入学式と桜

4月1日の息子の大学の入学式に行ってきました。
もう大人なのだから、親が出席する必要はないのですが、
私は大学を出てないので、大学の入学式に興味がありました。
ただ、ノコノコ親がついて行って息子が恥ずかしい思いをしないかと
それが心配だったのと、体調も気分もすぐれなかったので、
ギリギリまで出席する事を躊躇っていました。
でも、義母も主人もせっかくだから行っておいでと後押ししてくれました。
息子も内心は嫌だったと思うのですが、私の事を気遣ってくれて、
一緒に行ってくれました。
ちょうど、息子の中学や高校の同級生達も入学式で、
携帯のメールで息子とやりとりをしていました。
みんな、入学、おめでとう!


入学式自体は午後からだったのですが、午前中から家を出ました。
偶然にも、入学式の会場の近くに、知人が勤めるレストランがあったので、
そちらで昼食をとってから式に出席することにしたのです。
着慣れないスーツを食事で汚さないように、息子はすごく慎重に食事を
していました。
その姿が少し滑稽でした。(息子よ、ゴメンネ)


大学の入学式って、結構あっさりしたものなのですね。
それが私の受けた印象です。
会場の1階席が新入生の席で、保護者席は2階でした。
保護者席もさらっといっぱいでしたので、私みたいに出席される方は
いらっしゃるのだと少しほっとしました。


入学式後にガイダンスがありました。
息子達だけが参加するのかと思っていたら、保護者も一緒にと言われました。
学部の先生方がご挨拶をされ、卒業までに何単位をとらなければならない等の
お話がありました。
全てが終了して外へ出るともう、夕方になっていました。
息子と会場から出てくると、一人の男子学生さんが寄ってこられました。
息子に1枚の紙を差し出しながら、
「ボクシング部です。ぜひ、どうぞ」
と言われました。
息子はとまどいながらも、その紙を受け取っていました。
そして、駅に向かって歩きながら
「なんでやねん?」
とひとりでつっこんでいました。
確かに、見るからにひ弱そうな息子になぜ、ボクシング部?
と思わず笑ってしまいました。


帰りの車窓から眺めた桜はまだ五分咲きといったところでした。
この週末が見ごろになることでしょう。
桜の季節には、いつも、国立循環器病センターへ検診を受けに行っていたので、
思わずその光景を思い浮かべてしまいます。
満開の桜並木の道を、息子と二人で歩いて行ったものでした。
あの桜並木の桜も、もう咲いているのかしら?
桜を観ると、美しいのだけれど、せつなくなってしまうのは、
その事も関係しているかもしれません。