2020年6月の読書記録

6月の読書記録を残しておきます。 やっと読書のペースが戻ってきました。

毎年6月は息子がS君のお参りに行くのですが、 今年は新型コロナウイルスの影響で行くことが出来ません。

早く終息してほしいものですね。 最近感染者が又増えてきて心配です。  

どうぞ、皆様お気を付けてお過ごしください。 

 

6月の読書メーター
読んだ本の数:18冊
読んだページ数:4586ページ
ナイス数:2076ナイス



はみだしっ子 (第4巻) (白泉社文庫)はみだしっ子 (第4巻) (白泉社文庫)感想
いよいよ4人が養子になる話が登場。ジャックもパムも素敵な人。この二人の登場で物語に幅が出来ました。養子になった4人にも様々な感情が渦巻き、葛藤があります。でも良い家族になれそうな雰囲気があります。
読了日:06月30日 著者:三原 順
おじさまと猫 1巻【期間限定 無料お試し版】 (デジタル版ガンガンコミックスpixiv)おじさまと猫 1巻【期間限定 無料お試し版】 (デジタル版ガンガンコミックスpixiv)感想
ペットショップで売れ残っていた猫が素敵なおじさまに買い取られ、一緒に過ごすお話。自分なんて不細工で誰も選んでくれないと思い込んでいた猫が、家族に迎えてくれたおじさまに甘えまくるのが、健気で可愛いです。おじさまにも、猫を飼うにあたって何か事情があるように見えます。
読了日:06月28日 著者:桜井海
はみだしっ子 (第3巻) (白泉社文庫)はみだしっ子 (第3巻) (白泉社文庫)感想
社会の偏見と差別が露になる『奴らが消えた夜』でもマックスの思いがヴァトゥに通じて良かった。マックスが成長したと思える。そしてグレアムと心が通じて良かった。サーニンがエル(競争馬)と気持ちが通じていく様が好き。キャシーの母親のように感じる人もいるのだと衝撃を受けた話でもある。私はサーニンと一緒で馬が好きだから、キャシーの母親が昔は嫌いだった。今はそういう人もいるかもしれないと思える。『バイバイ行進曲』グレアムと父親との確執。ただ、グレアムの気持ちもエイダの気持ちも分かる。フーちゃんとアンジーが良い感じ。
読了日:06月28日 著者:三原 順
はみだしっ子 (第2巻) (白泉社文庫)はみだしっ子 (第2巻) (白泉社文庫)感想
一番辛い巻。雪山での事件。この後4人がバラバラになる。雪山に行かなければ、バスが運行しなければ、と思ってしまう。あの事件は不可抗力では済まされないのだろうか?分別のつかない幼い子供が起こした事件なのだから。グレアムとアンジーが可哀想。
読了日:06月27日 著者:三原 順
はみだしっ子 (第1巻) (白泉社文庫)はみだしっ子 (第1巻) (白泉社文庫)感想
懐かしいはみだしっ子。昔読んでいた時はグレアムが大好きでした。どこか陰のある彼に魅かれていました。読み進むうちに4人とも大好きになりました。両親から見捨てられた過去や大切な人を失った過去を抱えながら、逞しく生きる彼ら。子供だけで生きていけるはずはないと思いながらも彼らを応援していました。三原さんの心理描写は凄いと思います。引きつづき読んでいこうと思います。
読了日:06月25日 著者:三原 順
絶対に出る 世界の幽霊屋敷絶対に出る 世界の幽霊屋敷感想
知っている建物も載っていました。エピソードを知るとそんな残虐な事が行われていたのか、と思ったのですが、写真からは人間の哀れさや愚かさが伝わってきて、今も彷徨う幽霊を気の毒に思ってしまいました。
読了日:06月24日 著者:ロバート・グレンビル
ビジュアルストーリー 世界の秘密都市ビジュアルストーリー 世界の秘密都市感想
世界には様々な事情で作られた都市があるのだなあ。地下に作られた都市はまさに秘密都市。でもカナダの地下都市には圧倒された。秘密都市というよりも近未来都市みたい。立ち入り禁止の隔絶された都市。杭上の都市。砂漠の都市。映画の撮影の為に作られた都市。宗教的理由で作られた小さな都市のような修道院。閉鎖都市。ただ、写真と文章とがずれている箇所があって分かりにくかったです。
読了日:06月23日 著者:ジュリアン・ビークロフト
ナミヤ雑貨店の奇蹟ナミヤ雑貨店の奇蹟感想
とても不思議なお話でした。だんだん引き込まれていき、最後に全ての繋がりが分かった時、いいお話だなあと思いました。ただ、藤川博の両親の事だけがとても辛かったです。彼自身もどんなに辛い事か。大人になってから両親の事を知った衝撃はきっと彼の心に強く残り続ける事でしょう。ナミヤ雑貨店が起こした奇蹟はこれで終わりなのでしょうね。ちょっと寂しい。
読了日:06月22日 著者:東野 圭吾
図書室のバシラドール図書室のバシラドール感想
表題のバシラドール、スタインベックの造語で「目的地に急ぐより旅そのものを楽しむ人」との事。今回、この言葉が一番心に残りました。普段、夫から、私はすぐに結果を求めると注意を受けていたので、結果に至るまでにもっと考える事を教わった気がします。『夏休みのバシラドール』『文化祭のビブリオバトル』『来年度のマジックシード』の3篇。メディアリテラシーについても考えさせられました。すぐに鵜呑みせず、自分なりに調べる事、考える事、大切な事ですね。モヤモヤはありますが全体としては良かったと思います。
読了日:06月19日 著者:竹内 真
あなたの人生、片づけますあなたの人生、片づけます感想
一気読みでした。読みやすかったです。いわゆる汚部屋で心が不安定で片付けられない人や自立していなくて娘に頼りっきりの人、大きな家に今は独りぼっちでいつか昔みたいにたくさん人が来た時の為にと買いだめばかりしている人、子供を亡くした日から時が止まってしまった人、など様々な人生模様と片付けられない理由が登場します。やっぱり心って大事だと思いました。生活状況に精神状態は大きく影響するのだと思います。大庭十萬里さん、面白い人です。
読了日:06月14日 著者:垣谷 美雨
三原順傑作選 (’80s) (白泉社文庫)三原順傑作選 (’80s) (白泉社文庫)感想
はみだしっ子でグレアム達を養子にしたジャックとその友人ロナルドの幼い頃から大人になるまでのお話『ロングアゴー』3篇と他に6篇。はみだしっ子大好き。どの作品も三原さんらしく、人の心のブラックな部分と社会への警鐘とユーモアがあります。
読了日:06月13日 著者:三原 順
([お]12-1)みつばの郵便屋さん (ポプラ文庫)([お]12-1)みつばの郵便屋さん (ポプラ文庫)感想
タレントの春行を兄に持つ、郵便屋さんの秋宏が主人公のお話。秋宏の性格がのんびりしていて真面目で大丈夫かな?と心配になる。彼女が出来たいきさつも、え?といった感じでした。でも、類は友を呼ぶなのか、秋宏の周りには良い人がたくさん。穏やかなお話でした。
読了日:06月13日 著者:小野寺 史宜
魔法使いの嫁 13 (BLADEコミックス)魔法使いの嫁 13 (BLADEコミックス)感想
相変わらず校外学習に来てまで危険な目にあうチセ。湖水馬に髪の毛を渡すところが好き。馬だからかなあ。ルツも好き。ルーシーの一族の悲劇。襲った側にも何か事情がありそう。一筋縄ではいかない。消えた禁書。次巻でわかるのかな?
読了日:06月10日 著者:ヤマザキコレ
おじいちゃんがおばけになったわけおじいちゃんがおばけになったわけ感想
切ないけれどもほのぼのしました。突然亡くなってしまった お爺さんが孫の所にお化けとなって現れます。なぜおばけになったのかわからないというお爺さんと一緒に原因を探します。理由が分かった時、切なくもあり、ほのぼのとしました。
読了日:06月07日 著者:キム・フォップス オーカソン
おいで… (ゾッとする怪談えほん)おいで… (ゾッとする怪談えほん)感想
こ、これは怖い!さすがにこれは幼い子供なら泣くでしょう。乳母車と杖が不気味さを倍増させます。トイレの床が水浸しなのも嫌な感じです。
読了日:06月07日 著者:有田 奈央
明るい夜に出かけて明るい夜に出かけて感想
深夜ラジオを聞いた事がなくて、最初はリスナーである主人公の富山君の気持ちが理解できず、しまったなあと思ったのですが、佐古田さんが登場した当たりから引き込まれていきました。接触障害で人とコミュニケーションスが取れなくて、辛いトラウマを抱える富山君。幼馴染の永川君、バイト仲間の鹿沢さん、強烈な出会いをした佐古田さんと徐々に繋がっていく様が良かったです。職人という言葉も初めて知りました。職人と言えばうちの会社では現場で働いてくれる人の事を指すので、最初は意味が分かりませんでした。ラストは良かったです。
読了日:06月06日 著者:佐藤 多佳子
東京ホタル東京ホタル感想
良かったです。5人の作家が『東京ホタル』というイベントに絡めて書かれた短編集。どの作品も良かったのですが、小松エメルさんの「宙色三景」と原田マハさんの「ながれぼし」に特に心を動かされました。「宙色三景」は祖父、父、息子、孫とのパラレルワールドのような展開に驚きました。「ながれぼし」は母と娘の感情の機微に心を揺さぶられました。
読了日:06月04日 著者:小路幸也,原田マハ,中村航,小松エメル,穂高明
明日の記憶明日の記憶感想
まだまだ働き盛りの年齢で若年性アルツハイマーにかかってしまった主人公。受け入れがたい気持ちが痛いほど伝わってきます。メモ作戦、備忘録。でも周囲には異常な姿として映り、病気が発覚し会社を辞める事に。自分の記憶が失われていく恐怖、妻に迷惑をかける事になるおそれ、自分がいなくなった後の事。いえ、自分の人格が失われていく恐怖。どれだけの人がこの病気で苦しんでおられるのだろう?明日は我が身かもしれない恐怖がこみ上げてきて辛かったです。ただ、奥さんが最後まで寄り添おうとする姿に感動しました。
読了日:06月03日 著者:荻原 浩

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