2012年3月の読書記録

4月になりましたね。
近所の枝垂れ桜も、氏神様の境内にある桜もチラホラと咲き始めました。
今日は入社式や入学式が各地で行われているのでしょう。
どうぞ、夢や希望を胸にもって前に進んでいってくださいね。


3月は10冊読む予定を組んでいたのですが、半ばで体調を崩し達成できませんでした。
今月こそは10冊読破してみたいものです。


3月の読書メーター
読んだ本の数:7冊
読んだページ数:1987ページ
ナイス数:337ナイス

ホテルジューシーホテルジューシー
沖縄のホテルでアルバイトをする事になったヒロちゃんのお話。シンデレラティースのサキちゃんとは親友。そして動物園の鳥の登場人物のあの人が出てくるとは!鳥井と出会う前なのかな?出合った後なのかな?観光地としての沖縄だけではなく陰の部分もしっかり出てきて、傷つきながらも成長していくヒロちゃんの姿が微笑ましい。それにしてもオーナー代理の二重人格(不眠症)の理由が最後には出てくるのだと思ってたのに、それには触れられず、ちょっと消化不良。続編ってあるのかしら?
読了日:03月31日 著者:坂木 司
うそうそ (新潮文庫 は 37-5)うそうそ (新潮文庫 は 37-5)
若だんなが生まれて初めて旅をするという事で、しかも湯治でゆっくりするはずが、旅の始まりから手代達が姿を消すわ、人さらいにあうわ、天狗には襲われるわという波乱万丈な展開に。色々な誤解があって姫神様に疎まれていたにもかかわらず、若だんなは相変わらず優しくて我慢強くて、姫神様の気持ちを優先しながら接していく姿に感動しました。兄の松之助共々本当に良い性格だと思うし、尊敬します。後は鳴家や付喪神になったばかりの獅子が可愛いです!
読了日:03月27日 著者:畠中 恵
ユタとふしぎな仲間たち (新潮文庫)ユタとふしぎな仲間たち (新潮文庫)
子供の頃NHK少年ドラマシリーズで放映されていたのだけれども、最終回しか見られなかったので気になっていました。やっと読む事ができました。父を亡くして東京から湯ノ花村へやって来たユタ(勇太)が、座敷わらし達と過ごす内に、村の子供達にだんだん受け入れられていく物語。悲しい出生でありながら、座敷わらし達はとても心の優しい子達でとても微笑ましいです。最後に座敷わらし達はユタの前から去っていく事になりますが、彼らもユタもとてもさわやかな別れ際に、心の中で拍手しました。
読了日:03月13日 著者:三浦 哲郎
シンデレラ・ティースシンデレラ・ティース
母親の陰謀で大嫌いなデンタルクリニックで受付のアルバイトをする事になった大学生のサキちゃん。最初は嫌々働いていたけれども、患者さんの事を真剣に考えている歯科医や歯科衛生士や歯科技工士の真摯な姿を見てだんだん変わっていく。患者さんからも又仕事に向かう心構えや態度を学び、最後は過去の自分と決別する一歩を踏み出す。私も歯医者は苦手。できることならば避けて通りたい。でもこの本のような先生方がおられるクリニックならば安心して通えるかもしれない(笑)『歯』は大切にしないと精神的にも身体的にも悪影響を及ぼすものなのだ。
読了日:03月10日 著者:坂木 司
ビーの話ビーの話
トンキニーズってどんな猫なんだろう?と思わず調べてみました。シャム猫によく似ているのですね。猫って気まぐれなところが可愛いのだけれども、ビーの性格は本当に突っ込みどころ満載で、おおいに楽しませてもらいました。ビーだけではなく、野良猫達への温かい眼差しも感じられ、群さんの猫達への優しさあふれる本となっています。野良猫にも人間の公園デビューみたいなものがあったり、雄猫の餌に関する面白いエピソードがあったり、いろんなお話が書かれてあるステキな本です。猫好きな方、ぜひ一読を!
読了日:03月08日 著者:群 ようこ
おまけのこ (新潮文庫)おまけのこ (新潮文庫)
今回は一太郎だけではなく、妖達の活躍が目立ちました。『畳紙』ではいつも手代達に馬鹿にされている屏風のぞきがお雛さんの良き相談相手になりました。拍手!『おまけのこ』では鳴家が頑張りました。よしよしと頭を撫でてあげたくなりました。『ありんすこく』では、人の心の難しさを感じました。『動く影』は幼い時の一太郎や栄吉、子供達の活躍がありました。『こわい』は、一太郎と狐者異との気持ちのズレにやるせなくなりました。いくら言葉をつくしても、伝わらない時は伝わらないものだという事を思い知らされました。
読了日:03月06日 著者:畠中 恵
大阪学 (新潮文庫)大阪学 (新潮文庫)
我が愛する大阪についてどのように書いてあるのかが気になって手にとってみました。大阪人を解くキーは3つある。『いらち』→競争の社会『なんぼ』→損得の社会『ほんま』→本音の社会、とあとがきに書いてあります。全くその通りだと思います。ただ、あまりにも『大阪』の事がどぎつく書かれてある箇所もあり、ちょっと引き気味に読んだ部分もあります。要するにあまりにもテレビなどで大阪人のどぎづさばかりが誇張される事に嫌気がさしていたので、そうじゃないよと本書に言ってほしかったのだと、自分の心を分析した次第です。
読了日:03月02日 著者:大谷 晃一

2012年3月の読書メーターまとめ詳細
読書メーター


畠中恵さんの事は知らなかったのですが、『しゃばけシリーズ』を読書メーターで知り、江戸の町を舞台に妖(あやかし)が登場する内容にすっかり魅せられてしまいました。
順番に読んでいっているところです。
読書メーターの感想の中には、なかなか馴染めなかったというものもありましたが、私は直ぐに馴染みました。
というよりも私にとってはとてもわかりやすくて入りやすい世界観でした。
変人である私は、人よりも、むしろ妖達の考え方や感じ方の方がわかりやすく思えるのです。
鳴家や屏風のぞきなどの若だんなと仲の良い妖達はとても可愛らしくて憎めません。
このシリーズ、ずっと続けばいいなあと思っています。


坂木司さんも読書メーターで知りました。
人の死なないミステリーが新鮮で、仕事に対する考え方等にも好感が持てる為、こちらも順番に読んでいるところです。


あとは昔読んだSFを少しずつ再読していこうと思っています。