2021年7月の読書記録

遅くなりましたが、7月の読書記録を残しておきます。

 

7月の読書メーター
読んだ本の数:20冊
読んだページ数:4328ページ
ナイス数:2383ナイス

祝祭と予感祝祭と予感感想
蜜蜂と遠雷』のスピンオフ。各々の登場人物たちの側面を知る事が出来て良かった。「春と修羅」の曲にそんなエピソードがあったなんて。。。風間塵は相変わらずで笑ってしまった。
読了日:07月31日 著者:恩田 陸
怪談実話 終 怪談実話シリーズ (竹書房文庫)怪談実話 終 怪談実話シリーズ (竹書房文庫)感想
今回は既読の話が多かったので、自分のチョイスにちょっとがっかりした。話自体は色々あって良かったのですが。ただ、『落下』だけは話者に対して腹が立った。飼い猫でしかも老猫に対してどうしてそんな残酷な事が出来るのか?いくら子供でも言い訳にしか思えない。おまけに未だに猫に対して謝罪も供養もしていないようなので腹が立ったのです。動物の命も人の命も大切にしてほしい。
読了日:07月30日 著者:黒木あるじ
怪談実話 叫 (恐怖文庫)怪談実話 叫 (恐怖文庫)感想
今回もぞっとする話が多かったです。そんな中、『満月』だけはほっこりしました。村人をだましてばかりいた狐にも情と言うものがあったのですね。なんにせよ、見えない物への畏怖の心は忘れないようにしようと思った。
読了日:07月29日 著者:黒木 あるじ
百物語 (3) (新潮コミック)百物語 (3) (新潮コミック)感想
シリーズ最後の3巻目。今回は怖いというよりは可哀想に思う話が多かった。無事に御隠居さんが99話を聞き終えて、最後のお線香をあげたところで終了。その99話目の『杢兵衛の孫の話』が一番印象に残った。
読了日:07月25日 著者:杉浦 日向子
百物語 (2) (新潮コミック)百物語 (2) (新潮コミック)感想
シリーズ2巻目。やっぱり幽霊というよりは奇妙な話が多い。人の力ではどうしようもない辛い話もある。
読了日:07月24日 著者:杉浦 日向子
おたがいさま れんげ荘物語おたがいさま れんげ荘物語感想
コナツさんもチユキさんも問題を抱えていたが解決して良かった。それにしてもコナツさん、母性溢れる人だったのですね。彼の息子さんを可愛がっているみたいで。そしてチユキさんにはビックリ。山の彼の所とれんげ荘を行ったり来たりの生活。二人とも事実婚。確かに女性が姓を変えるのは不便ですよね。クマガイさんは相変わらず颯爽としていてカッコイイです。キョウコはまるで今はやりのFIRE( 「Financial Independence(経済的自立), Retire Early(早期退職)」のはしりみたいですね。
読了日:07月21日 著者:群ようこ
太陽の子 文芸書新装版 (理論社の文芸書版)太陽の子 文芸書新装版 (理論社の文芸書版)感想
ずいぶん昔にNHKのドラマで見た覚えがあり手に取りました。当時の沖縄はこんなにも差別されていたのか?と驚きました。ふうちゃんのご両親のお店[てだのふぁ・おきなわ亭]は温かくて素敵なお店です。そこに集う沖縄出身の人々は陽気で優しい人たちですが、戦争の悲惨さ残酷さと差別を知った上でのことでした。12歳の少女ふうちゃんが父親の病気が良くなる事を願いながら、悲しみを抱えながら生きている沖縄の人々の幸せを願いながら、沖縄の事を知ろうと努力する姿が健気です。
読了日:07月19日 著者:灰谷 健次郎
百物語 (1) (新潮コミック)百物語 (1) (新潮コミック)感想
江戸時代、御隠居さんが退屈しのぎに会う人に珍しい話を聞かせてくれと頼み、百物語を集めようとしだす。それほど怖いとは思わないが、奇妙な世界観は好きです。
読了日:07月18日 著者:杉浦 日向子
あかいふうせんあかいふうせん感想
文字のない絵本。赤い風船がどんどん形を変えていきます。次は何になるのかを想像しながら見ました。
読了日:07月17日 著者:イエラ・マリ
怪談実話 震 (竹書房文庫)怪談実話 震 (竹書房文庫)感想
怪談実話。色々な事があるものですね。遭遇したくないようなお話が多い。『寺猿』は無縁仏の為にとった猿の群れの行動が不思議だ。人間よりも人の心を持っているかのようだった。『逆爺』は切なかった。C子さんに謝る為に出てこられたのが律儀すぎて。『花火』もお爺さんの孫への思いが切なかった。
読了日:07月16日 著者:黒木 あるじ
怪談実話 痕(しるし) (竹書房恐怖文庫)怪談実話 痕(しるし) (竹書房恐怖文庫)感想
既読のものも含まれていたが、今回も中々なものでした。特に『猫目』はこういっては体験者に失礼かもしれないけれども、そんな非道な事をするから因果応報の目にあったのだとちょっと溜飲が下がった。『根絶』も同じ。そんな酷い事をしておきながらのうのうと生きている事。詫びもせず贖罪もせず許されるはずがないと思う。自業自得だ。ちょっと辛目になってしまったが、要は生きとし生けるものの命を尊ぶこと、目に見えない存在への畏怖を忘れないことが大切なのだと思う。
読了日:07月15日 著者:黒木 あるじ
みつばちと少年みつばちと少年感想
発達障害を疑われている少年雅也。養蜂家のおじさんの所へ一人で泊まりに行く事になった。ところがおじさんの所では泊まれなくなり、北の太陽という家に預けられる。そこは身寄りのない子供など訳アリの子供たちが暮らしている家だった。発達障害は難しい。本人も分かってもらえない苦しさがあり、周囲も理解できないとまどいがある。作中でも雅也の言動にヒヤヒヤした。でも北の太陽の家で暮らすうちにだんだん成長していく様子が見えて良かった。少なくとも心を通い合わせることができる友達が出来て良かった。普通に生きるってどういう事だろう?
読了日:07月12日 著者:村上 しいこ,高山 裕子
時をさまようタック (児童図書館・文学の部屋)時をさまようタック (児童図書館・文学の部屋)感想
森の中の泉の水を飲んだ為に不老不死になってしまったタック一家。萩尾望都様の『ポーの一族』を思い浮かべた。死があるから、命に限りがあるからこそ、命が輝き生に意味を見つけられるのかもしれない。
読了日:07月11日 著者:ナタリー バビット
怪談を書く怪談 (幽ブックス)怪談を書く怪談 (幽ブックス)感想
作者の怪異体験談。特に『船玉さま』は形は違えど何時なんどき我が身に降りかかってくるかもしれない怖さがある。『島の髑髏』はヤシガニの所業がユーモラスだった。ただお骨を島の外に持ち出して弄ぶのはいただけない。身近に潜む怪談実話。とても恐ろしいわけではないけれども、気をつけようと思えるぐらいには残った。
読了日:07月11日 著者:加門七海
きのうの神さまきのうの神さま感想
『1983年のほたる』『ありの行列』『ノミの愛情』『ディア・ドクター』『満月の代弁者』の5編。個人的には『ノミの愛情』が好みです。優秀な小児外科医の夫、外面のいい夫を内助の功で支える元看護師の妻。この妻になんとなく共感出来て、ちょっと面白がっている自分がいました。閉鎖的な村の事。へき地の医療の現実。重いのですが、どこかユーモラスでした。
読了日:07月08日 著者:西川美和
神様には負けられない神様には負けられない感想
義肢装具士を目指し専門学校に通うさえ子、真純、戸樫の3人のお話。3人のキャラが良い。こんな素敵な仲間、羨ましいです。義手や義足の製作って本当に細かい作業が多くて専門用語もたくさん出てきて目が回りそうでした。尊敬します。無器用な私にはムリです。バリアフリーと最近はよく耳にしますが、浸透するのはなかなか厳しそうですね。ひとりひとりの意識が変わっていき、世間が変わっていくのにはまだまだ遠い道のりのようです。でも戸樫君の言うように、ある日突然には無理だけど、毎日ほんの少しずつならば変えることが出来るはず。
読了日:07月06日 著者:山本 幸久
あの日の交換日記 (単行本)あの日の交換日記 (単行本)感想
面白かったし良かったです。交換日記で紡がれる人と人の心の交流。『入院患者と見舞客』『教師と児童』『姉と妹』私も入院していた妹と交換日記をしていたので懐かしく思い出した。『母と息子』『加害者と被害者』先生の事が衝撃的でした。そして誠心誠意謝る彼が素晴らしい。義父を引き殺して逃げている加害者に読ませてやりたいし、爪の垢を煎じて飲ませたい。『上司と部下』『夫と妻』夫婦の危機が免れてホッとした。アクアマリンのペンダント、やっぱり幸せな結婚のシンボルでしたね。
読了日:07月04日 著者:辻堂 ゆめ
なんで私が適応障害!?: 暗闇の中で光を見つけた私。なんで私が適応障害!?: 暗闇の中で光を見つけた私。感想
作者が適応障害になった経緯と寛解するまでをマンガで非常に分かりやすく書かれてありました。会社の対応は酷すぎる!とても辛かっただろうなあと思いました。でも彼氏が理解があって良かったです。私も子供の声や外のちょっとした音にイライラしたり、前は出来たのにどうして出来ないのか?情けないと自分を卑下したり、何をするのも億劫で仕方がない時があったので、共感出来ました。夫に対しても、しゃべりかけないでくれ、ひとりにしてほしい、私が話しかけるまでほっておいてほしい、なんて言っていた時期もあったので。治って良かったですね。
読了日:07月03日 著者:乃樹愛
私、コスモの目になる!―盲目の馬と少女のこころの交流私、コスモの目になる!―盲目の馬と少女のこころの交流感想
タカラコスモスと華苗さんの事は随分前にニュースで知りました。映画にもなり、当時話題になっていました。今回この本で華苗さんが失明して苛立っていたタカラコスモスとどのように心を通わせていったのかがよく分かりました。華苗さんの事を尊敬します。本当に馬が好きで努力家で凄い人です。私だったら途中で挫けていたと思います。華苗さんの御両親も良い方で華苗さんへのアドバイスに娘さんと馬への愛が感じられます。コスモの出産と子育て、そして別れ、目の奥がじわっと熱くなりました。
読了日:07月02日 著者:橘内 美佳
「しあわせ」になれないのは、あなたのせいじゃない!――人生を覚醒にみちびく「たましい」の秘密 (スピリチュアルの教科書シリーズ)「しあわせ」になれないのは、あなたのせいじゃない!――人生を覚醒にみちびく「たましい」の秘密 (スピリチュアルの教科書シリーズ)感想
今まで読んだスピリチュアル本の中でもちょっと違う雰囲気の本でした。でも仰っている事は共感できる部分もありました。宇宙のシステム(かみさま)はしあわせになりたいというストレートな言霊はそのまま認識するけれども、不幸せになりたくないでは、不幸せだけが認識されて、なりたくないは否定文なので認識されないーという点です。言葉には力があるから、否定的な言葉よりも肯定的な言葉の方が良いと思ってきたので、それは納得できました。とても独自の世界観をお持ちの方と思いました。
読了日:07月02日 著者:真仲 桃ノ介

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8月12日から一泊二日で四国へ行ってきました。

緊急事態宣言中でしたが、義母の分骨の為、私たち家族と夫の従姉の4人で行ってきました。

義母の実家のお墓なので、従妹の許可を貰わないといけない為、一緒に行って貰いました。

時々雨脚が強くなる中、3年近く行ってなかったので、荒れ放題のお墓を掃除して

無事に分骨を終えました。

宿は『旅宿にった』さんでした。

旅宿にった  tabiyado-nitta

やはりキャンセルが相次いだとの事で、私たちの他にもう一組のお客様だけでした。

高台にある為、海を見下ろす事が出来て良かったです。

ロフトのあるお部屋で、とても気持ち良かったです。