親子関係とナイフ

この頃、刃物を使った事件が多すぎるように思います。
秋葉原の事件に始まって、少年のバスジャック事件、八王子の書店での事件、そして、夕べは平塚駅での事件。
バスジャック事件は少年ですが、その他は20歳代や30歳代のいい大人です。
そのいい大人が、親を困らせようと思って事件を起こしたと言うのを聞くと、
なんだか違和感を感じるのは私だけでしょうか?
まるで、幼稚園児か小学生が言いそうな台詞です。
そんな幼稚な精神のまま、大人になってしまう原因はいったいどこにあるのでしょう?
本人の生まれつきの性格に原因があるのでしょうか?
親(親子関係)に原因があるのでしょうか?
社会に原因があるのでしょうか?



私には本人が弱すぎるようにしか思えません。
本人が自分勝手すぎるようにしか思えません。
もし、自分がそんな理由で襲われたとしたら、本人達はどう思うのでしょう?
自分もそう思うのだから、そういう理由で襲われても、殺されても、仕方がないと思うのでしょうか?
たぶん、違うでしょう。
自分はそんな理不尽な理由で襲われたくないと思うことでしょう。
そして、そんな人間をつくった社会や犯人の親に真っ先に怒りの矛先をむけることでしょう。
結局は自分の事だけしか考えていない自分勝手な人間としか思えないのです。



人間には『真心』があります。
心を尽くして相手に接すれば、それは、すぐにではなくても相手に通じます。
そして、相手も又、心を尽くしてくれるようになります。
自分が『愛』をもって人に接しない限り、人から『愛』をもって接してもらうことは不可能です。
『愛』がすぐに通じると思ったら大間違い。
人とうまくやっていくには、『愛』と共に『忍耐』も又必要です。
『愛』も『忍耐』も、幼い頃から、大勢の人と接して、もまれていく中で、培われていくものです。
そんなすぐに身につくものではありません。
自分は被害者だ、可愛そうな人間だと、自分で自分を甘やかして、バリヤーをはって、人を拒絶しておきながら、自分は孤独だ、誰も自分をわかってくれないと言い訳して、他人を傷つけていいはずがありません。