遅くなりましたが、5月の読書記録を残しておきます。
5月の読書メーター
読んだ本の数:9冊
読んだページ数:2650ページ
ナイス数:1309ナイス
ねこの証明 (講談社文庫)の感想
森村誠一さんが猫好きとは知りませんでした。猫の写真と俳句、猫のエッセイと小説が3篇。エッセイは猫への愛情が溢れており、当時の世情も絡めて苦言を呈していらっしゃる。猫を大切にすれば世の中は平和になるということが繰返し書かれてあり苦笑してしまった。そうだったらいいのになあ。小説の方は猫が酷い目に遭うのでちょっと辛かった。
読了日:05月30日 著者:森村 誠一
水族館ガール3 (実業之日本社文庫)の感想
由香と梶の恋愛模様は横に置いておくとして、水族館の抱える様々な問題がよく分かった。飼育の難しい生き物たち、地味で見向きしてもらえない生き物たち。可愛いと保護されるけれども可愛くないと保護されず滅んでいく。人間の勝手にすぎない。本当に人間が地球上で一番身勝手な生き物だと思った。
読了日:05月28日 著者:木宮 条太郎
水族館ガール2 (実業之日本社ジュニア文庫)の感想
大阪の水族館へ出向した梶。慣れない土地で、慣れない人間関係の中、奮闘する。残った由香は新人のヒョロとイルカライブのトレーニングを開始するが上手くいかない。その失敗する姿をあえてイルカライブで見せて観客を魅了することに成功する。そんな時に傷を負った野生の子イルカを保護することに。そこでニッコリーが思わぬ行動にでる。梶と由香、水族館のみんなの努力により、イルカと人間の不思議なライブが行われた。前代未聞のライブのラストに、人間のあずかり知らぬ事が起こりー。ドタバタはありますが読んでいて楽しかったです。
読了日:05月23日 著者:木宮 条太郎
水族館ガール (実業之日本社ジュニア文庫)の感想
以前に単行本で読了しているが続きが文庫本で出ているので最初から読み直そうと図書館で借りたのですが、間違ってジュニア本を借りてしまいました。なので文章は簡単で読みやすかったです。C1の亡くなるシーンは最初に読んだときと同じでやっぱり辛かったです。イルカは哺乳類なのだと改めて思いました。
読了日:05月16日 著者:木宮 条太郎
想い出すのは 藍千堂菓子噺 (文春文庫 た 98-4)の感想
百瀬屋の主の療養のために妻も付き添うという。店にはお糸がひとりになってしまう。そこに新たに双子の兄妹が仕えることになった。そうか、昔は双子は嫌われていたのか。迷信って本当につまらないものだ。そして藍千堂には、なぜかどんな菓子でも作ってくれると聞いたと、変わった菓子の依頼が相次ぐ。同心の岡の調べでそのからくりは判明するものの、全く迷惑な話だ。でも藍千堂の菓子はこれからも人々の心に寄り添い続けることだろう。
読了日:05月12日 著者:田牧 大和
砂上のファンファーレの感想
読み進めるうちにどんどん引き込まれていきました。母の物忘れの酷さに端を発し、バラバラだった父と息子たちが各々の現実と向き合い、行動していく姿が良かったです。家族の再生物語でした。死ぬ時に幸せだったと思える人生って最高だと思います。
読了日:05月09日 著者:早見 和真
丸の内で就職したら、幽霊物件担当でした。13 (角川文庫)の感想
沙良と津久井を救うため、占い師がやった残酷な仕業の後始末をすることになった第六のメンバーと目黒氏と東海林氏。まさかここへきて霊感ゼロの晃が役に立つとは!仁明が関わっている事は分かったけれども、結局占い師の正体は分からず終い。まだまだ不穏な先行きが予想される。もう一遍は玲奈と一哉との出会いと、一哉の死を知って打ちのめされてしまった現在の玲奈の様子。でも次郎からの依頼(本編に関わる)で又その能力を取り戻して良かった。玲奈はやっぱり強気でいてくれなくては。
読了日:05月08日 著者:竹村優希
さがしもの (新潮文庫)の感想
読み始めてしまった!と思った。私の好みと合わなかったのだ。なので読み進めるのに思惑時間がかかってしまった。唯一興味を持てたのは『ミツザワ書店』と表題作『さがしもの』だった。作者の角田さんがあとがきエッセイで書かれている。「つまらない」と決めつけては本に対して失礼である。なのでいつか読み返すことがあれば又違う感想になるかもしれない。
読了日:05月05日 著者:角田 光代
ひかりをすくうの感想
淡々と読みました。主人公の智子がパニック障害を発症し、仕事を止めて同居人(恋人?)の哲ちゃんと田舎暮らしを始める。主夫だった哲ちゃん。二人とも無職だ。一度、人生において中休みをしてみるのも悪くはないかな。ただ、どこかで生きるための再スタートは必要な気がする。感動はなかった。本当に淡々と読んだだけ。
読了日:05月01日 著者:橋本 紡
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