階段

私はおっちょこちょいなので、よく、階段から落ちていました。
小さい頃は、両親と暮らしていたアパートの階段から
転げ落ちたことがあります。


高校は、なぜか、上履きがスリッパでしたので、
どんくさい私は、スリッパがすっぽ抜けて階段の踊場から一番下まで
転げ落ちて足を捻挫してしまいました。


でも、なんといっても一番大きな階段からの転落事故は、約6年前。
会社の鉄の階段から足を踏み外し、転げ落ちるのではなく、
下まで真っ逆さまに落ちました。
階下の踊場が目の前に迫ってくるのを、この目でしっかり見てましたから…。
落ちながら、
(あれ、なんで落ちてるんだろう?)
と思っている自分がいました。
足を踏み外したという感覚がありませんでした。
鉄扉で頭を打ち付けて、一瞬気を失いました。
気がついても、目の前がくるくる廻っていて、吐き気がして気持ちが悪く、
手足が痺れて動けませんでした。


そのうち、大きな音がしたらしく、皆がやってきました。
「どないしたんや!」
という主人の声はわかっているのですが、
「落ちてん。目が廻ってて気持ちが悪くて動かれへん」
と答えるのがやっとでした。
手足に力が入らないので、主人におんぶされて車まで運ばれて、
病院へ連れて行かれました。


車から降りて歩くのも、フワフワしてまるで雲の上を歩いているようで
手をつないでもらわないと歩けませんでした。
頭をうっているので、脳を診てくださる医師を呼び出しているから
しばらく待ってくれと看護師さんに言われて、ソファで待っていました。
その頃には吐き気もおさまってきましたが、まだ、フワーッとしていました。


医師は指を何本か立てて見せて、
「何本?」
と尋ねました。
その頃にはだいぶ意識がしっかりしていましたので、
答えることができました。
「まっすぐ歩いてみて」
という指示にも、歩くことが出来るようになっていました。
CTを撮ってもらって、頭の中の画像を見せてもらいながら、
医師の説明を受けました。


ここで、主人や息子にいまだに言われてるのが、
「CTでたんこぶを初めて見たわ。ほんまにふくれるんやなあ」
と笑われてます…(苦笑)


出血もなく、脳震盪だけだったので、そのまま家に帰されました。
どうやら石頭だったようです…(;^_^A


今は、階段には気をつけるようにしています。
手摺をしっかり持って…(;^_^A アセアセ・・・