今日、寒中お見舞いのお葉書が届きました。
差出人の名前を見て、内容を読んで、我が目を疑いました。
頭の中にその文章の意味がちゃんと入ってこずに
もう一度、読み返しました。
え?
いったい誰が亡くなったって?
書いてある文章の意味を理解するまでに時間がかかりました。
20年前、息子がお腹にいた頃。
検診に通っていた病院で、毎回顔を合わせる内に親しくなった方がありました。
彼女とは出産予定日も近く、予定日が近づくと
どちらが先かしらね?なんて話していました。
予定日が私より遅かった彼女の方が先に出産し
私は予定日よりも10日遅れで出産しました。
「急に具合が悪くなってね。帝王切開やったのよ。見て!このお腹の傷!」
と平気で私に見せてくれるような、さっぱりとした性格の方でした。
住所を教えあっていたので、退院後も
葉書が届いたり、電話で話すこともありました。
やがて彼女はご主人の仕事の都合で関東地方へ引越ししていきました。
その後、遠く離れたこともあり、私の方は息子の事で大変だったので
だんだん疎遠になっていきました。
それでも年賀状のやり取りだけは続いていました。
その彼女が年末に急逝したと葉書には書いてあったのです。
落ち着いてから、心の中で彼女に話しかけました。
そんなことになっていたなんてちっとも知らなくてごめんね。
そちらの世界で心穏やかに過ごしてね…と。
彼女の息子さんは当然うちの息子と同い年で、しかも一人息子さんです。
残された息子さんとご主人はいったいどんな思いをされているのでしょう。
何も知らなかったから、彼女宛に年賀状を出していました。
それをどんなお気持ちで受け取られたのかと思うと、申し訳ないです。
息子の近況のことを書いたものですから…。
神様、彼女のこと、よろしくお願いしますね。
そして残されたご家族のこともお見守りくださいね。