2014年8月の読書記録

8月の読書記録を残しておきます。

2014年8月の読書メーター
読んだ本の数:15冊
読んだページ数:3831ページ
ナイス数:582ナイス

ポテト・スープが大好きな猫ポテト・スープが大好きな猫感想
読メで知って図書館で借りました。村上春樹さんの訳だったのですね。ちょっとビックリ!とても可愛らしい絵本です。猫がいなくなって、おじいさんと猫との関係がこのまま終わってしまうのかとハラハラしました。戻ってきた猫が魚を足で押さえたまま、おじいさんに延々と語る場面が好きです。猫が可愛らしくていじらしくてなりませんでした。おじいさんがつくるポテトスープが大好きな猫と、おじいさんとの暮らしが穏やかに淡々と続いていく、そんな姿が、ささやかな幸せを感じさせてくれました
読了日:8月31日 著者:T.ファリッシュ
動物が教えてくれた人生で大切なこと。動物が教えてくれた人生で大切なこと。感想
動物たちの見方が変わりました。とくに猿が子供に『教えない』という教育方針にはビックリしました。見て覚えろとは、なんだか古き良き時代の昭和の臭いがしました。昔の親はそうだったように思います。手取り足取り教えるのではなく、親の背中を見て子は育つ的な子育てだったように思います。反対に今の子が自分の頭で考えないという点には納得でした。実際息子の授業参観に行った時に先生が質問と答えを黒板に全部書き出す姿に、なぜ子供に考えさせないのかと憤慨した経験があるからです。人間だけが殺しあうという点にもとても辛くなりました。
読了日:8月29日 著者:小菅正夫
猫と一茶猫と一茶感想
一茶が猫の句をこんなに残していたなんて全然知りませんでした。勉強不足です。猫の写真も可愛らしく、癒されました。猫が酒瓶の隣でなんとも言えない表情で佇んでいる写真が面白かったです。手水鉢を覗きこんでいる写真も可愛かったです。
読了日:8月28日 著者:
ブラック・ジャック(8) (手塚治虫漫画全集 (158))ブラック・ジャック(8) (手塚治虫漫画全集 (158))感想
『白いライオン』が好きです。ルナルナはアフリカの大地でのびのびと暮らすのが本来の姿だと思います。それに手を貸したブラック・ジャックが素敵です。『絵が死んでいる』は反戦反核兵器という思いが込められた作品だと思います。人の命を奪う兵器がこの世から無くなり、平和に暮らせる日が来る事を望みます。
読了日:8月25日 著者:手塚治虫
123人の家123人の家感想
図書館で受け取った時、あまりにも分厚くて驚いた。まあ123人もの家を載せようと思えばこれぐらい分厚くなるのも仕方がないかも。どこかのショールームのような部屋ではなく生活感のある部屋が載っていて親しみが持てた。ただ、やっぱり和風テイストに惹かれてしまうので、日本人なのかなあと思いました。
読了日:8月23日 著者:
夏を拾いに夏を拾いに感想
懐かしい昭和の少年時代を息子に語るお話。私より少し上の年代の話だけれども、その時代背景はよくわかるし、とても楽しく読む事ができた。今から思えば本当に良い時代の話だと思う。子供達が自分達で考えて行動し、友達やいじめっこの事や、戦争で傷ついた人の事を思いやる優しい気持ちを持っていて良かった。現代っ子は、このような昭和の時代のような冒険が許される環境にない事が本当に残念でならない。
読了日:8月23日 著者:森浩美
ぼくと猫と満月の夜 (ポプラ文庫ピュアフル)ぼくと猫と満月の夜 (ポプラ文庫ピュアフル)感想
ミステリーでもあり、ファンタジーでもある。猫がしゃべったり謎解きのヒントをくれたり、かなり賢い。この設定って決して嫌いではないけれども、ちょっと都合が良すぎるかな?カズヤとミツルのその後のお話も作れそうだし、ピアスをつけられた猫達のその後も知りたい。
読了日:8月19日 著者:松尾由美
世界で一番美しい駅舎世界で一番美しい駅舎感想
日本からは金沢駅と東京駅が掲載されています。金沢駅は確かに鼓門から目が離せませんでした。なんて壮麗な門でしょう。マドリッド・プエルタ・デ・アトーチャ駅(熱帯植物園)、ストックホルム地下鉄(摩訶不思議な空間)、フンガーブルク駅(宇宙船)、そして表紙にもなっているナポリ地下鉄(海底世界)が好きです。世界の美しい駅舎を見ることが出来て、旅をした気分になれました。
読了日:8月18日 著者:
あおぞらビールあおぞらビール感想
とにかくビールと放浪が大好きな著者の実話。のっけから笑わせてもらいました。お友達も個性的な人ばかりで、著者と共に過ごした数々の冒険談は、本当に読んでて楽しかったです。特に『ミツ子、103歳』のお話がお気に入りです。『ヒューズボ軍団』も可笑しくて可笑しくてお腹が痛くなりました。仕事のストレスを忘れさせてもらいました。
読了日:8月16日 著者:森沢明夫
ブラック・ジャック(7) (手塚治虫漫画全集 (157))ブラック・ジャック(7) (手塚治虫漫画全集 (157))感想
『ネコと庄造と』が好きです。『復しゅうこそわが命』もブラック・ジャックの気持ちが胸をうちます。『もらい水』は切ないです。文句も言わずに知人のところを泊まり歩くお母さんが気の毒で切ないです。
読了日:8月10日 著者:手塚治虫
つばさのおくりもの (一般書)つばさのおくりもの (一般書)感想
リボンの立場から語られるお話。鳥の脳って小さいから、全部は覚えてられないだろうけれども、あまりにもリボンが覚えていなくてちょっと切ない。すごくお話が短かすぎて、スッキリしない。もっとリボンがひばりちゃん達と別れてからのエピソードを描いて欲しかった。
読了日:8月10日 著者:小川糸
さいごの毛布 (単行本)さいごの毛布 (単行本)感想
主人公の智実にすぐに感情移入できた。私と全く同じ性格の人間だったから。老犬ホームのお話。身勝手なララの飼い主のような人もいれば、自分が亡くなった後の事を考えて託す小麦の飼い主のような人もいる。病気の為預けている人もいる。新しい飼い主を探す方が犬の為と思いながらも、又一緒に暮らす為に絶対元気になるのだと、生きる希望になるのならば、それも仕方がないと思える。犬たちはただ、飼い主の愛情をひたすら無心に求めている。健気すぎる。最後に智実が母親と向き合おうと思った事は良かった。
読了日:8月7日 著者:近藤史恵
星やどりの声星やどりの声感想
良いお話でした。家族の絆を感じられて最後は涙が出そうでした。6人兄弟それぞれの視点からお話が描かれて進んでいきます。皆いろんな思いを抱えていて、でも、家族が大好きで、今は亡きお父さんの事が大好きで、お父さんの残した喫茶店『星やどり』の事が大好きな事がひしひしと伝わってきます。長女のダンナさんの孝史さんも素敵な人です。こんなおまわりさんがいてくれたらいいですよね。お母さんの視点からのお話はないのですが、その人となりは感じられます。お父さん亡き後ずっと一人で背負ってこられてお疲れ様でしたと言いたい。
読了日:8月6日 著者:朝井リョウ
ブラック・ジャック(6) (手塚治虫漫画全集 (156))ブラック・ジャック(6) (手塚治虫漫画全集 (156))感想
『てるてる坊主』が好きだ。『鯨にのまれた男』も最後に母親に頬を叩かれて記憶を取り戻す場面が好きだ。『約束』は人間の愚かさが表現されてあると思う。『灰色の館』のブラック・ジャックの「医者は人のからだはなおせてもゆがんだ心の底まではなおせん」というセリフが良い。『ガス』では必死にピノコを助けようとするブラック・ジャックの愛が素敵。助かったけれどもおならがで続けるピノコがちょっと可哀そう。
読了日:8月3日 著者:手塚治虫
水の時計水の時計感想
不思議なお話でした。葉月の臓器を分け与えたいという気持ちの、その源がよく理解できなかった。果たして自分が同じ立場だったら、そんな風に思うだろうか?と。実際自分が脳死になった時、お役に立てる臓器があるならば役立てて欲しいと思う反面、体を切り刻まれるのを見る事になる家族はどう思うのだろう?という二つの思いがせめぎあう。葉月の臓器を運ぶ昴の髪が白くなってしまうのも、それだけ精神的に追い詰められていたのだと思うと切ない。ただ、昴は生きているのだから加奈と兄とこれからの人生を精一杯自分らしく生きて欲しいと思う。
読了日:8月3日 著者:初野晴

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8月はいろんな事がありましたね。
大雨による災害。
広島の土砂災害は『人災』といえるのではないでしょうか。
過去にも土砂災害があったのならば、そんな所に家を建てさせなければいいのにと思ってしまいました。


盲導犬を傷つけた事件。
物言わぬ、しかも、人間の為に訓練されてお仕事をしている最中の盲導犬を傷つけるなんて、最低な奴だと思います。
警察が犯人を捕まえてくれることを切に望みます。