2020年10月の読書記録

体調も悪くてバタバタして9月の読書記録をブログに残せませんでした。

で、飛んで10月の読書記録です。

 

 

10月の読書メーター
読んだ本の数:10冊
読んだページ数:2349ページ
ナイス数:1644ナイス

さくらい動物病院の不思議な獣医さん(2) (双葉文庫)さくらい動物病院の不思議な獣医さん(2) (双葉文庫)感想
シリーズ2作目。相変わらず人の感情の機微に疎い亜希。手塚君との距離が縮まってきた。ライバルと思える優生も手塚君の事を認め始めた。優生の私生活も謎だらけだが、手塚君の事も何も知らないと気づいた亜希がストレートに尋ねる所が可愛い。動物の方はミニチュアホースが登場して亜希と同じくらいテンションが上がった私です。馬は集団で生活するものね。ミニチュアホースのそらの気持ちが晴れて良かった。
読了日:10月28日 著者:竹村優希
さくらい動物病院の不思議な獣医さん (双葉文庫)さくらい動物病院の不思議な獣医さん (双葉文庫)感想
動物と会話できる獣医の亜希。動物の事が大好きな看護師の優生。二人がやっているさくらい動物病院にひょんなことからやってきた大学院生の手塚君。3人の日常に動物にからんだちょっとした事件が起こりますが、最後は解決します。動物と話す事が出来るなんて羨ましいです。手塚君も同じように思っているのですよね。亜希はその秘密を隠しおおせてると思い込んでいる所が可愛いです。亜希をめぐる二人の男性(優生と手塚君)の静かなバトルが面白いです。
読了日:10月23日 著者:竹村 優希
デッドエンドの思い出デッドエンドの思い出感想
「幽霊の家」「おかあさーん」「あったかくなんかない」「ともちゃんの幸せ」「デッドエンドの思い出」の5編。よしもとばななさんらしい世界が広がっていました。物寂しくて、静かで、切なくて、でも応援したいと思える女性たちでした。
読了日:10月21日 著者:よしもと ばなな
三鷹台おでん屋心霊相談所 (ハルキ文庫 こ)三鷹台おでん屋心霊相談所 (ハルキ文庫 こ)感想
霊が見えるけれどもその存在を否定する天哉。霊を信じているけれども見えない陽太。幼馴染の二人が出会い、一緒に怪奇現象を解決する相談所を開く。そのお客だったおでん屋の小和。偶然で出会ったような3人だったが、やがてその秘密が明らかになっていく。読み始めた時はちょっと思っていた展開とは違って失敗したかなあと思ったのですが、後半は3人の過去の事が分かってきて、そしてホッとできる結果になったので良かったです。軽く読める部類に入ると思います。
読了日:10月19日 著者:木間のどか
怪談和尚の京都怪奇譚 (文春文庫)怪談和尚の京都怪奇譚 (文春文庫)感想
三木大雲和尚さんが相談を受けた数々の心霊現象及びご自分の体験談。怖いお話が多かったです。お坊さんなのに霊が怖いんだ!と思ったのですが、考えてみれば和尚さんだって人間ですものね。丁度義母が亡くなったばかりだったので、四有(しう)の説明はありがたかったです。「生有」「本有」「死有」「中有」の四つで「四有」。「中有」が満ちるから満中陰。孤独死したおばあさんの放置されていたお骨を本堂で供養したら、おばあさんの霊がお線香の煙を一生懸命食べていた、という和尚さんの目撃談は身につまされました。
読了日:10月13日 著者:三木 大雲
ふたつめの月ふたつめの月感想
『賢者はベンチで思索する』の続編。良かったです。赤坂氏と久里子が再会して、又、久里子が色々相談して、様々な事を経験する事になります。嫌な思いもするのですが、久里子の受け止め方が良いなあと思います。赤坂氏と久里子との関係が素敵です。「ふたつめの月」そういう事だったのか!と思いました。赤坂氏の正体って。。。とちょっとミステリアスなラストでした。
読了日:10月10日 著者:近藤 史恵
賢者はベンチで思索する賢者はベンチで思索する感想
好きな仕事に就くことが出来ずに、ファミリーレストランのロンドでアルバイトをしている久里子。ふとしたことから、ロンドの常連の国枝と親しくなり、相談するうちに、知らず知らずのうちに様々な謎や悩み事が解決されていくことになる。21歳の女性と不思議な老人とのやりとりが良かったです。虐待の話はちょっと辛かった。犬も子供も守られる存在であってほしい。
読了日:10月07日 著者:近藤 史恵
あおいアヒルあおいアヒル感想
良かったです。迷子のワニの子供を助けたアヒルは、ママになってワニを育てます。やがて大きくなったワニは、衰えたアヒルを、自分がしてもらったのと同じようにお世話をしていきます。世界一幸せな親子だと思いました。
読了日:10月04日 著者:リリア
サイレントステップサイレントステップ感想
面白かったです。12年前、落馬事故で命を落とした父。あれは本当に事故だったのか?疑念を抱いた息子の和輝は騎手になり、父と同じ厩舎に入った。覚悟を持って。競馬ミステリーですが、人間ドラマでもありました。父が息子を思う気持ちに胸が熱くなりました。
読了日:10月04日 著者:本城 雅人
逃げ出せなかった君へ逃げ出せなかった君へ感想
短編がそれぞれ少しずつ繫がりあって最終章へとだんだんひきこまれていきました。夏野君の事はとても辛かったです。身近な人を自死で失っているので、大友君や村沢君の気持ちが痛いほど分かりました。ブラック企業パワハラから逃げ出せない人はたぶんマインドコントロールされてしまっていて、それしか道がないと思い込まされてしまっているのでしょう。ナガツ君のように。ナガツ君は救われて良かった。ブラック企業パワハラはきっとなくなることはないのでしょう。だから、そこから逃げていいのだと知る事、気づく事が大切だと思いました。
読了日:10月01日 著者:安藤 祐介

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