2024年9月の読書記録

遅くなりましたが9月の読書記録を残しておきます。

 

9月の読書メーター
読んだ本の数:8冊
読んだページ数:2121ページ
ナイス数:1194ナイス

桜舞う桜舞う感想
おいちと幼馴染みのおふねとお松の切ないお話。医者にも色々ある。おいちの父親の松庵のように庶民を診る医者もいれば、山賀貝弦のように大店やお金持ちを診る医者もいる。ただ医者の本分を忘れるようでは医者とは言えない。おいちの出生の秘密が分かった。伯母のおうたの病状も心配だ。今回は新吉が活躍。おいちへの思いが溢れている。
読了日:09月30日 著者:あさの あつこ
お道具怪談 (竹書房怪談文庫 HO 642)お道具怪談 (竹書房怪談文庫 HO 642)感想
道具に何らかの霊がこもる事はあり得そう。特に人形には霊が宿りそうで私は苦手だ。この本に登場する道具にまつわる不思議な話は、初めはあまり怖いとは思わなかったが、読み進める内に、怖いというよりも気持ち悪いというものの方がが多くなった。不気味でそんな事には関わりたくないと思った。
読了日:09月28日 著者:加藤 一,神沼 三平太,つくね 乱蔵,内藤 駆,服部 義史,久田 樹生,橘 百花,雨宮 淳司,松本 エムザ,渡部 正和,高田 公太,しのはら 史絵,ねこや堂,松岡 真事,雨森 れに,ホームタウン,鬼志 仁,三雲 央
源氏物語 巻一 (講談社文庫)源氏物語 巻一 (講談社文庫)感想
昔挫折した源氏物語を寂聴さんの約が読みやすいと聞き、読み始めたのですが、やっぱり退屈でウダウダと続く男性陣の女性の品定めや、光源氏の身勝手な振る舞いにイライラして、なかなか読み進める事が出来ませんでした。やっと読み終わったという感じです。でも今回は頑張って最後まで読もうと思います。若紫の章での、光源氏の幼い姫君への振る舞いはもはやロリコンのストーカーだと思えてしんどくなりました。これが平安時代に愛された名作なのですね。私には分かりません。
読了日:09月24日 著者:瀬戸内 寂聴
セグロアシナガバチの巣の24節気セグロアシナガバチの巣の24節気感想
随分と古い本だけれども参考になるかと思い読みました。自宅に営巣したセグロアシナガバチの観察記録です。この本によるとメイガが寄生した巣にアシナガバチは魅かれるようです。そしてメイガが寄生した巣は大きいとの事。生まれた巣から離巣する個体と離巣せずそのままとどまって越冬する個体がいるとの事。営巣途中で結構落下して放棄される巣が多かった。我家のセグロアシナガバチたちはいったん離れていったものの、数匹が戻ってきている。巣は小さめでメイガの寄生は無し。このまま越冬するかもしれず、観察を続けることにする。
読了日:09月18日 著者: 
リラの花咲くけものみちリラの花咲くけものみち感想
藤岡さんの作品は読みやすくて物語の世界にすっと入っていけました。母が亡くなり父が再婚した相手から虐待を受け、父は見て見ぬふり。引きこもりになっていた聡里を母方の祖母のチドリが救いだし、愛情を込めて育ててくれた。やがて獣医をめざして入学した北海道の大学で、同級生や先輩、獣医、農場の人たちから影響を受け逞しく成長していく過程がまぶしい。ショッキングな場面もあるけれども、それが現実なのだと思う。残雪との出会いの場面では、おそらくこの先深くかかわってくる相手だろうと思った。良いお話でした。
読了日:09月13日 著者:藤岡 陽子
草刈りをするハチ: アシナガバチの生活草刈りをするハチ: アシナガバチの生活感想
著者の物干し場に落ちていたアシナガバチの巣を、庭の木に移し、観察された記録。写真付きでとても見やすいです。この夏観察してきたアシナガバチと重なるところが多々あり、興味深く読みました。我家のアシナガバチの女王は賢かったのだと思いました。風雨を防げて外敵からも守られる、絶好の場所に巣をかけたから。その女王も既に亡く、今は新しいメスバチとオスバチが巣についてじっとしている状態です。やがて巣がカラになるのだと思うとちょっと寂しいです。
読了日:09月07日 著者:須田 貢正
ガールズ・ストーリーガールズ・ストーリー感想
町医者の娘のおいちはこれから来る患者の姿が見えたり、夢で死者と話したりできる特殊な力を持っている。その力を使って人を助けたいと願っている。早くに母を亡くし、父娘二人きり。でも母の姉(伯母)が色々と世話を焼きに来る。そんな伯母が持ち込んだ縁談に絡んだ心霊ミステリー。おいちの父親にもおいちの出生にも秘密があるようだ。読みやすかったので引き続き読んでいこうと思う。
読了日:09月05日 著者:あさの あつこ
黄泉とき 怪談社禁忌録 (竹書房怪談文庫 HO 626)黄泉とき 怪談社禁忌録 (竹書房怪談文庫 HO 626)感想
あまり怖さは感じず。印象に残ったのは子供の話で『銀行強盗犯』福祉がしっかりしていれば子供は店を襲わずに済み、母親も助かったかもしれないのにと、怪談とは関係ないところで胸が痛んだ。あとは『秘密の交換日記』D君が哀れだ。読み解きはあまり出来ていないように思った。やっぱり理屈で説明できない事は世の中にあるのだと思う。
読了日:09月03日 著者:伊計 翼

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