水鳥は優雅に水面を泳いでいるように見えるが、水面下では忙しくその足を動かしている。
何事も表面を見て羨ましがったり妬んだりしてはいけない。
そこに至るまでにその人がどんなに努力をしたかを思いやるべきである。
確かパナソニックの創始者、松下幸之助氏がそのような事をおっしゃったように思う。
私もいつも思う。
表面上はニコニコしていてとても幸せそうにしている人を見ると、
陰でこの人はどれだけの努力を重ね、どれだけ傷ついた経験や苦労を乗り越えてこられたのだろう?と。
そして自分の不甲斐なさを思い知らされる。
愚痴を言ってしまう自分の不甲斐なさが情けなくなる。
私の古くからの友人達は皆、本当に強い人達で尊敬に値する。
皆、それぞれにいろんな意味で苦労をしてきたけれど
そんなことおくびにも出さずに、表面上は笑顔で軽々と生きている。
そして、お互いの長所も短所も知り尽くしているから、
それを指摘する時の言葉に容赦はない。
痛いところをつかれても、当たっているだけにぐうの音も出ない。
でも私も彼らの痛いところをつくので、お互い様だ。
相手の事がどうでもよければ、そんなことを言いはしない。
よしよしと表面上の慰めの言葉やよいしょを言ってその場をやりすごせばいいのだから。
私の為を思って、おかしい事はおかしいと言ってくれる彼らは私にとってとてもありがたい存在だ。
いい友達に恵まれたと感謝している。
水鳥のように、軽やかに…。
それが私の目標であり理想の姿だ。