2012年4月の読書記録と4月の出来事

4月はいろんな事がありました。



息子が就活で、夜行バスを使い東京⇔大阪間を往復しました。
息子の体を気遣って新幹線にしたら?と言ったのですが、バスの方が安いからと親の懐具合を心配してくれたのでした。
路線こそ違え、息子も利用している夜行バスであのような大事故が起きるとは…。
とても人事とは思えません。
安全を第一に考えて頂きたいと思います。
でないと亡くなられた方々や怪我をされた方々に申し訳ないと思います。



私事では、子宮がん検査でひっかかり精密検査を受ける事に。
精密検査の結果は、軽度異形成で、経過観察が必要との事。
定期的に通院して検査を受ける事になりました。
こう書くとなんだか悪くなってるように見えますが
長年苦しんだチョコレート嚢腫はキレイさっぱり消えてしまったので、良い事もありました。



4月はうちの会社の決算月の為、ずっと仕事に追われていました。
なんとか無事に決算を終えたものの、大型連休がある為、請求書作成に追われています。
毎年4月末から5月初めは気が重くなります。



その忙しいさなか、夜、お風呂から上がった後の読書タイムは私の大切な時間です。
ところが先日、12時までまだ30分あるからと、お風呂上りに本を読み始めた途端、「バチッ!」という音と共に部屋の中が真っ暗に。
停電でした。
地域一帯が停電してしまったのです。
すぐに夫と息子が懐中電灯を持って外へ。
ご近所の皆さんも不安そうに出てこられていました。
関電や警察がやってきて調べてくれたところ、『蛇』が原因でした。
可哀想に青大将が電柱に登り、感電してショートさせてしまったのでした。



ブロ友さんのところへは2-3ヶ月に1回位しか訪問できませんが、どうかお許し下さい。
4月の読書記録を残しておきます。



4月の読書メーター
読んだ本の数:11冊
読んだページ数:2866ページ
ナイス数:379ナイス

最後だとわかっていたなら最後だとわかっていたなら
読メで知った本。作者のノーマさんが、亡くなった息子さんの事を思って書いた詩。読んでいて胸に迫るものがありました。同じ息子をもつ身。ノーマさんの思いが本当に良くわかり涙が溢れてきました。『明日は誰にも約束されていない』という言葉が胸に突き刺さりました。本当に今日と言う日を、いえ、今、という時を精一杯生きなければと思いました。
読了日:04月29日 著者:ノーマ コーネット マレック
乙女座乙女座
最近仕事で夫とぶつかる事が多く、夫の性格の傾向と対策の為に手に取りました。そう、夫は乙女座なんです。双子座の私とは一致点が多いようですが、私の方が観念的との事。「会話の好きな2人だから問題が起こっても話し合って相違点を認め調整していく事ができるでしょう」と書いてあって、そうか!もっと会話すればいいんだ!と納得。
読了日:04月28日 著者:石井ゆかり
あしながおじさん (新潮文庫)あしながおじさん (新潮文庫)
夢見る女の子のシンデレラストーリー。不朽の名作ですね。子供の頃から何度読み返した事でしょう。今、読んでみてもやっぱり楽しい作品です。主人公のジュディの、まるで楽しいおしゃべりを聞いているような感覚になる書簡の数々。両親がいなくても、卑屈になることなく、分をわきまえ、感謝するという気持ちを忘れないステキなレディだと思います。
読了日:04月26日 著者:ジーン ウェブスター
わくらば日記 (角川文庫)わくらば日記 (角川文庫)
『わくらば』はてっきり『病葉』で姉の鈴音の事だと思っていた。解説を読んで『若葉』の意味もあり妹の和歌子と両方を指していたのだとわかった。昭和30年代の懐かしい匂いのする作品。不思議な能力を持つ姉の鈴音とお転婆な妹の和歌子。互いを思いやる素敵な姉妹。とても美しい言葉遣いで改めて日本語の美しさや古き良き時代の心を思い出させてもらった。差別の事、原爆の事、人の心の危うさなどいろんな事を考えさせられ、切なくなった。【流星のまたたき】の中の「この世の誰もが同じさだめを背負ったひとつの流星」という言葉が印象に残った。
読了日:04月23日 著者:朱川 湊人
無印結婚物語 (角川文庫)無印結婚物語 (角川文庫)
十何年も前に読んだものを再読。今読んでみても、誇張はあるにしても、「こういう人いるいる!」と思わずニンマリしてしまう。この本を読むと結婚って夢も希望もないみたいに思えてくるかもしれないけれども、あとがきに群さんが書かれてあるように「結婚したい人は結婚し、別れたい人は別れ、結婚したくない人はしなければよろしい。結婚しなければ人間として一人前じゃないなどといいう人はぶっとばしたいが、結婚してしあわせになりたいと思っている人は、それはそれでいいのである」という言葉に全て集約されてあると思う。
読了日:04月21日 著者:群 ようこ
いっちばん (新潮文庫)いっちばん (新潮文庫)
今回は『商売』についてのお話が多かったように思います。いつの時代も商売は難しいものですね。『商い』は『飽きない』に通じるとの事。栄吉が菓子修業を続けてくれて良かった。やり続ける事ができるというのも才の一つ。虎三郎さんのおっしゃる通り。『天狗の使い魔』はドタバタ喜劇を見ているようで面白かった。『ひなのちよがみ』のお雛さんをめぐっての恋の鞘当ても面白かった。『いっぷく』はネタバレになるので感想は書きません。読んでからのお楽しみという事で。巻末の高橋留美子さんとの対談も良かったです。
読了日:04月19日 著者:畠中 恵
無印良女(むじるしりょうひん) (角川文庫)無印良女(むじるしりょうひん) (角川文庫)
群さんのエッセイはいつも人間観察が素晴らしいと思う。そしてその人物像の表現の仕方が個性的でしかも想像しやすい所が凄い。頭の中で想像しながら自然に笑いがこみ上げてくる。それにしても群さんの御家族(弟さん以外)は個性的、いや個性的過ぎてなんだか漫画の世界のようだ。『あっけらかんと、さようなら』では、本当にそんなにあっけらかんと別れたの?と驚いてしまった。不思議な御家族だ。
読了日:04月14日 著者:群 ようこ
ちんぷんかん (新潮文庫)ちんぷんかん (新潮文庫)
若だんなの母親のおたえさんの恋バナ『男ぶり』。なぜ藤兵衛さんを選んだのか、その理由に納得。『ちんぷんかん』の秋英さんはとても良い人だなあと思いました。師である寛朝さんもハチャメチャのようで人間的に憎めない良いキャラクターの持ち主だと思います。『はるがいくよ』は切なくなりました。丁度桜の季節である今の時期に読めて良かった。桜には思い出があり、見る度に切なくなるのですが、このお話を読んだ後は余計に胸が詰まる思いで桜を眺めました。若だんなの問いかけに対する小紅ちゃんの返事がステキです。
読了日:04月13日 著者:畠中 恵
みぃつけたみぃつけた
5歳の一太郎が鳴家と友達になるまでのお話。相変わらず鳴家達が可愛い!一太郎も可愛い。ステキな絵本でした。
読了日:04月09日 著者:畠中 恵
スノーフレーク (角川文庫)スノーフレーク (角川文庫)
スノーフレークスノードロップ、検索して調べました。どちらも可憐な花ですが私もスノーフレークの方が好きかな。もうすぐ高校を卒業し東京の大学へ行く事が決まっていた桜井真乃。そんな彼女の前に6年前に亡くなった幼馴染の速人にそっくりな青年勇麻が現れます。その頃から身辺でおかしな出来事が起こり始め速人の死の真相を突き止めるべく動き始めます。とても悲しい真相ですが、真相を暴く事によって真乃も、もう一人の幼馴染の亨も、勇麻も過去の呪縛から解き放たれ救われたのではないかと思います。彼女達の未来はきっと明るいと思います。
読了日:04月08日 著者:大崎 梢
司政官 全短編 (創元SF文庫)司政官 全短編 (創元SF文庫)
大好きなシリーズ。でも昔読んだ時とは受ける印象が違った。昔は単純に司政官の人間的な苦悩の部分にすごく惹かれたのだけれども今回はそれだけじゃなかった。『扉のひらくとき』のグレイスの「ここはゼクテアたちの世界」という言葉が印象に残った。他の惑星に乗り込んで人間を殖民させる制度自体に、人間ってなんておこがましい存在なのだろう?と思ってしまったのだ。今回は『人間』について考えさせられた。
読了日:04月07日 著者:眉村 卓

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