6月の読書記録を残しておきます。
6月も、5月に引き続き義母の入院騒ぎがあったり、仕事に追われまくり、毎日とても疲れていました。
そんな中、読書の冊数が増えたのは、写真集が増えたからです。
疲れを癒すのに自然の写真はやっぱり良いですね。
読書メーターと出会って、知らない本を教えて頂いて、いろんなコミュニティやイベントに招待して頂き、充実しています。
気持ちが救われています。
読書メーターに感謝です。
2015年6月の読書メーター
読んだ本の数:18冊
読んだページ数:3518ページ
ナイス数:1251ナイス
カフーを待ちわびて (宝島社文庫)の感想
ロマンチックなラブストーリーといったところでしょうか。話自体は爽やかな感じで良いと思います。ただ、不倫が大嫌いなのと、今の私がちょっと現実的すぎる状態なので、幸が好きになれなかった事と、どこにいるかもわからない幸を探しに旅立つ明青が無計画すぎるように感じてしまい、楽しめませんでした。沖縄の美しい自然や、暮らしの事や、お墓の事、ユタの事などは興味深く読めました。ラブラドールのカフーは可愛らしかったです。
読了日:6月29日 著者:原田マハ
扉守(とびらもり)の感想
ラジオ文芸館で『帰去来の井戸』を聴いてとても良かったので図書館で借りました。潮ノ道に集まってくる不思議な人(?)たちとそこに暮らす人や物のファンタジーでした。不思議な世界に引き込まれました。好きな世界観です。映画にしたらステキなんじゃないかな?と思います。
読了日:6月28日 著者:光原百合
怪談の感想
もっと背中がゾッとして涼しくなれるかなと思っていたのだが、そうではなかった。『カーディガン』が一番怖かったかな。肝心な所が曖昧にされたまま、主人公がどんどん深みにはまっていく所が怖かった。『幸福の家』はむしろ切なくなるお話で心に残った。どのお話も曖昧な部分が残されていて、はっきりとした結果が示されないことこそがこの作品の味わいだと思われる。生者と死者が交わる境目のお話。
読了日:6月25日 著者:小池真理子
海底美術館の感想
海底にあまりにもリアルな世界が広がっている。言葉を失いました。美しくてリアルな人物の彫刻が、徐々にサンゴや海藻でおおわれていく様は、サンゴや魚たちにとっては良いことなのに、何だかとても切なくて息苦しくなりました。海底に首を突っ込んでいる作品には思わず、「いやいや、これは怖いでしょう!」とつっこんでました。一人でこの世界に迷い混んだら怖いと思います。世の中には不思議な事を考える人がいるものなのですね。
読了日:6月24日 著者:ジェイソン・デカイレス・テイラー
不思議可愛いダンゴウオの感想
ダンゴウオ、可愛らしすぎます!一目惚れです。こんなにも可愛らしくてはかない生き物がいたなんて初めて知りました。わずか1、2年の命との事ですが、その一生はドラマチックです。又、クチバシカジカも好きです。龍のような顔立ち、大好きです。
読了日:6月24日 著者:佐藤長明
ねこの感想
サクラの花びらが敷き詰められた場所にたたずむネコの写真が好きです。美しくて、ネコの後ろ姿が可愛らしくて印象に残りました。後は犬と猫が一緒にいる写真が好きです。お尻にハートの模様があるネコちゃんも可愛らしくて印象に残りました。
読了日:6月21日 著者:岩合光昭
死ぬまでに見たい!絶景の鳥の感想
美しい自然とそこに生きる鳥たちの写真。印象に残ったのは、ナミブ砂漠の日向と日陰の境目にたった一羽で立っているアオサギの姿。たった一羽で寂しくないのだろうか?なぜ一羽でいるのだろう?ととても気になった。広大な砂漠の中でポツネンと立つその姿には孤独と共に何か誇りのようなものも感じられた。
読了日:6月20日 著者:
天国からはじまる物語の感想
人は亡くなった後、『ドコカ』に行き、普通に生活してだんだん若返っていき、赤ちゃんになって再び地上に帰っていく、という発想が面白いと思いました。主人公のリズはまだ15歳の若さで亡くなってしまった為、『ドコカ』での生活に馴染めない。それは生きていた時が幸せだったから。私なら、出来れば『ドコカ』でそのままずっと暮らし続けたいな。穏やかに静かになんの悩みも苦しみもなく。地上に生まれ変わりたくはない。今、心が風邪をひきかけているみたいなので、そんな風に思ってしまいました。心が元気な時に読み返したい。
読了日:6月18日 著者:ガブリエルゼヴィン
月光を歩く本 (GIFT BOOKS)の感想
色々な月の写真集。月って太古から女性に例えられてきた。静かで神秘的なところが女性的と思われたのかな?満月も三日月も糸見月も上弦の月も下弦の月も好き。月は様々な表情をみせてくれるので飽きない。
読了日:6月16日 著者:竹下育男
工場夜景の感想
工場の夜景は人口のものでありながら、幻想的で美しいと感じる。大阪の工場夜景しか知らなかったのですが、こんなにも夜景スポットがあるのですね。おまけに工場ナイトクルーズがあるなんて知りませんでした。一番印象に残った写真は周南市の『流』。幻想的で、ちょっとオドロオドロしくて、見たことのない光景でした。
読了日:6月15日 著者:
漂流郵便局: 届け先のわからない手紙、預かりますの感想
読メをしていなかったら出会う事のなかった本。読メに感謝。こんな素敵な郵便局があるなんて!しかも香川県の粟島との事で大阪から近い。いつか行ってみたい!ううん、是非行きたいです。私も思いを伝えたい人がいます。遠い処へ行ってしまったあの人にやっと思いを伝える事が出来ます。ありがとう。漂流郵便局留めで、葉書を書いて出そう。
読了日:6月14日 著者:久保田沙耶
ニャーヴル美術館 ねこあーと in ルーヴルの感想
ステキです(*^_^*)まず表紙の「モニャ・リザ」とそれを見つめる猫たちの後姿からしてもう可愛らしくて目が離せません。やっぱり「モニャ・リザ」は可愛らしいですね。その次にお気に入りなのは「娘とともの自画像」親子の姿がとても美しくてステキです。巻末にはニャーブルの歴史も記載されてあります。そしてニャーブル絵画の描かれた過程も載っています。猫と絵がお好きの皆様にお薦めです。
読了日:6月13日 著者:シュー・ヤマモト
星空を歩く本 (GIFT BOOKS)の感想
生まれも育ちも大阪なので、学校の林間学習とかでしか満天の星空を見たことがない。この写真に出てくるような星座を夜空に見つけることもほとんどなく育ってきた。ただ、冬の夜空のオリオン座だけは、そろばん塾の帰りにいつも見ながら歩いていた。星空ってロマンですよね。ムーンボウ月虹というものを初めて知りました。月明かりで虹が見えるなんて不思議です。
読了日:6月10日 著者:藤井旭
夜空を歩く本 (GIFT BOOKS)の感想
今日はとても疲れていたので、この夜空の静かな写真の数々に癒されました。特に夜明けの写真にはホッとさせてもらいました。明けない夜はない、本当に朝がくる、それだけで、気持ちが明るくなれます。
読了日:6月8日 著者:林完次
パンといっぴき 2の感想
相変わらずパンが大好きな1匹(キップル)。時々登場する黒いカゲ(クロ)。そこに毛だま(小鉄)ちゃん登場で面白くなりました。自由奔放な毛だまちゃんの姿に笑ってしまいました。最後に3匹のスリーショットが見られて良かったです。
読了日:6月7日 著者:桑原奈津子
看護婦が見つめた人間が死ぬということ (講談社文庫)の感想
看護婦(当時)さんの目を通して語られる、様々な家族と患者さんの闘病と死についてのエッセイ。難しいなあと感じました。何がというと、人は死に方を選べないということ。老衰で静かに眠るように亡くなる方もいれば、癌で痛みに苦しみながら、人格さえ変わってしまうほど苦しみながら亡くなる方もいらっしゃる。ポックリと苦しむ間もなく亡くなる方もいらっしゃる。そして家族も又様々。醜い遺産相続争い等。せめて自分の人生に悔いはないと胸をはって言える生き方をしたいと思う。
読了日:6月7日 著者:宮子あずさ
夏美のホタルの感想
とても良かったです。天才仏師雲月、写真家をめざしている大学生の慎吾、その恋人の夏美、たけ屋のヤスばあちゃんと地蔵さん、拓也とひとみ、登場人物が本当に《良い人》たちで、いきいきとしていて良かったです。人間だから辛い事も悲しい事も苦しい事もあるけれども、たけ屋の地蔵さんたちと出会った事で慎吾たちの未来も開けたし、反対に地蔵さんたちも過去の辛い事から解放された。美しい自然の中で人と人との絆の大切さを思い出させてくれた。森沢さんの作品にはいつも泣かされてしまいます。
読了日:6月5日 著者:森沢明夫
家族の見える場所の感想
ラジオ文芸館で『最後のお便り』を聴き、とても良かったので原作を手にとりました。表題作を含め8作品全て【家族】にまつわるお話。身近に起こりうるお話がほとんどでした。心に残ったのは『後出しジャンケン』姉妹愛に目頭が熱くなりました。
読了日:6月2日 著者:森浩美
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