見つけかた 2すごい空の見つけかた 2感想
すごい空の見つけかた2。その現象の為に、出かけて行ってまで見る事はなかなか出来ないけれども、毎日空を見るようにはなりました。飛行機雲の写真が面白かったです。空にたくさんの飛行機雲。そして翼からでる飛行機雲。螺旋状の飛行機雲には驚きました。こんな飛行機雲、凄いですね。後は凍雨にも驚きました。初めて知りました。
読了日:07月12日 著者:武田康男
すごい空の見つけかたすごい空の見つけかた感想
最近下ばかり見て歩いているなあと思ったので、この写真集を手に取りました。いろんな凄い空の見つけ方。思えば子供の頃の方がよく空を見ていたなあと思いだしました。この写真集に載っている日の出や光芒や夕焼け、虹、暈、飛行機雲、雲海、入道雲、稲妻などなどは子供の頃によく見ていたなあと思いだしたのです。
読了日:07月11日 著者:武田 康男
三途の川で落しもの三途の川で落しもの感想
橋から落ちて三途の川にたどり着いた叶人。まだ死んだわけではないとの事で、三途の川の渡し守をしている十蔵と虎之助の手伝いをすることに。地蔵玉という発想が面白かったです。私の地蔵玉はどんな色をしているのかな?3人各々に事情があるのだけれども、どの事情も辛かったな。でも3人で協力して地蔵玉を探しだして、亡くなった人の未練をなくす事が出来て、さらに叶人が無事にこの世に戻ってこられて良かった。涼真君とも又仲良く出来て良かった。
読了日:07月10日 著者:西條 奈加
やさしいねこやさしいねこ感想
ぽーは本当にやさしい猫だったのですね。愛しくて仕方がありませんでした。表紙の表情もとても穏やかで慈愛に満ちていると感じます。最後は泣きそうになりました。やさしい猫のぽーのことは忘れません。
読了日:07月08日 著者:太田 康介
マンガでよくわかる怒らない技術マンガでよくわかる怒らない技術感想
忙しいせいでついイライラしてしまう自分に嫌気がさしていたのでこの本を手に取りました。活字よりも漫画の方が今の自分には読みやすくて良かったです。怒りの感情の前には第一感情がある。納得できました。怒るのには理由があります。不安、ストレス、痛み、悲しみ、苦痛、寂しさ、弱さ、絶望、悲観などとの事。自分はなぜ怒っているのだろう?相手はなぜ怒っているのだろう?第一感情を冷静に考えるようになってから、すぐに怒った態度を取る事がなくなりました。一呼吸置くことが出来るようになりました。これだけでも大収穫です。
読了日:07月08日 著者:嶋津良智
暮らし上手のビン、カゴ、布 (エイムック 3400)暮らし上手のビン、カゴ、布 (エイムック 3400)感想
ビンもカゴも布も好きですが、この本に登場する方々のようにはなかなかできません。でも目の保養にはなりました。生活の中で出来る範囲でやってみます。
読了日:07月07日 著者:
グズと上手につき合うコツグズと上手につき合うコツ感想
ADHDの専門家である著者の言葉の一つ一つがとても優しくて心にしみた。最後は涙が出てきた。それぞれ顔が違うように脳にも個性があると仰ってくださり、タイプ別にわかりやすく書いてくださっていて読みやすかったです。『グズな私だから愛される生き方だってあります』と仰って頂き、生きる希望が湧いてきました。私なりにやってみます。
読了日:07月06日 著者:司馬 理英子
かわいそうなぞう (フォア文庫 A 24)かわいそうなぞう (フォア文庫 A 24)感想
表題作はもう何回も読んだ事があり、読む度に涙が出てきます。人間の勝手で動物園に連れてこられ、人間の勝手で戦争をして、猛獣が逃げ出すといけないから殺すとは、本当に酷い話です。象は賢くて毒入り餌を食べず、注射針も厚い皮膚を通さないから餓死させたという残酷なやり方に、言葉もありません。餌をもらおうと痩せた体で芸を必死にする姿が哀れで辛かったです。もう絶対戦争なんてしてはいけません。地球は人間だけのものではないのに、人間は自分たちが一番偉いと勘違いをしている。本当にもう戦争なんてやめてほしい!
読了日:07月05日 著者:土家 由岐雄
夜空の訪問者 (おはなしルネッサンス)夜空の訪問者 (おはなしルネッサンス)感想
一羽のオオハクチョウとぼくとの出会いから始まる、星座に関する物語。優しいお話でした。旅するオオハクチョウとぼくとの会話が面白かったです。ぼくは又オオハクチョウときっと会えると信じているので、私もそう思います。
読了日:07月05日 著者:斉藤 洋
パブねこ 英国のパブと宿に暮らす猫を訪ねてパブねこ 英国のパブと宿に暮らす猫を訪ねて感想
鉄道猫に引き続き今度はパブで暮らす猫たちの写真集。どの子も可愛らしかったです。そしてやっぱり保護団体から引き取られた子や野良猫から居ついた子や、オーナーが代わってもそのまま残って可愛がってもらっている子など、幸せそうな猫たちでした。亡くなってしまった猫ちゃんもいて、その店のオーナーさんがそのことを知らずにわざわざ来られてはお客さんが気の毒だからと知らせてくれたというエピソードに猫愛と誠実さを感じました。
読了日:07月04日 著者:石井 理恵子
世界の美しいサメ図鑑世界の美しいサメ図鑑感想
鮫ってとても恐ろしいイメージがありますが、ジンベイザメのように人気者の鮫もいます。人を襲う凶暴な鮫は僅か。こちらがしっかり認識しさえすれば、鮫の領分を犯す事をしなければ、よりよい関係を保つことは出来るのですね。確かにあの流線型の姿は美しいと思います。でも、出来ることならば、水族館や図鑑で眺めるだけで海で遭遇したくはないです(笑)
読了日:07月03日 著者:
月刊flowers(フラワーズ) 2018年 08 月号 [雑誌]月刊flowers(フラワーズ) 2018年 08 月号 [雑誌]感想
勿論『ポーの一族』の続きが読みたくて。でも前回のお話の続きではありませんでした。ファルカによって仲間になったブランカやまだ元気なアランも登場するお話でした。でも、やっぱり不穏な空気をまとった人物が登場しますね。さて続きを楽しみに待つことにします。
読了日:07月03日 著者:
ペコロスの母に会いに行くペコロスの母に会いに行く感想
面白かったと言うと語弊があるかもしれない。岡野さんと母親のみつえさんとのやりとりがとてもユーモアにあふれていて優しくて面白かった。そしてみつえさんの中ではあの長崎の原爆が辛い過去としてしっかり残っている事を知り、辛くなりました。酒乱で暴力をふるわれたことのある御主人の事をずっと好きでいらっしゃる姿が、義母と重なった。義母も気難しくて時に暴力をふるった義父の事を、あんな目にあわされた、こんな目にもあわされたなんて言いながらも、やっぱり夫として愛していたと思われるふしが、話の端々に伺い知る事が出来るから。
読了日:07月02日 著者:岡野 雄一

読書メーター

夏になるとやはり戦争に関連するもの、そして日航123便の事故の事などが読みたくなります。
引き続き読める限り、関連本を読んでみようと思います。


ところで7月から8月初めは、私にとって災難続きでした。
7月23日に左人差し指の先を切り、出血が止まらず外科のお世話になりました。
今、ようやく良くなってきたところです。
8月からは、事情があってお客様の会社に行って事務を手伝うようになりました。
電車通勤で毎日通いだしたところ、風邪のような症状が出始めました。
酷くならないうちにとクリニックへ行き、点滴を1日おきに打ってもらい、薬も飲み、早めに寝ていても、悪くなる一方。
お医者様が血液検査をしたところ、炎症反応がなく、風邪ではないことが判明。
アレルギー検査を受けました。ただし、全ての項目を受けると膨大な手間と金額がかかる為に、ごく一般的なものだけにしました。
22日の結果待ちです。
喉の痛み、鼻水、咳、体のだるさ、とまるで風邪と同じ症状だから、まさかアレルギーだなんて思いもしませんでした。
でも電車通勤しだしてから体調がおかしくなっているので、通勤の時か、お客様の会社内のどちらかに、私のアレルギーの原因があるに違いないと、自分では思っています。
今は、アレルギーの症状を抑えるお薬を服用しながら、マスクをして過ごしています。
お盆休みにゆっくり体を休めて、体力を回復させたいと思います。


反対にユキの方は順調に回復しています。
もう脚を咬みません。
お薬の量も順調に減っています。
あともう一息です。