あけましておめでとうございます

あけましておめでとうございます。

2020年となりましたね。

今年のお正月はわりとゆっくり過ごす事が出来ました。

昨年12月の読書記録を残しておきます。

 

 

 

12月の読書メーター
読んだ本の数:13冊
読んだページ数:3559ページ
ナイス数:2145ナイス

音怪 一志耳袋音怪 一志耳袋感想
木原さんを師匠と仰ぐ一志さんの遺作。六十五噺で絶筆となってしまった怪談に、師匠である木原さんがコメントや解説を付けて出版されたもの。正直粗削りで怪談とは言い難い話も多く、詰めが甘い感が否めない。木原さんの解説やツッコミがなかったら、ちょっとわかりにくいものもありました。急逝しなければきっと木原さんから指導を受けてもっと完成度の高い本になっていたことでしょう。残念ですね。でも本を出したいという本人の願いを木原さんが叶えてくださって、きっと天国で喜んでいらっしゃることでしょう。
読了日:12月30日 著者:一志
九十九怪談 第十夜九十九怪談 第十夜感想
著者が最後に書いていらっしゃいます。「おかしな体験というのは、いつどこで誰にでも訪れると言ってもいいのではないか」本当にその通りだと思います。このシリーズはけっして大げさにではなく、体験者の体験を淡々と書いてあるところが魅力です。本作の中では『トラ』が切なくて好きです。命を助けてもらった猫の恩返し。そして『みそ汁』も。異国の地でお腹を空かせて亡くなったであろう日本兵が切ない。『引越先』や『能力』・『コンパス』に登場する彼女や『おじいちゃんその一~八』に登場するおじいちゃんが凄いです。
読了日:12月28日 著者:木原 浩勝
ネコのなみだ 猫と人の涙あふれる20の物語 (アース・スターブックス)ネコのなみだ 猫と人の涙あふれる20の物語 (アース・スターブックス)感想
猫に関する20の実話。やっぱり動物のお話はダメです。ウルウルきてしまいます。なんと健気なと思ってしまいます。猫は飼ったことがないけれども、セキセイインコとはたくさん出会いと別れを経験してきたから、重ねてしまいます。猫っていいですね。
読了日:12月27日 著者: 
九十九怪談 第九夜九十九怪談 第九夜感想
『ファミリーランド』おじいちゃん、そんなに孫と一緒に行きたかったのかなとちょっと切なくなりました。『友達』お父さんの気持ちを思うとこれも切ない。『市松人形』人形は魂がこもりやすいので、私は好きではない。この場合、新品の人形なのに、恐ろしすぎる。『猫守り』猫が守ってくれるなんて凄い。でもさすがに2階は怖かったのね。ただ猫の人形でも異変が起きなくなったというのが不思議。
読了日:12月24日 著者:木原 浩勝
九十九怪談 第八夜九十九怪談 第八夜感想
今回も結構怖い話が多かったです。お札貼りまくりの家はそりゃ怖いでしょう。小泉八雲が失われつつある怖い地元の話を残した事と縁があって著者が松江の観光大使の方が怪談をアニメ化することになり、松江にちなんだ話が淡々と書かれてあって結構怖かったです。
読了日:12月22日 著者:木原 浩勝
リヴァー・フェニックス―翼の折れた天使リヴァー・フェニックス―翼の折れた天使感想
映画『スタンド・バイ・ミー』ですっかり魅了されてしまったリヴァー・フェニックス。その後も彼の主演作品をいくつか見ましたがどれも良かった。変わった両親の元、特別で複雑な環境で育った彼の事、全然知りませんでした。ある日突然麻薬で死亡したというニュースが流れ、まさか!と驚いた事を覚えています。こんなにも繊細で優しくて強くて苦しみ続けた人生だったのですね。ハリウッドの子役たちがその後麻薬などで転落していく姿が今も報道で見ることがあります。特に男の子が多いように感じます。どうか毒される事のない環境になりますように。
読了日:12月20日 著者:ジョン グラット
九十九怪談 第七夜九十九怪談 第七夜感想
この巻は怖い話が多かったです。人の強い思い、例えば未練とかはきっと残るものなのでしょう。他人を巻き込もうとする強い思いが恐ろしかったです。 【すみません。私が読んだのはこちらの方でした。登録しなおします】
読了日:12月15日 著者:木原 浩勝
あずかりやさん  彼女の青い鳥あずかりやさん 彼女の青い鳥感想
『ねこふんじゃった』『スーパーボール』『青い鳥』『かちかちかっちゃん』『彼女の犯行』の5編。『ねこふんじゃった』はその正体を想像しながら読むとやっぱりとなり、面白くもあり、切なくもある作品。『スーパーボール』は切ない。『かちかちかっちゃん』は笑える。『彼女の犯行』一ノ瀬はずみちゃんの事の方が気になってしまった。二人の女性のお互いへの想いは、私にはちょっと馴染みにくいものでした。『青い鳥』店主の為にさえずるルリビタキが可愛らしくて好き。
読了日:12月12日 著者:大山 淳子
花が咲くとき花が咲くとき感想
心に傷を負う小学6年生の大介。その隣に住む謎の老人、北海。北海が気にしている庭木の花芽をそぎ落とす大介に始めは嫌な子供だなと思っていた。ひょんなことから北海と大介の旅が始まる。道中、いろんな人と関わる事で大介は成長していく。戦争の悲惨さが重い。仕事に貴賤はない。自分の仕事に胸を張る人々との出会いは大介を本当に成長させたと思う。そして戦争による悲劇、北海と池田昭三との間に起こった事が、より一層大介を人間的に成長させた。自分を虐める義春と対決した大介は格好良かった。ラスト、高校生になった大介に逞しさを感じた。
読了日:12月08日 著者:乾 ルカ
つきのふねつきのふね感想
読みだした途端、しまったなあと思いました。私には合わないと感じたのです。でもなんとか読み終えました。最後までしっくりこないお話でした。心の病や、各々の気持ちはなんとなく分かるのですが、私には合わなかったです。心に響いてきませんでした。作中に「月の船」が登場するので【2019年花鳥風月読書会】参加にて読了。
読了日:12月05日 著者:森 絵都
星月夜の夢がたり (文春文庫)星月夜の夢がたり (文春文庫)感想
ファンタジーかと思ったのですが、ホラー的な話もありました。一番印象に残ったのは『天馬の涙』どうやら私は切ない話が好きなようです。いろんな童話や昔話のその後が書かれてあるもの面白かったです。【2019年花鳥風月読書会】参加にて読了
読了日:12月03日 著者:光原 百合
九十九怪談 第六夜九十九怪談 第六夜感想
第七十七話の『おじゃみ』が切なかった。おそらくおばあさんのお姉さんは疎開先で亡くなったのだろうと思われる。たんたんと書かれてあるだけに切ない。怪談となっているけれども、怖い話だけではなく、切ないものや、笑えるものもあるからなんとなくこのシリーズが気に入っている。
読了日:12月02日 著者:木原 浩勝
新章 神様のカルテ新章 神様のカルテ感想
大学病院でのイチさんの奮闘ぶり。そして御嶽荘の面々と持ち上がった問題。イチさんとハルさんの娘の小春ちゃんの事。全てが久しぶりに『神様のカルテ』の世界に引き込んでくれました。まして、知人を膵臓癌で亡くしたばかりのこのタイミングで図書館から回ってくるとは思いませんでした。二木さんの人間的な強さ、凄いです。そして大学病院の抱える矛盾。現役のお医者様だからこそ書けることだと感じました。相変わらずイチさん夫婦の仲の良さと御嶽荘の皆さんの仲の良さにほっと出来ました。辰也さんも次郎さんも良かったです。
読了日:12月01日 著者:夏川 草介

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年間200冊の目標は達成できました。

今年も頑張ります。