地域医療と救急(総合)病院

今日は婦人科の検診に行きました。
半年ごとに受ける予定でしたが、忙しさにかまけて8カ月ぶりの検診となりました。
左右両方のチョコレート嚢腫の大きさに変化はなく、手術はせずにこのまま様子を
見る事になりました。
気長な話ですが自然消滅するのを待つという事です。


待合でモニターにお知らせが表示されていたので、ぼんやりと見ていました。
そこには
「当院は紹介状を持参していただければ、5,250円の紹介料はいただきません。
できるだけ地域のかかりつけ医を利用しましょう。かかりつけ医に相談すれば、
紹介状も書いてもらえて適切な病院を紹介してもらえます。云々…」
との表示がありました。


そこで、ふと思ったのですが、地域のかかりつけ医にかかる方が誰だって家の近所だしなんでも相談できるし、いざとなれば大きな病院を紹介してもらえるし,本来ならその方が楽だし安心なはずです。
ところが、そのようにかかりつけ医にかかっていても、
いざ、緊急事態で大きな病院へ連絡をとってもらっても受け入れ拒否されてしまうとなれば、不安で、最初から大きな病院へ行こうと思うのは自然の流れではないでしょうか。
妊婦さんがたらいまわしにされて亡くなられた事件は記憶に新しいと思います。
私の周囲でも、かかりつけ医が連絡を入れたのに、受け入れ拒否されたケースがありました。


知人が頭に怪我をした時、かかりつけ医に行った所、頭の事なので総合病院へ連絡を入れてくれたそうですが、受け入れを拒否されてしまったそうです。
理由はベッドが空いていないとの事でした。
結局、別の病院へ無事に入院する事ができたそうです。


主人の父が交通事故に遭った時、自分がかかっていた病院の名を上げて、
救急隊員さんにそこへ連れて行ってほしいと頼んだそうです。
救急隊員さんがその病院へ連絡を入れましたが、あっさりと断られてしまったとの事。
それでも義父はもう一度聞いてほしいと頼んだそうで、隊員さんは再度尋ねてくれたそうですが、やっぱり受け入れを拒否されたそうです。
義父は寂しそうに「そうかあ」と言ったそうです。
(後日救急隊員さんから聞きました)
怪我をして苦しい状況で自分がかかっていた病院に受け入れを断られるなんて、
いったい義父がどんな気持ちだっただろうと思うと辛くなります。


私がかかっている病院も実は義父がかかっていた病院です。
息子を産んだ病院でもあり、近所でもあるので、ずっとお世話になっています。
でも、義父の事があってからは、いざという時の事が、正直心配です。


政府には、給付金の事も大事かもしれないけれど、もっと医療制度を充実させてほしいと切に願います。
安心して病院にかかれるように、本当に最優先で取り組んでほしいと思います。
それこそが本当に『国民の為』だと思います。