手助け

先日、USJの帰りにお寿司を購入しました。
家で待つ義母と一緒に食べる為に。
丁度メールが届いた息子は携帯を見て返信を送っていました。
携帯を閉じて目を上げた時に、主人がお寿司の入った手提げを
さげていたので、
「あ、ごめんごめん。持つわ」
と言って主人から手提げを取りました。
私は思わず
「ありがとう。あんたはよく気がつくね」
と言いました。
すると息子は
「別に。当たり前やん」
と答えました。


親や目上の者が荷物を持っていたら、目下の者が声をかけて荷物を
持つようにするという、そんな関係って、どれくらいの割合で
あるのかなあと思いました。
いつも比べて申し訳ないのですが、うちの新入社員さんとのギャップを
感じていました。
1ヶ月前位に、銀行へ出かけた私は途中、スーパーへ寄りました。
会社のトイレットペーパーを購入する為です。
ついでに買い物も済ませ外に出ようとすると、雨が降っていました。
あいにく傘を持ってきていません。
止みそうにないので、会社へ電話して傘を持ってきてくれるように
頼みました。
自転車に乗って傘を持ってきてくれた新入社員さん。
私が
「ありがとう」
と言って傘を受け取ると、クルッときびすを返してそのまま帰って行きました。
私は心の中で
(おいおい、せめてこのトイレットペーパーくらい自転車の前かごに積んでいってよ)
と呆気にとられながら声をかけていました。
私は左腕にかばんを提げ、右には買い物した物を入れたマイバッグを肩から提げ、
12ロール入りのトイレットペーパーを抱えていました。


きっと彼女は親が荷物をたくさん抱えている場面に遭遇したことがないのでしょう。
親を手助けしたことがないのでしょう。
又自分がそういった状態の時に手助けしてもらったこともないのでしょう。
手助けしてあげたら、相手がどんなに喜ぶかとか、
手助けしてもらったら自分がどれだけ嬉しいかとか、
想像した事がないのでしょう。



勉強ばかり教えるのではなく、そういった心の教育にもっと力をいれることは
できないものなのでしょうか?