2020年4月の読書記録

随分と遅くなりましたが、4月の読書記録を残しておきます。

新型コロナウイルスの影響でとても疲れてしまいました。

漸く図書館も開館し、予約本を受け取れるようになり

それが嬉しいです。

 

 

 

4月の読書メーター
読んだ本の数:3冊
読んだページ数:438ページ
ナイス数:2401ナイス

トーマの心臓 コミック 全3巻完結セット (フラワーコミックス)トーマの心臓 コミック 全3巻完結セット (フラワーコミックス)感想
久しぶりに読みました。ユーリ、エーリク、オスカー、懐かしい面々。初めてこの作品を読んだ時は、少年愛にちょっと驚きながらも、ドキドキしながら読みました。でも子供だった私はわりと素直にそれを受け入れていました。大人になって読んでみて、ちょっと気持ちが違う事に気が付きました。この作品の中に登場する少年愛は、人間愛だと思いました。広く人間を愛する事だと。
読了日:04月26日 著者:萩尾 望都
花のもとにて花のもとにて感想
読み友さんお薦めの作品。デビュー作のチャカチャカした感じとはガラッと変わった雰囲気でした。初っ端から亜々子に魅かれました。自分はどちらかと言えば響子に近いけれども。大沢みたいな男性は苦手です。恋人なんてもってのほか、友人・知人でもごめんこうむりたい相手です。そんな相手を死ぬほど愛した亜々子が哀れです。響子は大沢をうまくコントロールしていけるのだろうか?たぶん亜々子の事を乗り越えたからこそうまくやっていけるのではないだろうかと思えました。ドロドロした人間ドラマは嫌いなのですが、このお話は引き込まれました。
読了日:04月26日 著者:堀田 あけみ
本当はちがうんだ日記本当はちがうんだ日記感想
こういうギスギスした時期(新型コロナ)だからこそ、この本を読んで良かったと思います。穂村さんの日常や思ったことなどが書かれてあり、ほのぼのさせてもらったりクスッと笑わせてもらったり。そんなしょうもない事で?と思ったり。ありがとうございます<(_ _)>
読了日:04月01日 著者:穂村 弘

読書メーター

2020年3月の読書記録とユキ

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ユキ

 

ユキが今月で7歳になりました。

人間でいうと50歳代後半。

でもまだまだ甘えん坊で夫にべったりです。

そしてトワに対しては相変わらずツンデレです。

困った娘です(^_^;)

 

随分遅くなりましたが、3月の読書記録を残しておきます。

新型コロナウイルスでしんどくなってしまい、

冊数が極端に減ってしまいました。

 

 3月の読書メーター
読んだ本の数:5冊
読んだページ数:1480ページ
ナイス数:2918ナイス

サボテン島の風サボテン島の風感想
子供の頃に読んで忘れられず、図書館で探して何回も読んだ本。今回も図書館で借りました。戦後それほど経ってない頃に書かれた本なので、今では差別用語になるような言葉も出てきますが、根本は自然を愛し、仲間を愛し、共に幸せに過ごす事を願って書かれたお話です。石黒さんはサボテンを愛し、自分が購入した島で小さな集落の貧しい人たち、子供たちと苦楽を共にしています。差別や貧しさや自然災害や色々な問題が降りかかってきますが、皆で力を合わせて乗り越えていく、逞しいお話です。
読了日:03月15日 著者:武田 幸一
図書室のピーナッツ図書室のピーナッツ感想
『図書室のキリギリス』の続編。詩織には超能力があるのではないか?と生徒から疑われたが、なんとかごまかす。でもやがてその力が不思議なご縁を結んでくれることになる。図書室のなんちゃって司書から、本当に図書館司書の資格を取る為に勉強を始めた詩織に、偉いなあと思えた。仕事しながら勉強するのは大変だ。でも若いからまだ間にあうと思う。素敵な出会いもあり、生徒たちの成長もあり、こんな風に図書室で過ごすことが出来るなんてちょっと羨ましかった。高校生の頃、こんな風に過ごしたかったなと思ったので。
読了日:03月13日 著者:竹内 真
風と木の詩 (第10巻) (白泉社文庫)風と木の詩 (第10巻) (白泉社文庫)感想
パリで暮らすセルジュとジルベール。お互いを思いながらも相いれない部分が存在し世間の偏見にも苦しめられ距離が開いていく。切ない。そして最悪の結末を迎える。天使のような存在だったジルベール。長生きは出来ないであろうことは想像できたが、可哀想な最期だった。自分を見失ってしまったセルジュ。でもその手に止ったのは鳥だったのか、ジルベールだったのか…。番外編はその後のロスマリネとジュールのお話。ピアノを弾くセルジュも登場し立ち直った様子がうかがい知れる。ジュールの妹に恋するロスマリネが可愛らしかった。
読了日:03月05日 著者:竹宮 惠子
風と木の詩 (第9巻) (白泉社文庫)風と木の詩 (第9巻) (白泉社文庫)感想
出版社が違ったので間が飛んでしまった。後日借りて読む事にしよう。深く結ばれたセルジュとジルベール。しかし周囲がほっておいてはくれなかった。学院から逃亡する計画を立てる。しかも友人たちが手助けをしてくれた上にロスマリネも手を貸してくれた。しかしパリで暮らし始めた二人に世間の恐ろしい魔の手が忍び寄る。
読了日:03月04日 著者:竹宮 惠子
廃園日和廃園日和感想
今日で閉園するという遊園地で過ごす人々のエピソード。老夫婦のお話が良い。息子に世那(セナ)と名付けた男性。レーサーになりたかったわけだ。後の話と繋がってきて息子と遊園地で過ごしたわけが分かった。それにしても浮気相手の奥さんの会社に勤めて何食わぬ顔をして同僚となり、友達になる女性に恐ろしさを感じてしまった。そんな人、絶対恐ろしくて友達になんてなれない。最後に救いのある出会いがあるけれども、なんだかしっくりこなかった。昔遊んだ遊園地がどんどん閉園してしまった事と重ねながら読んだ。寂しいものですね。
読了日:03月03日 著者:行成 薫

読書メーター

 

 

2020年2月の読書記録

随分遅くなりましたが、2月の読書記録を残しておきます。 

 

2月の読書メーター
読んだ本の数:18冊
読んだページ数:2163ページ
ナイス数:2812ナイス

生きてさえいれば (文芸社文庫NEO)生きてさえいれば (文芸社文庫NEO)感想
恋愛小説は苦手なのですが、小坂さんの作品との事で読みました。春桜も秋葉も可哀想すぎると思いました。のっぴきならない事情があって引き裂かれた二人だけれども、千景の行動のおかげで踏み出すことに。千景偉いね。ただ、冬月の気持ちがよくわからない。やはり小説の中のお話かなあと思い、現実感はありませんでした。恋愛小説が苦手な私の感想ということでお許しください。
読了日:02月25日 著者:小坂 流加
ねこの3つのねがいごとねこの3つのねがいごと感想
可愛らしい絵本でした。お腹を空かせた猫が捕まえた蛇を逃がしてやります。蛇は3つの願い事を叶えるというのですが、猫は天の邪鬼なのか、願い事なんてないと言い切ります。でもお腹が鳴り、…。結局3つの願い事全てが叶えられ幸せになる猫なのでした。
読了日:02月23日 著者:カリスタ・ブリル
ツナグ 想い人の心得ツナグ 想い人の心得感想
「プロボーズの心得」前作で気になっていた人のその後を知る事が出来て良かった。もう過去の呪縛に囚われる事なく幸せになってほしい。「歴史研究の心得」歴史上の人物に会いたいという依頼。不思議なご縁。「母の心得」これは切なかった。でも二人の母がこれからの人生をきっと幸せに歩んでいくだろうと思った。「一人娘の心得」歩美がお世話になっていた人の死。その一人娘の奈緒の気持ちの切り替えが素晴らしい。「想い人の心得」依頼人蜂谷とお嬢様との面会に立ち会った歩美。その事で自分の気持ちにも変化が。秋山家の当主杏奈がいい。
読了日:02月20日 著者:辻村 深月
風と木の詩 14 (フラワーコミックス)風と木の詩 14 (フラワーコミックス)感想
オーギュストの婚約を知って学院から逃走したジルベール。彼を連れ戻そうとするセルジュにパスカルやカールが力を貸す。どこまでも触れ合うことのなかったセルジュとジルベールがついに結ばれる。けれども周囲が二人をほっておいてはくれなかった。セルジュを守る為に自分の体を売るジルベールが哀れ。その為にセルジュはジルベールを誤解してしまう。秘密を知ったカール、早くセルジュに伝えてほしい。私が持っているのはこの巻まで。後は出版社が違うけれども図書館で借りるしかない。続きが気になる。
読了日:02月18日 著者:竹宮 恵子
風と木の詩 13 (フラワーコミックス)風と木の詩 13 (フラワーコミックス)感想
ついにオーギュストの手に落ちたセルジュ。そのことをジルべールに告げたことにより、オーギュストの館から学院へ帰されることになる。そしてジルベールはセルジュを追ってきた。二人の絆が試される。パスカルの妹のパトリシアがいい。しかしオーギュストの執拗な嫌がらせが…。ジルベールが行方をくらます。
読了日:02月17日 著者:竹宮 恵子
一切なりゆき 樹木希林のことば (文春新書)一切なりゆき 樹木希林のことば (文春新書)感想
樹木希林さんの日々の言葉の数々。ユニークで才能豊かな人というイメージがありましたが、やっぱりそうでした。若いころの写真を見るととても可愛らしいです。表紙の写真もとても素敵な笑顔です。樹木さんがどうしてマネージャーを置かずに一人で女優業を続けていらっしゃったのかの理由がわかりました。そういうことだったのですね。とても良い方だなと思いました。私も面白がって生きる事にします。
読了日:02月16日 著者:樹木 希林
風と木の詩 12 (フラワーコミックス)風と木の詩 12 (フラワーコミックス)感想
ジルベールとの距離が近づいたセルジュ。けれども、とうとうオーギュストが最後の手段にでた。ジルベールとセルジュを屋敷に呼び寄せた。ジルベールとの事をセルジュに見せつけるオーギュスト。本当に嫌になる。
読了日:02月15日 著者:竹宮 恵子
風と木の詩 11 (フラワーコミックス)風と木の詩 11 (フラワーコミックス)感想
オーギュストがあの手この手でセルジュをジルベールから引き離そうとする。セルジュにとってとても苦しい相手、アンジェリンを使ってまで。そして事件は起きる。セルジュは上級生たちにリンチをうけ大事な腕を負傷してしまう。ジュールに救われロスマリネの部屋で休む事になったセルジュ。悪夢にうなされるロスマリネに優しく接する。この事がロスマリネの心を動かす。しかしオーギュストってどこまで酷いのだろう?
読了日:02月13日 著者:竹宮 恵子
風と木の詩 10 (フラワーコミックス)風と木の詩 10 (フラワーコミックス)感想
叔母の策略でおばあ様の最期に立ち会う事が出来なかったセルジュ。さらに叔母から酷い仕打ちを受けて心の病を発症する。しかし名医に出会い、執事や召使たちに支えられ、静かな日々を過ごし、回復していく。皆良い人たち。やがてピアノを弾くことで叔母とも少し距離が縮まったかのように思われたが。叔母の娘、従妹のアンジェリンとの出会いと事件がセルジュを追い詰める。そして学院へ。ジルベールと出会う事になる。セルジュのジルベールに対する思いがだんだん強くなっていく。
読了日:02月12日 著者:竹宮 恵子
風と木の詩 9 (フラワーコミックス)風と木の詩 9 (フラワーコミックス)感想
アスランは何もかもを捨ててパイヴァと駆け落ちする。そしてセルジュ誕生。蛙の子は蛙でピアノが大好きなセルジュ。ジルベールとは真逆の両親の愛に恵まれた日々。けれども、幸せは長くは続かなかった。セルジュが父の子爵家に迎えられるまでのお話。幼い子供には過酷すぎる。ジルベールとは別の意味で。
読了日:02月12日 著者:竹宮 恵子
14歳、明日の時間割14歳、明日の時間割感想
こうきたか!と思いました。中学生が書いたとは思えません。中学校を舞台に、確かにこういう人、いると思えるお話でした。「体育」のおじいちゃんと茜ちゃんの関係がよかった。そして誰も悪者にしない、救いのあるラストでした。
読了日:02月12日 著者:鈴木 るりか
風と木の詩 8 (フラワーコミックス)風と木の詩 8 (フラワーコミックス)感想
アスランとオーギュストとの一瞬の出会い。若きオーギュストはやはり美形だし、迫力がありますね。バカロレアに合格して1年間の自由を得たアスラン。そしてパリオペラ座でのパイヴァとの運命の出会い。やがて二人は固い絆で結ばれていく。とてもロマンチック。
読了日:02月07日 著者:竹宮 恵子
風と木の詩 7 (フラワーコミックス)風と木の詩 7 (フラワーコミックス)感想
ボナールが一番もっともな事を言っていると思う。オーギュストにボナールが言った言葉。ジルべールと二人だけでどこかで暮らせばいい。本当にその通りだと思う。でも結局オーギュストも過去のトラウマから解放される事はなかったのだと思う。ジルベールをだしにして義兄から逃れる。ジルベールが学院へ入学する事になった理由がわかった。そして物語はセルジュの父、アスランの青春時代へ。
読了日:02月06日 著者:竹宮 恵子
黒猫の生涯 一話読切集 「喜怒哀楽」黒猫の生涯 一話読切集 「喜怒哀楽」感想
切ない。たった4ページの作品ですが、黒猫の気持ちも飼い主ご家族の気持ちもよくわかる。
読了日:02月06日 著者:タツノコ。
風と木の詩 6 (フラワーコミックス)風と木の詩 6 (フラワーコミックス)感想
ジルベールが身を守る為に下男を傷つけた為、オーギュストはパリへ発つことを決める。水を得た魚のように楽しむジルベール。ところがボナールと再会する。ボナールの人間らしい面が表れた巻。オーギュストは虐待を受けた義兄と再会する。義姉とも。次巻へ。
読了日:02月06日 著者:竹宮 恵子
手で見るいのち: ある不思議な授業の力手で見るいのち: ある不思議な授業の力感想
盲学校の生徒さんたちが骨を触って生物の事を学ぶ授業の様子と生徒たちのその後の進路についてや、その授業の先駆けとなった方の事などを記したノンフィクション。盲学校の生徒さんたちが素晴らしいです。骨を触ってどんな生物の骨なのかを、自分たちで骨の特徴をもとに考えていくところが素晴らしいです。目の見える私には出来ない。これこそ本当に生徒さんたちの考える力を伸ばす授業だと思いました。
読了日:02月06日 著者:柳楽 未来
風と木の詩 5 (フラワーコミックス)風と木の詩 5 (フラワーコミックス)感想
小悪魔的な魅力全開のジルベール。しかしボナール登場で、辛い展開に。オーギュストも又兄の犠牲者だった。でも父子(叔父と甥)でそんな事する?ちょっと引いてしまいます。そして下男に襲われたジルベールの仕返しを狙った不穏な微笑み。次巻へ。
読了日:02月04日 著者:竹宮 恵子
1980アイコ十六歳 (河出文庫 135A)1980アイコ十六歳 (河出文庫 135A)感想
昔読んだ時は面白いと思ったのですが、今読むとなんだか、チャカチャカしていてしんどかったです。それだけ私が歳をとったということでしょうか。先日読んだ鈴木るりかさんの方が読みやすいと思ってしまいました。でも、当時としては高校生が文藝賞を取ったという事で大騒ぎでしたね。そして著者自身が書いていらっしゃいますが、マスコミが嫌な事ばかり言うから避けていて、マスコミ嫌いと言われた事があったとありました。確かに当時のマスコミはアイドルにも嫌な質問をしていましたね。時代でしょうかね。
読了日:02月03日 著者:堀田 あけみ

読書メーター

 

 

お笑い界の大御所、志村けんさんがお亡くなりになりました。

ここに謹んでご冥福をお祈り申し上げます。

新型コロナウイルスに感染しての早すぎる死に、驚くと共に残念でなりません。

志村さんの死は多くの人に衝撃を与えたことでしょう。

そして新型コロナウイルスの脅威をも見せつけたことでしょう。

志村さんの死を無駄にしないためにも

ひとりひとりがよく考えて慎重に行動する事が大切だと思います。

私も気を付けます。

皆様もどうぞ気を付けて行動してくださいますように。。。

 

2020年1月の読書記録

大変遅くなりましたが、1月の読書記録を残しておきます。

精神的にも身体的にもしんどかったので、コミックが増えました。

衝撃的だったのが、「さよなら、田中さん」

小学生の少女が賞を取った作品を本にしたもの。

とても小学生の文章とは思えません。

 

 

 

1月の読書メーター
読んだ本の数:17冊
読んだページ数:3232ページ
ナイス数:2707ナイス

風と木の詩 4 (フラワーコミックス)風と木の詩 4 (フラワーコミックス)感想
懺悔をした事でジルベールの叔父のオーギュストに興味を持たれてしまったセルジュ。オーギュストだけを愛しているジルベールとの間に溝が生まれる。そして物語はジルベールの幼少期へ。自分が虐待をうけて育ったとはいえ、オーギュストのジルベールへの仕打ちは酷すぎる。
読了日:01月28日 著者:竹宮 恵子
さよなら、田中さんさよなら、田中さん感想
面白かったです。それにしても凄い!小学生が書いたなんて!花実ちゃん、しっかりしているね。小学生の日常が書かれてあるのですが、ちょっとしたミステリーみたいな箇所もあって面白かったです。大家さんの息子さんとの事も。題名にもなっているお話は花実ちゃんの同級生の三上君目線からのお話で、これはこれでお受験にかける母親が三上君を追い詰める状況がリアルすぎてちょっと怖かったです。でもラストは三上君に救いがあってほっとしました。花実ちゃんのお母さんも面白い人です。でも追い詰められていた三上君にかけた言葉が心に響きました。
読了日:01月28日 著者:鈴木 るりか
風と木の詩 3 (フラワーコミックス)風と木の詩 3 (フラワーコミックス)感想
「憎しみで人が殺せたら」有名なジルベールのセリフ。ジルベールに冷たくするオーギュ。オーギュからの手紙で絶望して自分自身を見失ってしまったジルベールの願いにこたえるセルジュ。ジルベールを受け止めた事でロスマリネに目を付けられてしまうセルジュが心配になる不穏な展開。一方で、冬期休暇にパスカルの家に招かれたセルジュとパスカルの妹パトリシアとの出会いのシーンが好き。
読了日:01月26日 著者:竹宮 恵子
ザ・ウイスキーキャットザ・ウイスキーキャット感想
この本も昔の本が入っていた箱から出してきたのですが、全然記憶にありませんでした。おそらく20代で読んだと思われます。スコットランドのウィスキーを製造する酒蔵とそこでネズミなどを退治する役目を負った猫の、実話を基にした物語。ヌースという年老いた雄猫の回想形式で物語が語られていきます。彼を仕込んだアザー・キャットという雌猫がカッコイイです。ただ、取材でお世話になった人にこの本を届けようとして尋ねた時の顛末がショックでした。私は呑めないけれども、ウィスキーと猫を愛した人に哀悼の意を表します。
読了日:01月26日 著者:C・W・ニコル
風と木の詩 2 (フラワーコミックス)風と木の詩 2 (フラワーコミックス)感想
昔読んだからわかってしまっている。ジルベールが誰を待っているのかを。純粋で正義感あふれるセルジュ。混血の為孤独を知っている彼は、ジルベールに自分と同じものを感じ取り、友達になろうとするが、ジルベールは心を開かず、セルジュを傷つけ、試す。
読了日:01月24日 著者:竹宮 恵子
二年二組の勇者たち (1978年) (集英社文庫―コバルトシリーズ)二年二組の勇者たち (1978年) (集英社文庫―コバルトシリーズ)感想
10代の頃、何度も読み返していた作品。今読むと、差別的な発言や古臭い言葉遣いなどがありますが、それを差っ引いても青春小説としては面白いと思います。ある高校の校長先生が不良分子と判断した生徒ばかりを2年2組に集め、その2組の生徒たちの生々しい現実が綴られてあります。いろんな生徒たちが登場しますがなぜか憎めないのです。そして『人は変化する』の章では、今まで乱暴ばかりしていた生徒の変化が綴られます。懐かしく読みました。
読了日:01月23日 著者:富島 健夫
風と木の詩 1 (フラワーコミックス)風と木の詩 1 (フラワーコミックス)感想
図書館本を全部読んでしまったので、10代の頃に読んだ本を引っ張り出してきました。この作品は当時としてはかなり冒険だったと思います。子供心にもドキドキしながら読みました。セルジュとジルベールとの出会い。当時はこれからこの二人がどんな風になっていくのかの想像もつかない世界観に圧倒されていました。今読んでみてもかなり濃厚な表現ですね。順次続きを読んでいこうと思います。
読了日:01月22日 著者:竹宮 恵子
命のものさし: 動物の命・人間の命・わたしの命命のものさし: 動物の命・人間の命・わたしの命感想
「この命、灰になるために生まれてきたわけではない」重い言葉だと思います。獣医師渡邉清一さんの経験談。動物達の命を救うぞ!と獣医師となり働き始めたのが、配属されたのは反対に野犬を捕獲して命を絶つ仕事だった。その後動物園、動物愛護センターで働く内に命の価値について悩み続ける事になる。動物園の動物達は亡くなると皆が悲しんでくれる。かたや野犬や野犬の生んだ子犬、飼い主が身勝手に捨てたり持ち込むペット達は、ひっそりと殺処分されてしまう。食べる為に育てられる牛や豚の命。私達人間の命。同じ命に違いはない。人間は身勝手だ
読了日:01月21日 著者:今西 乃子
川のむこうの図書館川のむこうの図書館感想
『坂の上の図書館』に登場した竜司君のお話。竜司君にもそういう複雑な事情があったのですね。でも図書館を好きになってくれて良かった。悠人くんや美紀さんと同じ班になり、自由研究で図書館を利用したり、現地を調べに行ったり、古民家を管理しているおじいさんにお話を聞いたりしながら成長していく姿が良かったです。竜司君が自分の気持ちをしっかりお母さんに言えて良かった。最後の自由研究の発表会も楽しかったです。
読了日:01月20日 著者:池田 ゆみる
3月のライオン 13 (ヤングアニマルコミックス)3月のライオン 13 (ヤングアニマルコミックス)感想
二階堂君と宗谷名人との対局が印象的。主役の桐山君の影が薄くなってしまってる(苦笑) 二階堂君が全身全霊で向かっていきながら、将棋を楽しんでいる姿に、それだけ夢中になれることにある種の羨ましさを感じる。 あかりさんをめぐる二人の男性、このあとの展開が気になる。香子の狂おしい思いは報われる事はないのだろう。多分。自分で選んでしまった道だから、自分で責任を取るしかない。これ以上桐山君を苦しめないでほしい。本当に気づいたのならば。
読了日:01月19日 著者:羽海野チカ
図書室のキリギリス図書室のキリギリス感想
親友が務める高校の図書室司書になった詩織。司書の資格はないけれども、まずは3月までの臨時雇い、そして1年契約で雇ってもらえる事に。夫が突然失踪して離婚をして全く経験のない世界へ飛び込んだのだが、前任者の残した丁寧な仕事ぶりに魅かれ、生徒たちと触れ合い、だんだん仕事が面白くなってくる。ちょっとした謎解きもあり、詩織の心の葛藤もある。夫との事だ。ラストにはその夫も登場する。夫婦として生活していた頃の事がわからないのでなんともいえないが、二人がそれで納得したのならばいいのだろう。
読了日:01月18日 著者:竹内 真
アンジュール―ある犬の物語アンジュール―ある犬の物語感想
言葉は一切なし。デッサンのみの絵本。車から投げ捨てられた犬が必死に車を追いかけ、やがて取り残されてしまいます。どうして、そんな酷い事が平気で出来るのか!と最初は怒りの感情がわき、彷徨う犬の姿に胸を締め付けられます。最後に登場した人物の足元にあるカバンみたいなものを見て、思わず保険所の人間が犬を捕まえに来たのかとギクッとしました。違って良かった。彼に甘える犬の姿にホッとしました。
読了日:01月12日 著者:ガブリエル バンサン
ドクター・スリープ 下ドクター・スリープ 下感想
面白かったです。感動しました。真結族が子供の病に簡単にかかって滅んでいくのはお気の毒にと思いつつ、いい気味とも思いました。殺人を繰り返してきたのですものね。私の中にも悪い気持ちがあるのです。ダニーがローズとの対決の前にやたらと体調が悪い事にとても不安でしたが、そういう事だったのですね。良かった。ダニーとアブラに協力してくれた人たちがいなければ解決できなかった。まさかダニーの頭の中の金庫をこういう風に使うとは!そして父の愛情を感じる事が出来たダニー。アブラに癇癪を抑えるように話す場面もラストも良かった。
読了日:01月12日 著者:スティーヴン キング
ドクター・スリープ 上ドクター・スリープ 上感想
シャイニングのダニー坊やが父親と同じアル中になっているなんて!と最初はちょっと幻滅してしまいました。でもその生活を立て直し、穏やかに暮らし始めたのにその生活は長くは続かないことに…。ダニーと同じようにかがやきを持つ少女アブラからのSOSを受けて謎の集団真結族から彼女を守る決心をする。オーバールックでダニーを助けたハローランが、ダニーにそんな形で会いに来るとは!とちょっと面白かった。やっぱりハローランが好きです。続きが気になるので下巻を読みます。
読了日:01月08日 著者:スティーヴン キング
坂の上の図書館坂の上の図書館感想
自立支援センターで暮らすことになった小学5年生の春奈とお母さん。そのすぐそばには図書館がありました。それまでの事情は詳しく書かれてありませんが、春奈は字を読むのが苦手で九九も出来ない少女でした。でもそれだけでなんとなく過去の様子を推し量ることができます。図書館で絵本の読み聞かせを聞いた春奈はその絵本を借りて帰り夢中で読みます。やがて読書の楽しみを知り、字を覚え、学校でも活発になっていきます。本と出合った少女の成長物語。
読了日:01月04日 著者:池田 ゆみる
猫だもの:ぼくとノラと絵描きのものがたり猫だもの:ぼくとノラと絵描きのものがたり感想
しんぺいさんと野良猫との出会いと触れ合った日々と別れ。それが日記形式で綴られてあります。そしてその話を聞いたいせひでこさんがイラストを描かれていらっしゃいます。とても静かな猫と人間とのお話。
読了日:01月04日 著者:いせ ひでこ,かさい しんぺい
しずかな日々しずかな日々感想
母子家庭の枝田少年。内気で一人でいることの多かった彼に五年生になった時、声をかけてきたのが押野君だった。押野君にひっぱられてだんだん世界を広げていく枝田君。やがて母の仕事の関係で転校しなければならなくなる。その時初めて彼は自分の思いを口にする。転校したくない。そして祖父の存在を知らされ、そこからずっと一緒に暮らす事になる。祖父と押野君たち仲間と過ごす日々。何気ない『しずかな日々』でも彼にとっては宝物となる日々だった。普通の少年の成長物語がたんたんと書かれてありました。
読了日:01月04日 著者:椰月 美智子

読書メーター

あけましておめでとうございます

あけましておめでとうございます。

2020年となりましたね。

今年のお正月はわりとゆっくり過ごす事が出来ました。

昨年12月の読書記録を残しておきます。

 

 

 

12月の読書メーター
読んだ本の数:13冊
読んだページ数:3559ページ
ナイス数:2145ナイス

音怪 一志耳袋音怪 一志耳袋感想
木原さんを師匠と仰ぐ一志さんの遺作。六十五噺で絶筆となってしまった怪談に、師匠である木原さんがコメントや解説を付けて出版されたもの。正直粗削りで怪談とは言い難い話も多く、詰めが甘い感が否めない。木原さんの解説やツッコミがなかったら、ちょっとわかりにくいものもありました。急逝しなければきっと木原さんから指導を受けてもっと完成度の高い本になっていたことでしょう。残念ですね。でも本を出したいという本人の願いを木原さんが叶えてくださって、きっと天国で喜んでいらっしゃることでしょう。
読了日:12月30日 著者:一志
九十九怪談 第十夜九十九怪談 第十夜感想
著者が最後に書いていらっしゃいます。「おかしな体験というのは、いつどこで誰にでも訪れると言ってもいいのではないか」本当にその通りだと思います。このシリーズはけっして大げさにではなく、体験者の体験を淡々と書いてあるところが魅力です。本作の中では『トラ』が切なくて好きです。命を助けてもらった猫の恩返し。そして『みそ汁』も。異国の地でお腹を空かせて亡くなったであろう日本兵が切ない。『引越先』や『能力』・『コンパス』に登場する彼女や『おじいちゃんその一~八』に登場するおじいちゃんが凄いです。
読了日:12月28日 著者:木原 浩勝
ネコのなみだ 猫と人の涙あふれる20の物語 (アース・スターブックス)ネコのなみだ 猫と人の涙あふれる20の物語 (アース・スターブックス)感想
猫に関する20の実話。やっぱり動物のお話はダメです。ウルウルきてしまいます。なんと健気なと思ってしまいます。猫は飼ったことがないけれども、セキセイインコとはたくさん出会いと別れを経験してきたから、重ねてしまいます。猫っていいですね。
読了日:12月27日 著者: 
九十九怪談 第九夜九十九怪談 第九夜感想
『ファミリーランド』おじいちゃん、そんなに孫と一緒に行きたかったのかなとちょっと切なくなりました。『友達』お父さんの気持ちを思うとこれも切ない。『市松人形』人形は魂がこもりやすいので、私は好きではない。この場合、新品の人形なのに、恐ろしすぎる。『猫守り』猫が守ってくれるなんて凄い。でもさすがに2階は怖かったのね。ただ猫の人形でも異変が起きなくなったというのが不思議。
読了日:12月24日 著者:木原 浩勝
九十九怪談 第八夜九十九怪談 第八夜感想
今回も結構怖い話が多かったです。お札貼りまくりの家はそりゃ怖いでしょう。小泉八雲が失われつつある怖い地元の話を残した事と縁があって著者が松江の観光大使の方が怪談をアニメ化することになり、松江にちなんだ話が淡々と書かれてあって結構怖かったです。
読了日:12月22日 著者:木原 浩勝
リヴァー・フェニックス―翼の折れた天使リヴァー・フェニックス―翼の折れた天使感想
映画『スタンド・バイ・ミー』ですっかり魅了されてしまったリヴァー・フェニックス。その後も彼の主演作品をいくつか見ましたがどれも良かった。変わった両親の元、特別で複雑な環境で育った彼の事、全然知りませんでした。ある日突然麻薬で死亡したというニュースが流れ、まさか!と驚いた事を覚えています。こんなにも繊細で優しくて強くて苦しみ続けた人生だったのですね。ハリウッドの子役たちがその後麻薬などで転落していく姿が今も報道で見ることがあります。特に男の子が多いように感じます。どうか毒される事のない環境になりますように。
読了日:12月20日 著者:ジョン グラット
九十九怪談 第七夜九十九怪談 第七夜感想
この巻は怖い話が多かったです。人の強い思い、例えば未練とかはきっと残るものなのでしょう。他人を巻き込もうとする強い思いが恐ろしかったです。 【すみません。私が読んだのはこちらの方でした。登録しなおします】
読了日:12月15日 著者:木原 浩勝
あずかりやさん  彼女の青い鳥あずかりやさん 彼女の青い鳥感想
『ねこふんじゃった』『スーパーボール』『青い鳥』『かちかちかっちゃん』『彼女の犯行』の5編。『ねこふんじゃった』はその正体を想像しながら読むとやっぱりとなり、面白くもあり、切なくもある作品。『スーパーボール』は切ない。『かちかちかっちゃん』は笑える。『彼女の犯行』一ノ瀬はずみちゃんの事の方が気になってしまった。二人の女性のお互いへの想いは、私にはちょっと馴染みにくいものでした。『青い鳥』店主の為にさえずるルリビタキが可愛らしくて好き。
読了日:12月12日 著者:大山 淳子
花が咲くとき花が咲くとき感想
心に傷を負う小学6年生の大介。その隣に住む謎の老人、北海。北海が気にしている庭木の花芽をそぎ落とす大介に始めは嫌な子供だなと思っていた。ひょんなことから北海と大介の旅が始まる。道中、いろんな人と関わる事で大介は成長していく。戦争の悲惨さが重い。仕事に貴賤はない。自分の仕事に胸を張る人々との出会いは大介を本当に成長させたと思う。そして戦争による悲劇、北海と池田昭三との間に起こった事が、より一層大介を人間的に成長させた。自分を虐める義春と対決した大介は格好良かった。ラスト、高校生になった大介に逞しさを感じた。
読了日:12月08日 著者:乾 ルカ
つきのふねつきのふね感想
読みだした途端、しまったなあと思いました。私には合わないと感じたのです。でもなんとか読み終えました。最後までしっくりこないお話でした。心の病や、各々の気持ちはなんとなく分かるのですが、私には合わなかったです。心に響いてきませんでした。作中に「月の船」が登場するので【2019年花鳥風月読書会】参加にて読了。
読了日:12月05日 著者:森 絵都
星月夜の夢がたり (文春文庫)星月夜の夢がたり (文春文庫)感想
ファンタジーかと思ったのですが、ホラー的な話もありました。一番印象に残ったのは『天馬の涙』どうやら私は切ない話が好きなようです。いろんな童話や昔話のその後が書かれてあるもの面白かったです。【2019年花鳥風月読書会】参加にて読了
読了日:12月03日 著者:光原 百合
九十九怪談 第六夜九十九怪談 第六夜感想
第七十七話の『おじゃみ』が切なかった。おそらくおばあさんのお姉さんは疎開先で亡くなったのだろうと思われる。たんたんと書かれてあるだけに切ない。怪談となっているけれども、怖い話だけではなく、切ないものや、笑えるものもあるからなんとなくこのシリーズが気に入っている。
読了日:12月02日 著者:木原 浩勝
新章 神様のカルテ新章 神様のカルテ感想
大学病院でのイチさんの奮闘ぶり。そして御嶽荘の面々と持ち上がった問題。イチさんとハルさんの娘の小春ちゃんの事。全てが久しぶりに『神様のカルテ』の世界に引き込んでくれました。まして、知人を膵臓癌で亡くしたばかりのこのタイミングで図書館から回ってくるとは思いませんでした。二木さんの人間的な強さ、凄いです。そして大学病院の抱える矛盾。現役のお医者様だからこそ書けることだと感じました。相変わらずイチさん夫婦の仲の良さと御嶽荘の皆さんの仲の良さにほっと出来ました。辰也さんも次郎さんも良かったです。
読了日:12月01日 著者:夏川 草介

読書メーター

 

 

年間200冊の目標は達成できました。

今年も頑張ります。

2019年11月の読書記録

随分遅くなりましたが、11月の読書記録を残しておきます。

 

 

11月の読書メーター
読んだ本の数:10冊
読んだページ数:1914ページ
ナイス数:1494ナイス

九十九怪談 第五夜九十九怪談 第五夜感想
一番印象に残ったのは『息子』人を中傷し続けるなんてそりゃあ、ご住職が仰るように業が深いと言わざるを得ない。たくさんの人を泣かせてきたのだから。『轢き逃げ』も因果応報という感じを受けた。人にした事は自分に返ってくる。だからやっぱり人に対しては良い行いをしたいと思う。『心中』は怪談というよりもその人の遺書のお蔭で助かったという、なんともいえないお話。切ない。
読了日:11月27日 著者:木原 浩勝
猫をおくる猫をおくる感想
猫が集まってくるお寺、木蓮寺。周囲からは猫寺と呼ばれている。猫専門のペットセレモニーをする事になり、木蓮寺の住職の真道の誘いに、藤井、瑞希が自然と集まって関わるようになる。各々と猫との関わり、そして麦や希実子や透子などの登場人物との関わりが静かにつづられている。猫の尾に秘密があったとは知りませんでした。素敵な秘密ですね。
読了日:11月25日 著者:野中 柊
ねことねこねことねこ感想
ねことねこを比べるだけの絵本。でも可愛いです。
読了日:11月24日 著者:町田 尚子
松井冬子画集 世界中の子と友達になれる (エーテー・アートブック)松井冬子画集 世界中の子と友達になれる (エーテー・アートブック)感想
なんとも不気味で不思議な世界が広がっていました。一番感じたのは『痛み』でした。日本画は色々見てきたけれども、ここまで徹底した世界は見たことがありませんでした。静寂と痛みと見るものを圧倒する世界。不思議な日本画家ですね。
読了日:11月22日 著者:松井 冬子
九十九怪談 第三夜九十九怪談 第三夜感想
第一話の『借り』が初っ端から強い印象を受けました。300年前の借りを返しにくるなんて、なんて律儀なと。そして現実のあの大きな事故との関係にぞっとしたのです。いろんなパターンで異常な現象が登場してきますが、二十一話の『墓参り』が怖かったです。十九話の『ネズミ』はちょっと笑えました。そして馬好きな私にとっては十四話の『仔馬』がとても気になりました。なぜ走り回っているのだろう?と仔馬の事が気になって仕方がありませんでした。
読了日:11月17日 著者:木原 浩勝
九十九怪談 第四夜九十九怪談 第四夜感想
シリーズ第4弾。世の中には不思議な力を持った人がいるものですね。大人では四十九話の入社式で会った男性が忠告してくれた話など。子供の場合、大きくなったらその頃のことを全然覚えていない話が多かったです。お札が力を発揮した話はいいのですが、反対に貰った紙人形が変な現象を起こすのは困りものですね。くれた人に言うことも出来ず、捨てるわけにもいかず、結局そういう扱いになるよねといった話がありました。
読了日:11月17日 著者:木原 浩勝
ひだまりひだまり感想
切なくてとても温かいお話でした。乱暴者の猫のトラビス。優しい三毛猫のミケーレと出会い、とても楽しい日々を過ごす。今まで一人で平気だったのに、ミケーレがいなくなったらどうしようと怖さを感じるようになる。やがてその時が…。トラビスとミケーレが仲良くひだまりにいる姿が可愛らしい。そしてミケーレを失って自暴自棄になったトラビスの心に少しずつ変化が。ラストは希望がある。
読了日:11月17日 著者:林 木林
不思議プロダクション (幻冬舎文庫)不思議プロダクション (幻冬舎文庫)感想
今までの不思議シリーズの中ではちょっと物足りなく感じました。それでも人間のエゴや愛が伝わってきました。シロクマ大福さん、物まねよりも探偵に向いているように思います。兼業にしてみては?なんて思ってしまいます。
読了日:11月14日 著者:堀川 アサコ
月の名前月の名前感想
月って神秘的だと思います。特に女性にとっては縁のあるものだと思います。ところがこの本によると昔は月は男性を象徴するものだったとか。月にはいろんな名前があって、素敵な名前も多かったです。日本語ってやっぱり繊細で表現が深くていいですね。【2019年花鳥風月読書会】参加にて読了
読了日:11月05日 著者:高橋順子
九十九怪談 第二夜九十九怪談 第二夜感想
怖い話は怖がりのくせに大好き。不思議な話、恐ろしい話、笑える話、様々でした。母は田舎育ちなので、子供の頃、母の体験として近所のおじさんがタヌキに化かされた話など聞かされていましたが、似たような話が載っていて面白かったです。
読了日:11月03日 著者:木原 浩勝

読書メーター

 

 

疲れていたので、気が付くと猫と怪談の本ばかり読んでました。

 

2019年10月の読書記録

遅くなりましたが、10月の読書記録を残しておきます。

 

10月の読書メーター
読んだ本の数:13冊
読んだページ数:2671ページ
ナイス数:1523ナイス

怪談レストラン(8)鏡のうらがわレストラン怪談レストラン(8)鏡のうらがわレストラン感想
鏡に関する各国の怖いお話。「あわせ鏡」は有名な話で子供の頃学校でも噂になっていましたね。やってみたことはないけれども。「鏡にうつった校長先生」は怖いというよりも切なく悲しいお話でした。【オール・ハロウズ・イヴHorror読書会】参加
読了日:10月31日 著者: 
ハリー・ポッターと秘密の部屋 携帯版ハリー・ポッターと秘密の部屋 携帯版感想
屋敷しもべのドビーのせいで面倒な事に巻き込まれたハリーとロン。学校に戻ってからも、恐ろしい事件が続発する。『秘密の部屋』にまつわるスリザリンの伝説。ハリーは蛇語を解することで周囲から誤解を受ける。ハリーとロンとハーマイオニーの友情と勇気は相変わらず。たった一人で秘密の部屋の継承者と怪物との闘いに挑んだハリーの成長ぶりがよかった。ドキドキハラハラするけれどもとても楽しい魔法の世界観が好きです。【オール・ハロウズ・イヴFantasy読書会】参加にて読了。
読了日:10月30日 著者:J.K.ローリング
これは経費で落ちません! ~経理部の森若さん~ 4 (集英社オレンジ文庫)これは経費で落ちません! ~経理部の森若さん~ 4 (集英社オレンジ文庫)感想
経理部に新しく入ってきた朝吹美華。歯に衣着せぬ物言いで早速トラブルメーカーになり、沙名子は頭を悩ませる。勇さんや真夕ちゃんとも良くない雰囲気に…。でもだんだん皆がチームとしてまとまっていくところがよかったです。沙名子と太陽とのやりとりは、やっぱり笑えます。なんか可愛らしい。朝吹美華の「有本さんは頭が悪いと思います」には思いっきり笑ってしまいました。石鹸つくりのマイスターの気持ち、ちょっと切なかったです。そして同僚の不倫を目撃してしまった沙名子。さてあの二人は今後どうなるのだろう?
読了日:10月23日 著者:青木 祐子
怪談レストラン(7)魔女のレストラン怪談レストラン(7)魔女のレストラン感想
昔から魔女って色々な話が残されてありますが、薬に詳しいのは女性一人が生きる為の知恵だったのではないかなあと思っていました。魔女狩りにあった女性のほとんどはたぶん、そんな悪い魔女ではなかったと思います。「走るおばあちゃん」は面白かったです。【オール・ハロウズ・イヴ Horror読書会】参加
読了日:10月21日 著者: 
お月さまってどんなあじ?お月さまってどんなあじ?感想
とても可愛らしいお話でした。お月様を食べたいと思ったカメがゾウに協力を求め、ゾウがキリンに協力を求め、と次々に動物たちが協力して最後には…。【花鳥風月読書会】参加
読了日:10月20日 著者:マイケル・グレイニエツ
怪談レストラン(6)金しばりレストラン怪談レストラン(6)金しばりレストラン感想
10代の頃はよく金縛りになっていましたし、『夢でみた場所』のように夢で見たことが本当に起きたりもしていました。その時は心臓がドキドキしながら夢と同じセリフを口にしていました。そして相手も夢と同じセリフを返してきて、終わった後は手が震えました。『空をとんだ話』のように自分の体を抜け出して天井が迫ってきて、気が付くと夜空に浮かんで町を見下ろし、物凄いスピードで空を飛んでいた事もありました。だからこの巻のお話は昔の自分の事を思い出させてくれました。【オール・ハロウズ。イヴHorror読書会】参加
読了日:10月15日 著者: 
怪談レストラン(5)妖怪レストラン怪談レストラン(5)妖怪レストラン感想
懐かしい口裂け女人面犬など様々な妖怪たちが登場しました。一番印象に残ったのは『つぎはおまえだ』でした。そして『カタリン』いくらなんでもケーキの代わりにそんなものをいれてはいけないでしょう?と思いました。何をいれたかはネタバレになるので書かないでおきます。【オール・ハロウズ・イヴHorror読書会】参加
読了日:10月14日 著者: 
あっちがわ (えほんのぼうけん 92)あっちがわ (えほんのぼうけん 92)感想
絵本なのにこの不気味さ、なんとも言えません。表紙の絵からしてとても不気味。でも怖いお話大好きな私。そういうこともあるよねと思いながら読了。フランス人形には酷い目にあったことがあるので、その話だけはちょっとぞっとしました。【オール・ハロウズ・イブHorror読書会】参加
読了日:10月13日 著者:イシズ マサシ
マンガ雨月物語マンガ雨月物語感想
中学生の頃『雨月物語』を読んで凄く魅かれたので再び読んでみようと思ったのですが、体調不良の身ではちょっと古典は辛いと思い、軽くコミックで読みました。人間の心理って昔からちっとも変ってないなあと思います。一番好きなお話は「浅茅が宿」夫を待ち続けてた妻の気持ちが切ないです。「いにしへの真間の手児奈をかくばかり恋ひてしあらん真間のてこなを」この歌が中学生の私にも凄く印象的でした。【2019年花鳥風月読書会】及び【オール・ハロウズ・イヴHorror読書会】参加
読了日:10月07日 著者:岸田恋
お金に頼らずかしこく生きる 買わない習慣 (アスペクト文庫)お金に頼らずかしこく生きる 買わない習慣 (アスペクト文庫)感想
消費税が10%に上がったので、出来るだけ買わずに過ごせないものか?と思い、手に取りました。買い物をするときのコツ五か条には納得。今までも無駄なものは買わない(メモに書いた物しか買わない)ようにしていましたが、もっと家にある食材や物を厳しくチェックしてみようと思いました。
読了日:10月05日 著者:金子由紀子
イギリス式 買わない暮らし ~今あるモノでキレイに住まう~イギリス式 買わない暮らし ~今あるモノでキレイに住まう~感想
イギリス人は古いものを再利用したり、食べるものも自分で菜園で作ったり、代々教えてもらって手作りする料理を大切にしている事がわかりました。私のように不器用な人間にはなかなか難しい。でも何か利用できないか?と考えることはいいことですよね。すぐに捨てて新しいものを買う前に、一度考えてみる事にします。
読了日:10月05日 著者:井形 慶子
馬と話す男―サラブレッドの心をつかむ世界的調教師モンテイ・ロバーツの半生馬と話す男―サラブレッドの心をつかむ世界的調教師モンテイ・ロバーツの半生感想
読みごたえがありました。面白かったです。モンティ・ロバーツさんという調教師の自伝。8月にホーストレッキングでお世話になったクォーターホースの事が出てきて興奮しながら読みました。カウボーイにとって欠かせない馬だったのですね。その馬をモンティさんのお父さんの時代には縛って脅して調教していました。子供の頃からその虐待するようなやり方が嫌だった彼はやがて馬と会話しながら心を通わせていく方法を身に着けていきます。子供でありながら野生馬の観察を通じてその方法を見つける彼には驚きました。本当に馬が大好きなのですね。
読了日:10月05日 著者:モンティ ロバーツ
風に舞いあがるビニールシート風に舞いあがるビニールシート感想
『器を探して』『犬の散歩』『守護神』『鐘の音』『ジェネレーションX』『風に舞いあがるビニールシート』の6篇。テーマは価値観。どこに価値観を置くかは人それぞれ。『犬の散歩』では保護犬活動をする主婦に対して「世界には食うに困って飢え死にしていく人間だっているのに犬助けとは優雅なことだ」と言い放つ男性が登場する。では貴方はその飢えに苦しんでいる人の為に何かをしているのか?と問いたい。いろんな価値観を持っている人が各々自分の信ずる道を選んで行動することは大切な事だと思う。面白かったのは『ジェネレーションX』
読了日:10月01日 著者:森 絵都

読書メーター

 

 

10月後半から知人の会社に午後からお手伝いに行っています。

お手伝いなので、当然無報酬です。

今まで事務しかした事のない私が電話をかけて商品を勧める仕事をしています。

慣れない仕事なので神経も使うし、

夕食の片づけが終わるともう眠気が襲ってきてしんどいです。

やっぱり歳には勝てませんね。

以前大変お世話になった方から頼まれたので嫌とは言えないのです。

でも、無理がたたって、家族の前で眩暈を起こして倒れてしまいました。

なのに、先方は12月31日まで来いと、今日言われました。

勘弁してほしいです。

愚痴でした。