2024年10月の読書記録

10月の読書記録を残しておきます。

 

10月の読書メーター
読んだ本の数:11冊
読んだページ数:2749ページ
ナイス数:1138ナイス

渦の中へ おいち不思議がたり渦の中へ おいち不思議がたり感想
新吉との祝言中に食中りで大勢の人が苦しんでいるとなった途端、松庵や十斗や明乃、美代に続いて花嫁衣装を脱ぎ捨てて向かうおいち。彼女らしい。その騒動が後々大変な事件になってくるとは知らずに。同じ長屋から新しく所帯を持つからと引っ越して行った巳助。今回は彼を救うために奔走する話だった。そしておいちにも嬉しい変化が。女性蔑視の時代。ドラマの『虎に翼』に通じる課題だ。女性が医師になることの難しさ。塾生も増え、前に進んでいく彼女たちの逞しさが素敵。
読了日:10月31日 著者:あさの あつこ
星に祈る――おいち不思議がたり星に祈る――おいち不思議がたり感想
今回の犯人のしたことはおぞましいと思ってしまった。ヒトラーユダヤ人に行った行為。まさにそれだ。薬の開発に実験は付き物だけれども。どうしても薬を作らなくてはという思いと自分をバカにしたものたちを見返したいという思いが合わさって暴走して、行き着くところまでいってしまった。悲しいことだ。おいちはやっと医術を学ぶ機会を得た。そして新吉との未来が見えてきた。
読了日:10月29日 著者:あさの あつこ
きのう何食べた?(21) (モーニングKC)きのう何食べた?(21) (モーニングKC)感想
ふるさと納税に対するケンジさんの気持ちよ~く分かります。私もシロさんみたいに割り切れないです。ジルベールは相変わらずですね。小日向さんはジルベールの事本当に大事にしていますね。ケンジさんの実家はやっぱりあったかい。いい御家族ですね。
読了日:10月27日 著者:よしなが ふみ
火花散る おいち不思議がたり火花散る おいち不思議がたり感想
男たちに追われていた身重の女性、滝代を新吉と共に救い、出産に立ち会った事から、事件に巻き込まれていくおいち。生まれた赤子は男の子で、その子を残して姿を消した滝代は訳ありの様子。やがて赤子の命を守るために知り合いのお店に預ける事に。女性が自分の意思で将来の事を決められない時代。商人も武家も。でも母親は必死に我が子を守ろうとする。子供は守られるべき存在だと思う。いくら命令とはいえ、女性と赤子の命を狙うなんて酷すぎる。
読了日:10月24日 著者:あさの あつこ
王妃マルゴ 3 (愛蔵版コミックス)王妃マルゴ 3 (愛蔵版コミックス)感想
アンリ(アンジュー公)の精神はどうかしている。マルゴが哀れだ。一途にギーズを思っているのに、彼にも心底は信じてもらえない。母后は国を守るために動き続ける。そしてギーズとマルゴに別れが。悪いがシャルル国王は非力すぎる。弟のアランソン公の方が策略家だ。マルゴは強くならざるを得ない。
読了日:10月21日 著者:萩尾 望都
王妃マルゴ 2 (愛蔵版コミックス)王妃マルゴ 2 (愛蔵版コミックス)感想
ギーズに恋するマルゴ。異常に妹のマルゴを愛するシャルル。母から溺愛され、マルゴを兄と取り合うアンリ。濃い兄妹関係。そしてマルゴを利用しようと考えるギーズ。親戚関係が本当に頭に入ってこなくて巻頭の家系図を見ながら読了。自分が美しくて男性の目を釘付けにすることに気が付いたマルゴの先行きが不穏だ。
読了日:10月20日 著者:萩尾 望都
王妃マルゴ 1 (愛蔵版コミックス)王妃マルゴ 1 (愛蔵版コミックス)感想
フランス国王アンリ2世の娘として生まれたマルゴ。とても愛らしい少女で兄のシャルルとアンリからは特に愛されていた。やがて彼女の父が不慮の事故で亡くなり長兄のフランソワが国王の座につくが、それも長くは続かず、シャルルが国王の座につくと後見として母親のカトリーヌが実験を握る。ノストラダムスの予言で3人のアンリが取り巻いていると告げられるマルゴ。登場人物が多くて家系図とにらめっこしながら読んだ。人間関係が複雑で難しい。さらにカトリックプロテスタントも理解できなくてそこから調べなくてはならず頭が爆発しそうだった。
読了日:10月19日 著者:萩尾 望都
大造じいさんとガン (偕成社文庫3062)大造じいさんとガン (偕成社文庫3062)感想
『リラの花咲くけものみち』の中に『大造じいさんとガン』の話が出てきました。恥ずかしながらこの話を主人公と一緒で知らなかったので今回読みました。椋鳩十さんの作品は小学生の頃図書館でよく読んだのですが、この本の話は初めてのものばかりでした。動物たちの生き生きとした姿、尊厳、人間との関わり方、全てにおいて心を揺さぶられました。
読了日:10月17日 著者:椋 鳩十
源氏物語 巻二 (講談社文庫)源氏物語 巻二 (講談社文庫)感想
相変わらず光源氏の恋愛遍歴には辟易しました。やっぱり読むのに時間がかかりました。藤壺の宮への執着は異常としか思えない。藤壺の宮の苦悩を思うと気の毒でならない。そして大切に育てた紫の上についに手を出したのには、今の時代だったら犯罪だよと思わずにはいられない。昔読んだから大体の話の流れは知っているけれども、平安時代の男女の事には慣れない。男性が皆そうなのか?光源氏が特別色好みなのか?
読了日:10月15日 著者:瀬戸内 寂聴
動物の義足やさん動物の義足やさん感想
犬の車いすを作っておられる方は以前テレビで見たことがあったけれども、義足を作っておられる方がいたなんて驚きでした。犬・猫だけじゃなく、ペンギン、合鴨、うさぎ、羊、イヌワシ、ポニーなど様々な動物たちの不自由な部分を補う優しくて素敵なお仕事でした。
読了日:10月13日 著者:沢田 俊子
闇に咲く闇に咲く感想
死んだ姉が自分の中にいると、おいちたちを訪ねてきた小間物問屋の主、庄之助。彼からは血の臭いがした。人は恨みに凝り固まると狂気の中に取り込まれていくものなのか。お京も憐れだが庄之助も憐れだ。人の心は難しい。
読了日:10月04日 著者:あさの あつこ

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