真冬の体験

月末、請求書作成と給与計算と見積書がいっぺんに襲ってきて
ブログを更新できませんでした。
地獄はまだ今日も続きます。。。


さて、今日のお話は真夏にこそふさわしい、真冬の体験です。
今から何年前になるでしょうか。
元旦の日のことです。


毎年大晦日の「ゆく年くる年」がテレビで始まる頃、
家を出て近所の神社へ初詣に行きます。
その年も氏神様とあわせて二つの神社にお参りした後、
親子3人で明石にある人丸神社へお参りに行こうという事になりました。
車を走らせて人丸神社に着いたのは午前2時くらいではなかったかと思います。
夜店も出ていて人出も多く賑わっていました。
お参りした後、主人が地図を見て、もう一つお参りしようと言いだしました。
初めて行く神社なのでカーナビを頼りにに向かいました。
ところが、ついてみると灯りもなく暗闇が広がり、
人出もなく、夜店もなく、シーンとしていました。
真っ暗でお参りする事ができないので、そのまま引き返し大阪へ向かいました。


その道中、私が乗っている助手席側には畑か田んぼのような景色が広がっていました。
ぼんやり前方を見ていると、人影がありました。
頭に姉さんかぶりをした腰のまがったおばあさんのようでした。
近づくにつれ右手に巾着袋を持ちほとんど地面と並行になるくらい折れ曲がって
歩いておられるのがわかりました。
私は(こんな暗いうちから一人でどこへ行かれるのだろう?)と思いました。
程なく、車はそのおばあさんを追い抜いていきました。


私は主人に
「さっきのおばあさん、こんな暗いうちから一人でどこへ行きはるんやろうね?」
と話しかけました。
すると主人は
「おばあさん?何のこと?」
と言います。
私は
「えっ、さっき追い抜いたやん」
と言いました。
ところが主人は見ていないと言うのです。
主人が言うには、自分は運転中は危ないので絶対人影には注意している。
ましてやそんなおばあさんが歩いていたら絶対気づく、と。


それで、息子にも聞いてみました。
すると息子は後部座席で寝ていたからおばあさんを見ていないと言うのです。
主人と息子二人して、そのおばあさんはこの世のものではなかったのでは?
と言って私をからかいます。
でも、私は見たんですよ!
おばあさんを!
顔は見てないけど…暗かったから…。