2024年4月の読書記録

遅くなりましたが4月の読書記録を残しておきます

 

4月の読書メーター
読んだ本の数:8冊
読んだページ数:2318ページ
ナイス数:912ナイス

猫を処方いたします。 (PHP文芸文庫)猫を処方いたします。 (PHP文芸文庫)感想
面白かったです。途中でなんとなく事情が分かってきましたが、ブリーダーの話は辛かったです。それって虐待よね、と。ニケ先生と千歳のコンビはこの後も続くようなので、『猫』を処方し続けて人間たちを救ってあげてくださいね。
読了日:04月29日 著者:石田 祥
あなたのためなら 藍千堂菓子噺あなたのためなら 藍千堂菓子噺感想
藍千堂の兄弟を追い出した叔父が営む菓子司百瀬屋の総領娘のお糸。この巻は彼女が主に中心だった。彼女が巻き込まれた騒動は父親が巻いた種のせいだった。しかしお糸は立派だった。気丈に振る舞った。従兄弟の晴太郎や幸次郎の申し出を断って店を立て直す決心をした彼女の前途は多難だ。でも応援したい。
読了日:04月26日 著者:田牧 大和
晴れの日には 藍千堂菓子噺晴れの日には 藍千堂菓子噺感想
藍千堂という菓子司を営む晴太郎・幸次郎兄弟と職人の茂市。今回は松沢家の節句の菓子を作りに行ったことで、晴太郎が沙菜という女性と娘のさちと出会ったことから事は始まる。菓子以外には興味のなかった晴太郎が恋をした。しかしその相手は訳りだった。兄弟、面倒を見てくれている伊勢屋総左衛門、同心の岡、医師の久利庵他周囲の皆の力添えがあって無事に解決して良かった。
読了日:04月24日 著者:田牧 大和
いちばん長い夜にいちばん長い夜に感想
芭子は綾香の息子の消息を調べるために仙台へ。日帰りのつもりがその日は東日本大震災の日だった!大変な経験をし、命の儚さを知った中で、芭子も綾香も自分のことを受け入れてくれる人と出逢う。良かった。1巻の時からモヤモヤしていた気持ちがスッキリした。綾香が夫の命を奪う事はなかったのだ。逃げれば良かったのだと気づいてくれたから。例えどんな人間だろうとその命は1つしかない大切なもの。奪う権利はないと思うから。ふたりは今後は地に足の付いた生き方をしていくことだろう。
読了日:04月17日 著者:乃南 アサ
すれ違う背中をすれ違う背中を感想
刑務所で覚えた裁縫の技術で犬の服を作ることに生き甲斐を感じ始めた芭子。パン作りに頑張っている綾香。ふたりとも未来が明るくなってきて良かった。おまけに芭子はセキセイインコを飼いはじめて、そりゃあ可愛いし癒されるよねとウキウキ。ところがどっこい、トラブルの予感が。回避できたものの、これからさきも用心深く生き続けないといけないのかと思うと気の毒。
読了日:04月14日 著者:乃南 アサ
木曜日にはココアを木曜日にはココアを感想
登場人物が少しずつ関わりがある、連作短編。あるカフェに木曜日にココアを飲みに訪れる女性に好意を抱くカフェの店長の男性。そこから始まる物語が12編。どれも“色”が出てくる。カフェのオーナーが不思議な人で、もっと彼のことを知りたかったかも。何気なくしている行為が誰かを救っているかもしれないと思わせてくれる優しいお話の数々。世の中に一つも無駄なことはないと思わせてもくれる。誰かの役に立てているかもしれないと思うことは生きる力になる。
読了日:04月08日 著者:青山 美智子
ふしぎ荘で夕食を ~思い出のオムライスをもう一度~ (メディアワークス文庫)ふしぎ荘で夕食を ~思い出のオムライスをもう一度~ (メディアワークス文庫)感想
前作と同じでほっこりできるお話でした。全話に暖かい雰囲気があり、安心して読めました。お互いのことを思うから悩んでしまう。夏乃子と深山荘の面々がこれからもお互いを思いやって過ごしていく限り、きっと悪いようにはならないと思えました。
読了日:04月05日 著者:村谷 由香里
ひとつむぎの手ひとつむぎの手感想
とても無器用で真面目な心臓外科医の平良。一流の心臓外科医になるために手術経験を豊富に積める病院への出向を希望しているが、教授の甥で優秀な針谷も同じ出向先を希望していた。人員不足の心臓外科へ研修医を入局させれば希望に添えるようにする等と言われて頑張るが最初は空回りばかり。でも次第に平良の人柄や患者に対する真摯な態度と医療技術に研修医たちも心を開いていく。ラストの平良の決断には拍手を送りたい。彼ならば新天地で地域住民に信頼されるお医者さんになるに違いない。
読了日:04月02日 著者:知念 実希人

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