私と親の間には(その1)

モンスターペアレントという言葉が聞かれるようになってひさしいですが、ある意味、私の親もモンスターペアレントだったと言えるかもしれません。


小学生の頃、私達姉妹の就寝時間は午後8時と決まっていました。
6時頃に夕食を食べさせられ、8時にはお布団の中へ、そして、電気を消され、和室の襖がピタッと閉められました。
襖の向こうでは父と母がテレビを観ながら夕食を食べるのがいつものことでした。
「午後8時以降は大人の時間だから、子供はさっさと寝なさい」と言われ続けていました。
当時は「太陽にほえろ!」や「Gメン75」等のドラマが人気がありました。歌番組もあったように思います。
でも私は観ていないので、友達の話についていけません。
ジーパンって何?何の話?」
という感じです。
でも、時代のせいでしょうか?
観ていないからといって仲間はずれにされることもなく、
かえって友達は張り切って説明をしてくれたものでした。


中学生になると就寝時間は午後9時になりました。
けれども、決してテレビを観ていいわけではなく、勉強する為であって、勉強しないのならさっさと寝なさいという点に変わりはありませんでした。


私の親は、他所は他所、うちはうち、という教育方針を貫き通しました。
あくまでも自分達の教育方針が正しいと貫き通すところが、なんとなく、別の意味のモンスターペアレント(子供にとって怪物的・専制君主的)と言えるかも?と思ったのです。
子供が仲間はずれにされるかもしれないって思わなかったのだろうか?と不思議です。
あの強さと信念はどこからきていたのでしょうね?


そしてその親の教育方針のせいなのか、今だにテレビを観る事に罪悪感を感じてしまいます。
ただボーッとテレビを観る事に後ろめたさを感じてしまいます。
だから洗い物をしたり、洗濯物をたたんだりしながらでないと落ち着きません。
そんな感じでテレビはあまり観ません。