私は1970グラムという小ささでこの世に生を受けた。
産院から退院してきたその日に熱を出し、母は私を抱いて慌てて産院へ連れて行ったそうだ。
鹿児島から母の産後の手伝いに来ていた祖母も、私の小ささと弱さに心配のあまり
予定よりも長く大阪に留まったそうだ。
死んでしまうのではないか?と心配して。
人よりも小さくて弱くて、みんなみたいに大声をだしてはしゃぐこともなく、
いつも教室でじっとしていた。
当然本が友達に。
小学校3年生の時には神経症を患い、人となかなかうまく接する事ができなかった。
それでも、小学校の高学年になった時、父と一緒に夜のランニングを始めた。
おかげで少しは丈夫になり、ついでに足も速くなって、運動会で人を抜き去る喜びを知った。
パワーのない私は中学ではいじめを受けた。
跳ね返す力はなかったけれども、自分が悪いのではないからと、絶対学校へ行く事は止めなかった。
人が嫌いになり、ひたすら無視を決め込み、本に没頭した。
主人と出会ってから、狭かった私の世界が少しだけ広がった。
やがて息子が誕生し、息子を通じて様々な人との出会いがあった。
それでもまだ私の世界は小さいものだった。
事務所にこもって仕事をし、外に出かけるのは銀行と買い物だけ。
休日には主人があちこち連れて行ってはくれたけれど
私は人との繋がりの薄い生活をしていたといえる。
主人がいつも言っていた。
私はもっと人と接した方がいいと。
ある掲示板をきっかけにIssueさんと出会い、ブログの世界を知った。
臆病な私はなかなかブログの世界に飛び込まなかったけれども
意を決してその一歩を踏み出した。
おかげでブログを通じて色々な人の色々な人生に触れ、考え方に触れ、
ますますブログの世界にはまっていった。
ある人の後押しがあって、
人を恐れずに、もっと人と関わっていく事を心に決めた。
自分の思いを内に押さえ込むのではなくて、吐き出して
もっとコミュニケーションをとっていった方がいいとおっしゃってくださった。
こんな臆病な私に心を開いてくれる方に、勇気を持って自分も心を開いてみようと、
そう決めた。
傷つくという事は、磨かれているという事。
以前、オーラの泉で江原さんや美輪さんがおっしゃっていた。
これからいっぱいいっぱい人と関わって、自分の思いを打ち明けて
『私』を磨いていこう。