破産手続開始の通知書

今日、大阪地方裁判所から上記の封筒にて、『破産手続開始等の通知書』というものが届きました。


仕事仲間の裏切りにあい、一千万単位の売上金を踏み倒された時から、気がつけば2年が過ぎていました。
その間、相手は銀行取引停止処分になるわけでもなく、倒産するわけでもなく、債権者会議を開くわけでもなく、営業はしていないのに、会社だけが残っているという、妙な状態が続いていました。
そして当の本人は、会社に就職してサラリーマンをしていました。
彼には病気がちな幼いお子さんがいます。
そのお子さんの為には働かなくてはならない事情もわかります。
でも、宙ぶらりんのまま、心の整理がつかないままの日々はどこか現実離れしていました。
白黒はっきりしないままの日々は、ずっと私の気持ちを追い詰め続けてきました。
許したいのに許せない。
忘れたいのに忘れられない。
そんな心苦しい日々からようやく開放されるのかもしれません。


でも一方で、破産してすっかり身軽になれるなんて、いい御身分だこと
という皮肉な思いを持ってしまう自分がいます。
先代の借金を返す為に、彼が踏み倒したお金の穴埋めをする為に、毎日必死に働いている私達が惨めに思えてきます。
なんて嫌な人間なんだろう?私は…。


けれども、まだ破産が確定したわけではありません。
手続きが開始されたというだけ。
早くけじめをつけてすっぱり忘れさせてほしい。
普段は忘れて前向きに頑張っているのに、こんな通知一つで又嫌な事を思い出すことになるなんて。