心のはけ口

今日の私は心が荒れています。
不快に思われた方は、どうぞ、お許しください。


今日は内科の診察日でした。
検査結果は少し良くなったものの、混んでいたのか、いつもよりも時間がかかってしまいました。
病院の傍の店で簡単に昼食を済ませ、急いで帰路につきました。
急ぎ足で歩いていると声をかけられました。
振り向くと、若い男性でした。
歩きながら
「はい」
と返事をすると、その男性は
「変な人と違いますよ!」
と言います。
私は道でも尋ねられるのかなと思って次の言葉を待ちました。
「変な人と違いますから。変な人と違いますから」
と繰り返します。
私は少々苛立ってきました。何を言いたいのかがよくわかりません。
そして
「道を歩いている人に話を聞いているのです」
と彼は言いました。
私は急いでいたので、そんな事ならばと思い、
「すみません。急ぎますから」
と答えました。
途端に彼の態度が豹変しました。
「そうか!急いでるんなら行けや!はよ行け!走って行けや!走れ走れ!」
と声を荒げました。
私は無視して速足でその場を去りました。


彼には彼の事情があるのでしょうが、私には私の事情があります。
ずっと体調を崩してA君が休んでいるので、私は急いで帰って留守番をしてくれている義母と交代しなければなりません。
仕事もしなければなりません。
要領を得ない話で他人を引きとめておきながら、自分の気にそぐわないからと態度を豹変させるなんてナンセンス。
嫌な奴と出会ってしまったものだと、心の中で悪態をつきながら帰ってきました。


私の心が荒れているのはこのせいではありません。
義母との関係で荒れているのです。
義母は最近耳が遠くなりました。
大声で話さないと聴こえない時があります。
でも、プライドの高い人なので、以前、離れた所から話しかけて聴こえなかったので、大声でしゃべると、ツンボ扱いして!と怒られました。
なので、義母と話す時は目の前に行って、真正面から口をしっかり開けてゆっくり発音しないといけません。
義母の耳を調べてもらったら、音を聞く力は劣ってはいるけれども、それほど酷い状態ではないとの事でした。
ただ、聞き分ける力が衰えているとの事でした。
たとえば、『ガイヤ』を『ダイヤ』、『カイトウ』を『タイトウ』というように、言葉を聞き分ける能力が落ちている事がわかったのです。
この能力は個人差が大きいそうで、一度、落ちてしまうと、復活させる事は不可能との事でした。
なので、事務所で留守番をしてもらっても、電話の相手先の名前を聞きちがえる事が多く、それが又義母のプライドを傷つけるのです。


若い時は会社を義父と共に切り盛りしてきた義母。
でも、今は、体力気力の衰えが著しく、それを実感する度に、
「もうあかんわ」と言います。
「何の役にもたってへん」と言います。
考えてみれば義母も可哀想です。
友達はだんだん歳をとり(義母と同い年ですから当然)認知症になってしまった方もいらっしゃるし、
耳が遠くなった方もいらっしゃるし、病気になってしまった方もいらっしゃいます。
毎月1回食事会を開いて会っていたのですが、最近はそれもなかなかできず、ストレスがたまっているのです。
そして、会社も不景気の影響で経営が苦しい状態です。
今はどこの会社も同じでしょうけれども。
それが義母に心配をかけてしまっています。
自分の体の衰えと友達の事、会社の事がストレスとなって、ちょっとした事がきっかけで
その矛先がこちらに向かってきます。
「すみません」と繰り返すのですが、その「すみません」が又義母の気持ちを逆なでします。
「あんたはすみませんしか言わへん」となじられます。
義母はどんどん気持ちがネガティブになっていき、しまいには
「もう死んだ方がましや!生きてても何の楽しみもあらへん!」
と言いだします。
それが私の心に突き刺さります。



義母はそうやってストレスを発散できますが、私には、はけ口がありません。
夫に話す事はできません。
自分の親の悪口を聞きたい男性なんておそらくいないでしょう。
仕事で忙しい私は友達と会う機会もありません。
長電話なんてする暇もありません。
唯一、ブログがストレス発散の場であり、自分を内感できる場です。
でも、義母からブログをする暇があったら、仕事や家族の事を考えろと言われたので、
今の私には、はけ口がありません。
私の思いはどこへ持っていけばいいのでしょう?


義母の事だけではありません。
仕事を手伝ってくれているA君は先月から体調を崩して休みがちになり、
先日話し合った末に1週間お休みする事になりました。
体が一番だからとA君には度々言いました。
体調が悪いのならば、週3日の出勤にするとか、午後からの出勤にするとかしたらどう?と言っても、休むとその分収入が減るから休みたくないと言うし、
では薬が合わないのかもしれないから、一度病院を替えてみたら?と勧めても、
子供の頃から通っていてよく知ってくれている医者だからと言うしで、
こちらとしてもアドバイスのしようがなく困っていました。
出てくるからにはこちらも仕事を用意するし期待もします。
けれども、当日の朝になって、しんどいから出社できませんという事が続き
ドタバタと人員の確保などせねばならずてんやわんやだったのです。
極めつけは、そういう状態である事を、ADHD注意欠陥多動性障害)の治療に通っているお医者様にちゃんと伝えたの?と尋ねた時の事です。
伝えたと言うので、
じゃあお医者様はなんておっしゃったの?と尋ねました。
すると
「何も」という返事が返ってきました。
「え?何のアドバイスもなかったの?」と言うと黙ってしまいました。


体が辛いから、出社できても、ボーッとしている事が多く、度々応接室のソファで寝ているし、普段ならしないようなミスを連発し、被害妄想に陥っているのか、こちらがミスを注意すると落ち込んでしまい、「1ヶ月程1人になりたい」なんて言い出す始末。
ほとほと手を焼いてしまい、親御さんを呼んで一緒に話をしました。
その場にはベテラン従業員さんにも同席してもらいました。
A君は頭の中を整理したいから1ヶ月休みたいと言いました。
私は
「お医者様が1ヶ月の休養が必要だと診断されたのならわかるけれども、普通はそんな事は認められへんよ」と言いました。
社長は
「1ヶ月休むのは別にかまへん。でも、1ヶ月後にちゃんと出てこられるのか?1ヶ月後にまだあきませんねんでは話にならん。
 会社としては1ヶ月後に出てくるかどうかわからへん者を待つ事はできへん。1ヶ月後にまだ自分の席があると思うのは甘い考えと違うか?」
と言いました。
ベテラン従業員さんも
「それは社会の常識としておかしいで」と諭しました。
親御さんもA君を諭し、近所に開院した新しい病院へ連れて行く事を約束され、1週間の休みを取るという事で私達に約束されました。



こういった職場でのストレスも私の中には溜まっているのです。
A君がドタキャンした時、たまたま息子が大学の講義がなかったので、仕事を手伝わせました。
A君の代わりを見事にやってくれて非常に助かりました。
でも、その事をA君には話していません。
前述したように被害妄想になっているようでしたので、
自分の仕事を大学生でもできると分かったら、プライドが傷ついて余計に落ち込むだろうと思ったので、私がしたことにしてあります。



心の荒れた状態でこのブログに人の悪口を載せてしまいました。
ここをはけ口にしてしまいました。
でももう吐き出さないと限界でした。
ブログを読んでくださった皆様に不快な思いをさせてすみません。