2012年9月の読書記録

9月の読書記録を残しておきます。
忙しかったので読むスピードが落ちて、かろうじて11冊となりました。
でも、先月末にようやく事務員さんが決まり、10月1日から来てくれましたので、
これで私も助かります。
明るくてほんわかとした雰囲気の方です。
ずっと接客をしてこられたので、人懐こくって可愛い方です。
私にない部分を補ってくれることでしょう。
パソコンで見積書を作成しながら、さっそく独り言をつぶやく姿に、社長が
「うちの人間、皆、独り言を言いながら仕事をするけれども、もはや、そうなったか?」
と突っ込んでいました(~_~;)
末長く一緒にやっていけたらいいなあと思います。


2012年9月の読書メーター
読んだ本の数:11冊
読んだページ数:2982ページ
ナイス数:336ナイス

萩尾望都作品集 第2期3 (上) プチコミックス 23萩尾望都作品集 第2期3 (上) プチコミックス 23感想
火星を愛してやまない少女“星” 一途に思い続けるその思いは果たして報われるのか?火星人を敵視するベープマン。密かに火星に生き続けていた火星人達。地球の公認ESPアン・ジュール。謎の異星人エルグ。様々な立場、思いが交錯してこれからどう絡み合っていくのか?とても壮大なドラマだと思う。
読了日:9月26日 著者:萩尾 望都
なんくるない (新潮文庫)なんくるない (新潮文庫)感想
足てびちが一番印象に残った。沖縄で静かに心豊かに暮らしていた夫婦が羨ましくて。そんな風に暮らしてみたいと思った。そして奥さんと残された御主人の事がショックだった。表題作の『なんくるない』の主人公には自分と共通する部分があって寄り添いながら読む事ができた。ただ、トラの登場がちょっと驚きだった。ま、小説だからそれで良いんだろうけれども、ちょっと安易に事が運び過ぎてひいてしまった(~_~;)
読了日:9月26日 著者:よしもと ばなな
半分の月がのぼる空〈7〉another side of the moon―first quarter (電撃文庫)半分の月がのぼる空〈7〉another side of the moon―first quarter (電撃文庫)感想
短編集。『雨』は続きが非常に気になります。『気持ちの置き場所』は亜希子さんのちょっと女らしい面が見られて胸がキュンとなりました。『君は猫缶を食えるかい?』は笑えました。私はちょっと食べられないなあ。やっぱり抵抗があります。『金色の思い出』は良かったです。裕一の必死さと里香の父親思い。『高瀬舟』はちゃんと読んだ事はないけれども確か教科書に載っていて学んだ記憶があります。今度ちゃんと読んでみようかなあ。『多田吉蔵のうれしはずかし病院ライフ』も笑えました。多田さん恐るべし!
読了日:9月22日 著者:橋本 紡
流れ星が消えないうちに流れ星が消えないうちに感想
奈緒子と巧君はたぶん加地君の事を忘れない。いつか笑って話せるようになると思う。2人の中で加地君はとても大きな存在だから。大切な人だから。私の息子も親友を亡くしている。息子が彼の死を乗り越えようとしている姿と奈緒子達が重なったので読んでいて心が痛かった。息子もいつか笑って親友の事を話せる日が来るといいなあ。ラストのプラネタリウムと流れ星マシンの場面は感動した。私も思わず何か願い事をしそうになった(笑)大阪の夜空に星は数える程しかないのが寂しい。
読了日:9月18日 著者:橋本 紡
オルゴォルオルゴォル感想
現代っ子のハヤトがオルゴールを届ける旅をしながら、福知山線脱線事故現場や広島の原爆ドーム平和祈念公園、知覧の特攻平和祈念館などを見て成長していく物語。この世の中で起こっている全ての事が自分とは関係ない、なんて事はないんですよね。阪神淡路大震災福知山線脱線事故も広島も知覧も経験したり見た事のある私にとっては、本当に胸に迫る箇所があり正直辛かった。最初は鼻持ちならないと思っていたハヤトとヒトミだったけれども最後はちゃんとしてくれて良かった。サエもハヤトの言葉で救われて良かった。大勢の人に読んでもらいたい。
読了日:9月17日 著者:朱川 湊人
半分の月がのぼる空〈6〉 (電撃文庫)半分の月がのぼる空〈6〉 (電撃文庫)感想
裕一の高校に里香が編入し、普通の高校生としての生活が始まった。ずっと病院の中で過ごしてきた里香は、高校生活をエンジョイしているようだ。裕一ともうまくいっているし。ひとまず良かった。夏目が言うようにこの先必ず辛い現実が待っているけれども、一緒に生きていく事を決めた2人だから、きっと大丈夫。山西君の案で用意したあの書類もあることだしネ(^_-)そして司君とみゆきちゃん。やっぱりそうなりましたか!こちらのカップルも初々しくて良いですね。さて次巻はどうなるのかな?楽しみです。
読了日:9月14日 著者:橋本 紡
萩尾望都作品集 (〔第2期〕2) (プチコミックス)萩尾望都作品集 (〔第2期〕2) (プチコミックス)感想
全て無くなってしまった。ただ独り残された阿修羅。惑星委員会“シ”はいったい何者だったのか?転輪王が阿修羅に見せたものは?この宇宙の外に又別の世界が広がり、そしてその外には又別の世界が広がる。無限に続く世界の中にあっては、人類なんて微生物にもならないのかもしれない。あまりにも無情な感じを受けてとても辛くなるラストだった。還る道がない以上、阿修羅は前に進むしかない。けれども前って何処?そう思うと一人ぽっちの阿修羅が哀れでならない。
読了日:9月13日 著者:萩尾 望都
萩尾望都作品集 (〔第2期〕1) (プチコミックス)萩尾望都作品集 (〔第2期〕1) (プチコミックス)感想
神とは裁くものなのか?私もそれは疑問に思う。私の思う神とはただ、そこに存在して生命の営みを見守る存在。地球や銀河系や、いいえ宇宙そのものが全て惑星委員会“シ”による実験に過ぎないのか?オリオナエや阿修羅、シッタータ達の時間を超えた闘い(旅?)が続く。壮大なテーマで何度読み返してもなかなか理解できない。でも、惑星委員会に対抗しようとしている存在がいる事は確かだ。その存在がオリオナエ達を導いているのだから。果たして“シ”の正体は?オリオナエ達を導いている者の正体は?次巻へ続く。
読了日:9月12日 著者:萩尾 望都
猫泥棒と木曜日のキッチン (新潮文庫)猫泥棒と木曜日のキッチン (新潮文庫)感想
母が家出しても冷静な高校生のみずき。異父弟のコウちゃんの面倒を見ながら2人で暮らしている。まだ5歳のコウちゃんは母親を恋しがって気持ちが不安定になったがみずきの同級生の健一君が加わる事によって安定する。自分の心の痛みに無自覚だったみずきと、大きな試練を乗り越えつつ思いを寄せるみずきに協力する健一君。健一君が健気で良いですね。みずきも健一君の前で泣く事ができて良かった。その事によってみずきは痛みを乗り越え生きるという事に前向きに向かう事ができるようになったのだと思う。健一君とみずきの未来に幸あれ。
読了日:9月11日 著者:橋本 紡
式霊の杜 (講談社X文庫―ホワイトハート)式霊の杜 (講談社X文庫―ホワイトハート)感想
献本。伝説の美貌の軍師張良の妻西緒を主人公にしたファンタジー。とても面白かった。是非続きが読みたいです。麗郷大陸の覇権を争う項羽劉邦・田英。そしてその背後で密かに動く不思議な力を持つ式使達。式使の中でも忌み嫌われる立場にある西緒の、張良に対する愛がなんとも切ないです。根底に流れる“悲しみ”のテーマの中で、ダダと西緒のやり取りが面白くて少し救いです。項羽と虞姫の夫婦もなんとも不思議な取り合わせ。とりわけ虞姫は恐ろしい存在ではあるけれども、凄く魅力的で今後が気になります。いちだ様、是非続きをお願いします。
読了日:9月7日 著者:いちだ かづき
半分の月がのぼる空〈5〉 long long walking under the half-moon (電撃文庫)半分の月がのぼる空〈5〉 long long walking under the half-moon (電撃文庫)感想
やっと裕一と里香、いい感じになりましたね。夏目は相変わらず嫌な奴ですが、石川夫妻の所へ裕一を連れていったのは良かったのではないかと思います。裕一も里香のお母さんとお話が出来て良かった。話をしない事には分かりあえないし、先に進むこともできないですものね。司君とみゆきちゃん、ちょっと面白い事になってきましたね。この先が気になります。
読了日:9月2日 著者:橋本 紡

読書メーター