つぶやき岩の秘密

5月1日読了  『つぶやき岩の秘密


読書メーターであげられなかったので、ここに記録として残しておきます。
ずっと昔、小学生くらいだったと思うのですが、テレビで夕方に、NHK少年ドラマシリーズという番組をやっていたと記憶しています。
あまり、はっきりとは覚えていないのですが、夕方のその時間になると、妹達とテレビの前に集まって、番組を見ていた記憶があります。
話の内容はほとんど覚えていません。
ただ、この『つぶやき岩の秘密』は主題歌がとても印象的で、内容はほとんど覚えていない癖に、忘れられない作品となりました。
大人になってからもずっと気になっていたのですが、なかなか探す事もせずに、ただ、時間ばかりが過ぎていきました。


今回、図書館で原作をみつけたので借りて読んでみました。
記憶していたドラマのラストシーンとは違っていましたが、ストーリーがわかってよかったと思います。
主人公の紫郎はまだ小学校6年生ですが、とてもしっかりしていて、自分で物事を考える少年です。
幼い時に両親を海の事故で失い、祖父母に育てられています。
作文が得意で、宿題の作文を何枚も書いてきて担任の先生に提出します。
担任の先生も又、紫郎少年の作文を楽しみにしています。
ある時、紫郎はつぶやき岩に母の声を聴きに行った時、岩の上に忽然と姿を現した1人の男の姿をみかけます。
そして現れた時と同じように又忽然と姿を消します。
そこから紫郎はつぶやき岩に隠された秘密に近づいていく事になります。
両親の死の謎にも関係のある秘密でした。
危険を伴いながらも、前へと突き進んでいく紫郎の姿に思わず応援していました。



私が記憶していたドラマのラストは、主人公の紫郎が(ここからはネタバレです。知りたくない方は飛ばしてください!)
見つけた金塊を海の底に投げ捨てて、夕日の輝く海原をただ独り、小舟を漕いでいる姿でした。
石川セリさんの歌声が流れる中、金色に輝く海の上を紫郎少年の船を漕ぐ姿が、ずっと忘れられませんでした。


つぶやき岩の秘密』はDVDがでているようですね。
機会があれば見てみたいと思います。