2019年7月の読書記録

毎日暑いですね。 皆さま、どうぞ熱中症にはお気を付け下さい。 7月の読書記録を残しておきます。

7月の読書メーター
読んだ本の数:18冊
読んだページ数:3733ページ
ナイス数:2521ナイス

陰陽師陰陽師感想
面白かったです。晴明と博雅の仲の良さが伝わってきました。「玄象といふ琵琶鬼のために盗らるること」「梔子の女」「黒川主」「蟇」「鬼のみちゆき」「白比丘尼」の6篇。一番印象に残ったのは「鬼のみちゆき」どうして帝は龍胆とのそんな大切な約束を軽々しくも忘れたりしたのだろう?ちゃんと約束を守りさえすれば彼女は鬼にならずに済んだものを。哀れでした。
読了日:07月30日 著者:夢枕 獏
なまえのないねこなまえのないねこ感想
この表紙の猫ちゃんの表情にノックダウン。商店街の猫たちはみんな名前があるのに、野良猫の自分には名前がない。名前を探し回る猫。雨の中ベンチの下でいると…。本当に欲しかったのは名前ではない事に気づく。ラストはほっとした。そうよね。本当に欲しかったのは、商店街の猫たちみたいに自分を愛してくれる人。
読了日:07月28日 著者:竹下文子
天国の郵便ポスト天国の郵便ポスト感想
愛する来夏が息子湊人を残してこの世を去り、シングルファーザーとして生きることになったちょっとヘタレな真人。来夏の元彼たちに助けてもらいながら、カフェを経営し、子育てを頑張っていた。ひょんな事からお店の前のポストが天国へ手紙が届く郵便ポストとの噂が広まる。天国に思いを届けたい、その願いはよく分かるのだが…。サワばあちゃんの手紙が一番心に残った。きっと思いは天国に届くと思う。そう信じていれば。
読了日:07月28日 著者:折原 みと
へんな生きもの へんな生きざまへんな生きもの へんな生きざま感想
読み応え(見応え)がありました。とても面白かったです。地球上にはこんなにも多種多様な生物が存在しているのですね。カラフルな生き物、不気味な生き物、自分の身を犠牲にする健気な生き物、ちょっと笑えるような生き物、本当に様々。解説文がまた独特で面白かったです。クマムシの事は知っていましたが、こうやってドアップの写真で見ると不気味としか言いようがありません。クマムシに罪はないんですけどね…。
読了日:07月27日 著者:早川 いくを
レターズ・フロム・ヘヴンレターズ・フロム・ヘヴン感想
大好きなおばあちゃんの死が受け入れられないケイティ。弁護士から受けとったおばあちゃんからの手紙にすぐに返事を書きます。そして天国からおばあちゃんの手紙が届きます。ケイティは手紙を書き続けます。幼い少女の傷ついた心に大人たちは気づきません。両親も祖母の弟も皆、おばあちゃんを失って寂しかったから。やがてバラバラだった家族の結びつきが強くなっていきます。ケイティも成長していきます。少女の心の成長と家族の物語。
読了日:07月25日 著者:レイチェル アンダーソン
ひみつの植物ひみつの植物感想
著者の植物愛が半端ないです。表紙のハオルシア オブツーサ、透明の部分と緑のコントラストがとても綺麗です。ブヨブヨしているように見えて実は硬いとの事。自分で育ててみようとは思わないけれども、いろんな植物や花に目を楽しませてもらいました。色変わりの花はちょっと興味をそそられました。蕾から花が開いていく過程で色が変わっていくなんて素敵です。
読了日:07月24日 著者:藤田 雅矢
謝るなら、いつでもおいで謝るなら、いつでもおいで感想
2004年6月1日佐世保市で起こった小6女子の同級生殺害事件。当時の衝撃は計り知れないものがありました。著者は被害者となった御手洗怜美さんの父親で毎日新聞佐世保市局長の部下。怜美さんは支局の上の階に父親と兄と3人で暮らしていたので、川名さんも毎日のように会っていた。その少女が、学校で同級生に殺害されるというショッキングな事件が起こり、いかに混乱しながらも記者として活動していたかがわかりました。ただ、加害少女についての記述を読むと恐ろしくてなりませんでした。人を殺したというのにその実感がまるでない。続く
読了日:07月22日 著者:川名 壮志
私はフーイー 沖縄怪談短篇集 (幽BOOKS)私はフーイー 沖縄怪談短篇集 (幽BOOKS)感想
不思議な沖縄民話の世界。独特の世界観が好きです。「弥勒節」「クームン」「ニョラ穴」「夜のパーラー」「幻灯電車」「月夜の夢の、帰り道」「私はフーイー」の7編。「月夜の夢の、帰り道」が一番好きです。過去と未来の繋がり。少年の未来が明るく変わりそうで嬉しくなりました。その次に表題作の「私はフーイー」が好きです。何度も生まれ変わるフーイー。ラストはやっと自由になれたのだろうと感じた。
読了日:07月19日 著者:恒川光太郎
風のマジム風のマジム感想
マジムとは沖縄の言葉で真心のこと。素敵なお話でした。沖縄のサトウキビを使って沖縄産のラム酒を作る一人の女性のお話。モデルとなった方がおられるとの事で凄いと思いました。小説では総務部で派遣社員として働いていたまじむ(名前)が社内のベンチャーコンクールに参加して、色々な人に助けられながらコンクールを勝ち抜いて夢を叶えていきます。私は下戸なのでラム酒が飲めないのが非常に残念。風を感じるお酒とし小説の中で語られていて、とても爽やかなお酒なんだろうなあと想像しています。【2019年花鳥風月読書会】
読了日:07月16日 著者:原田 マハ
見えない誰かと見えない誰かと感想
瀬尾さんの教師時代のエッセイ。なかなか正規の教師になれなかった事や、厳しい教頭先生が実は一生懸命自分を育ててくれていた事や生徒たちとの温かいエピソード。楽しく読ませて頂きました。「図書室の神様」では一人の男子生徒が文学部を作りたいと申し出て瀬尾さんが顧問になり、顧問一人、部員一人の部活だった事。そしてこの経験が後に『図書館の神様』の元になった事を知りました。読みたい本に登録してあるので、近々読んでみたいと思いました。
読了日:07月15日 著者:瀬尾 まいこ
岩合光昭写真集 ねこ輝く岩合光昭写真集 ねこ輝く感想
表紙の写真、リラックスしていて全くカメラを意識していなくて自然で良いですね。各地で暮らしている猫たちの輝いている瞬間を切り取った写真集。岩合さんの前では猫たちは素顔を見せてくれるのですね。琵琶湖の水を飲む猫。岩合さんは海と勘違いして海水なのに大丈夫なのか?と一瞬思ってしまわれたそうです。子供の頃の琵琶湖の水は澄んでいて浅瀬でも平気で小魚や小海老が寄ってきたものでした。今はどうなっているのかな?綺麗な水のままなのかな?そんな事を思いました。
読了日:07月14日 著者:岩合 光昭
精神科病院で人生を終えるということ その死に誰が寄り添うか精神科病院で人生を終えるということ その死に誰が寄り添うか感想
読みやすかったです。でも、う~んと唸ってしまいました。精神科病院で長期入院してそこで亡くなる方々。その最期に寄り添うのは家族であったり、友人であったり、病院のスタッフだったり…。なぜ長期入院しなければならないのか?そこには『差別』が厳然と存在しています。現実として私は女なので警戒心が強いし、大声をだしたり、ブツブツ言いながら歩く人を見かけるとどうしても避けてしまいます。怖いと思ってしまいます。ごめんなさい。難しいです。
読了日:07月14日 著者:東 徹
大型版 あらしのよるにシリーズ(1) あらしのよるに大型版 あらしのよるにシリーズ(1) あらしのよるに感想
美容院にて待っている間に読了。嵐の夜に小屋の中でお互いの正体を知らずに一夜を過ごす事になったヤギとオオカミ。お互いに違う餌を思い浮かべながら妙に会話があってしまう所がなんともいえませんでした。すっかり仲良しになってしまった2匹。「あらしのよるに」を合言葉に会う約束をして別れますが、その後どうなったかは知りませんとあったので、あれ?そうなの?と思ってしまいました。
読了日:07月13日 著者:きむら ゆういち,あべ 弘士
ぐりとぐら [ぐりとぐらの絵本] (こどものとも傑作集)ぐりとぐら [ぐりとぐらの絵本] (こどものとも傑作集)感想
美容院にて待っている間に読了。大きな卵を見つけたぐりとぐらが美味しいケーキを作って皆と分け合って食べる可愛らしいお話。でもあの大きな卵はいったい何の卵だったのだろう?とちょっと気になってしまいました。
読了日:07月13日 著者:なかがわ りえこ
ブロッケンの悪魔 南アルプス山岳救助隊K-9ブロッケンの悪魔 南アルプス山岳救助隊K-9感想
全編クライマックスという謳い文句通り、ハラハラドキドキしぱなっしでした。松戸さん、格好良かったです。でも無茶しないでぇ~と身が縮む思いで読んでいました。静奈さんも凄く恰好良かったです!相手が倒れた時スカッとしました。静奈さんにもう惚れ惚れしました。山梨県警航空隊の納富さんも恰好良かった!夏実が鷲尾さんに言ったセリフもラストの行動も人間として格好良かった。ああ、もう恰好良かったとしか言ってないですね!仲間割れしたテロリストたちの最期は山が怒ったからだと思います。神聖な山を汚すから天罰が下ったのだと思います。
読了日:07月12日 著者:樋口明雄
ヒカルの卵ヒカルの卵感想
いつもニコニコしているムーさんが卵かけご飯の専門店を、限界集落ともいえる田舎の奥に作ると宣言した所から、周囲の人々をも巻き込み、やがて行列のできる店になっていき、集落の人々が元気に働く姿が見られるようになるまでのお話。とても面白かったです。「おれはついてる」と言い切る人の良いムーさん、いいですねぇ。ただ、養鶏場の鶏たちがイタチに殺された場面は辛かった。しかもアローカナという種類。読み友さんの所でかつて鶏が殺された時の事を思い出して辛かったのです。
読了日:07月09日 著者:森沢 明夫
水曜日の手紙水曜日の手紙感想
なんだか漂流郵便局を思い出しました。漂流郵便局は返事が返ってこないので、水曜日郵便局とはそこが違いますね。実際にあったのですね。開局していた頃に知っていたら、手紙をだしていたかもしれません。井村直美さんの空想の手紙が今井洋輝さんの背中を押し、今井洋輝さんの手紙が井村直美さんの心に変化を及ぼし、未来が明るく思える作品でした。水曜日郵便局の局長の光井さん父娘のお話も良かったです。
読了日:07月05日 著者:森沢 明夫
風切る翼風切る翼感想
ツルの群れ。幼い命がキツネに奪われた時、お前のせいだとクルルは標的にされ、仲間外れにされた…。絶望して飛べなくなってしまったクルル。冬を前にして仲間は渡っていく。そんな中カララだけが舞い戻ってきた。何も言わずただクルルに寄り添うカララ。ラストは清々しかった。心が傷ついたとき、何も言わずともただ寄り添ってくれるだけでどれだけ嬉しいことか、力になることか。ラストは嬉しくて涙が出ました。【2019年花鳥風月読書会】
読了日:07月01日 著者:木村 裕一,黒田 征太郎

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