今日、青空の下、息子の親友のS君の告別式がしめやかに執り行われました。
息子と親友のM君は自分たちのお役目をしっかり果たしたと思います。
立派だったと言ってあげたい。
あの日からいったい今日が何日なのか、何曜日なのか、すぐには思い出せず
カレンダーを見ないといけないような、そんな地に足の着かない4日間を過ごしました。
息子とM君は、事実を知った翌日すぐに行動を開始しました。
うちの家に集まると、S君のお母様に連絡を取り、
S君の事を連絡すべき所へ連絡し、
お母様には、お手伝いできることがあればお手伝いしますとお話し、
約束を取り付けました。
そして、夜、もう1人の中学校時代の友達を含め3人で
S君のことを偲んで食事に出かけていきました。
昨日のお通夜の朝
2人は早くから出かけていきました。
お手伝いをするために。
2人は友人の受付係を担当しました。
そして今日の告別式では2人で弔辞を読ませていただきました。
お通夜の後、帰宅した息子が思い出したことがあると言いました。
高校生の頃、3人で携帯小説を書いていて、お互いの作品を批評しあっていました。
ああ、そういえばそんなこともあったねと私は答えました。
当時のS君の作品の一部が、携帯のメモリーカードに残っているのを思い出したそうなのです。
後から茶化してやろうと思い、保存しておいたのをすっかり忘れていたと言うのです。
早速調べてみると、作品が残っていました。
ご両親にとってはお辛いかもしれないけれど、その作品をプリントアウトして
差し上げようということになりました。
息子達がしっかり頑張っているので、私ももう涙は見せまいと思っていました。
けれども、お通夜の席で、M君のお母様と目をあわせた途端ダメでした。
そして今日の告別式。
泣くまいと思っていましたが、もうボロボロでした。。。
主人でさえも泣いていました。
棺に横たわるS君を見て
(こんなのS君じゃない。こんなの間違っている)
と思うと涙が止まりませんでした。
喜怒哀楽のはっきりしているうちの息子はわかりやすいけれども
M君はクールで感情を表にださないお子さんなので
今回の事を心に溜め込まずに何でもうちの息子に話して
2人で支えあっていってほしいと思っていました。
すると、M君のお母様が、M君とうちの息子と2人になってしまったけれども
お互いに支えあっていってほしいと思うんですとおっしゃったのです。
私も同じ事を思っていましたとお話しました。
息子達は斎場まで行くバスに乗り込みました。
するとすぐに息子からメールで「鞄を置きっぱなしだからお願い」と届きました。
息子達の鞄を持って斎場まで車で追いかけました。
息子のハプニングのおかげで斎場まで行くことになったので
S君と最後のお別れをすることができました。
わずか19年の生涯。
うちの息子の部屋がたまり場のようになっていて、いつも3人で遊んでいました。
中学の時、3人で初詣に行ったり、お寺へ行ったりしていました。
ところが目的のお寺に辿り着けず、近くに温泉があったから入ってきたと
息子に聞いたときは思わず
「あんたらは老人会かい?」
とつっこんだことを覚えています。
はにかんだような笑顔で
「お邪魔します」
「お邪魔しました」
とお行儀よく挨拶してくれたS君の笑顔が忘れられません。
S君
安らかに。。。