2016年2月の読書記録

2月の読書記録を残しておきます。


2016年2月の読書メーター
読んだ本の数:17冊
読んだページ数:2911ページ
ナイス数:2003ナイス

わたしと小鳥とすずと―金子みすゞ童謡集わたしと小鳥とすずと―金子みすゞ童謡集感想
海の中の魚に気持ちを馳せる「お魚」や「大漁」が、胸に痛い。切なくなる。そんな事思いもしなかった。そういう小さな存在、弱い存在の事を思う事の出来る金子みすゞさんて本当に凄いと思う。金子さんの最後を知っているだけに、なんだか、優しい詩のはずなのに、どこか、寂しく感じてしまう。もっと生きていらっしゃったら、どんな詩を書かれたことだろうか。
読了日:2月28日 著者:金子みすゞ
百歳百歳感想
以前、「くじけないで」を読んだ時と同じように、やはり、トヨさんの言葉は温かく、そして語りかけるようなリズムも心地よかったです。なかでも、「背負う」の中の、「あなたは今何を背負っているのかしら」という一節が、息子さんの事を思う気持ちが伝わってきて心に残りました。「道(あたなに〜)」も好きです。
読了日:2月28日 著者:柴田トヨ
ペンギンを愛した容疑者 警視庁総務部動植物管理係ペンギンを愛した容疑者 警視庁総務部動植物管理係感想
シリーズ3作目。もうすっかり須藤警部補と薄巡査のコンビの息が合ってきましたね。今回はペンギン、ヤギ、リスザル、ヨウムが登場。なかでもヨウムが出てくるというのでワクワクしながら読みました。そうしたら妙な動物との表現が!ヨウムは私の憧れの鳥。それがそんな扱いをうけるなんて!とちょっと悲しかったです。ただ、最後のヨウムの言葉には感動しました。やっぱりヨウムは素敵なコンパニオンバードです。
読了日:2月27日 著者:大倉崇裕
花園の迷宮 (講談社文庫)花園の迷宮 (講談社文庫)感想
若い頃読んだ本を無性に読み返したくなりひっぱり出してきました。話の流れや犯人をすっかり忘れていたのですが、読み進むうちにだんだんあらまし思いだしました。でも、今読んでみても決して色褪せない面白いお話でした。なんといっても主人公のふみが良いです。少々無鉄砲な所がありますが、しなやかな感性と鋭い観察力で真相に迫って行くところが良かったです。引き続き山崎さんの作品を読んでいこうと思います。
読了日:2月24日 著者:山崎洋子
チャーちゃん (福音館の単行本)チャーちゃん (福音館の単行本)感想
猫の日にちなんで。既に死んでしまっている猫のチャーちゃんの明るい言葉の数々を読んでいると、虹の橋を渡ったペットたちが、とても楽しく踊って過ごしているのかと思うとほっとします。私と過ごしたセキセイインコたちも歌って踊って楽しく過ごしていてほしいなあ。
読了日:2月22日 著者:保坂和志
終末のフール終末のフール感想
読友さんに教えて頂いて図書館から借りました。良かったです。私好みの作品でした。話自体は3年後に小惑星が地球に衝突するという暗い内容なのですが、そこに生きる人々の想いや生き様や気づきなどがあって良かったです。「太陽のシール」の土屋さんの言葉は重かったですが、自分がその立場だったら同じ事を思うだろうなと思いました。「冬眠ガール」では不謹慎ですが、美智みたいに本を全部読んで過ごしたいと思いました。「鋼鉄のウール」苗場さんのぶれない生き方が強烈でした。「演劇のオール」一番楽しくて良かったです。続く↓
読了日:2月21日 著者:伊坂幸太郎
水族館で珍に会う水族館で珍に会う感想
各地の水族館で会える“珍”な生き物たち。見たこともない不気味な姿のものから、可愛らしい姿や面白い姿のものまで様々。本当にめったに見られないものもあり、水族館へ行きたくなります。ダイオウグソクムシの箇所を読んでいた時に、丁度鳥羽水族館でそのダイオウグソクムシが脱皮したというニュースに触れ、凄くタイムリーでした。
読了日:2月17日 著者:
生きものたちのつくる巣109生きものたちのつくる巣109感想
見てて楽しかったです。たくさんの生き物たちの巣。個性的で、でも実用的で、良かったです。特にニワシドリたちがつくる「あずまや」がお気に入り。2本の塔のようだったりクリスマスツリーのようだったりあずまやにもいろんなスタイルがあって面白いです。特にチャイロニワシドリがまるでお店屋さんみたいに木の実などを種類ごとに分けて並べるスタイルが素敵です。
読了日:2月14日 著者:鈴木まもる
恵みのとき―病気になったら恵みのとき―病気になったら感想
「病気になったら どんどん泣こう」最初のこの言葉からもう心を鷲掴みにされました。読んでいく内に、うん、そうそう、そうだよね、とうなずきながら、目頭が熱くなっていきました。『泣いていいよ』では著者がお父さんとの事を書かれていて、御自分が病気になった経緯と、そして、この詩の誕生についても書かれてあります。この詩の背景がわかって、ますます、この詩が好きになりました。ステキな詩です。
読了日:2月13日 著者:晴佐久昌英
ふゆねこ (講談社の創作絵本)ふゆねこ (講談社の創作絵本)感想
読友さんの感想を読んで図書館から借りました。母親を亡くして落ち込んでいるちさとちゃんの所に、『ふゆねこ』さんがやってきます。ちさとちゃんのお母さんから頼まれてやってきたとの事。ちさとちゃんとふゆねこさんとのふれあいが温かいです。そしてお母さんからのプレゼントはそれだけではありませんでした。最後は嬉しくなりました。
読了日:2月13日 著者:かんのゆうこ,こみねゆら
星空風景 (SKYSCAPE PHOTOBOOK)星空風景 (SKYSCAPE PHOTOBOOK)感想
このところ本当に疲れていたので、この写真集には癒されました。どの写真もステキですが特に「星空への階段」「眠りたくない夜がある」「パラレルワールド」「北斗七星をのみ込む森」「星に願いを」が好きです。
読了日:2月13日 著者:前田徳彦
ローカル線―なつかしくて、あたたかい風景ローカル線―なつかしくて、あたたかい風景感想
癒されました。ローカル線、どの路線も乗った事はないのに、なぜかとても懐かしくなりました。素朴な風景、美しい風景と線路と電車、それらが私を引き込んでくれました。廃線になってしまったものありました。ローカル線はいつでも存続の危機にさらされているのですね。切ないです。
読了日:2月9日 著者:遠藤純
トビウオの驚くべき世界トビウオの驚くべき世界感想
子供の頃、母に台所に呼ばれて見せてもらったのがまな板の上に乗ったトビウオでした。その時初めてトビウオ見たのですが、魚なのにひれが羽みたいになっていて“飛ぶ”と知り驚きました。4枚羽や2枚羽があるなんて知りませんでした。羽を広げて飛ぶ姿は美しいです。羽の色もカラフルです。尾びれで水面をたたいて助走して飛ぶ種類がいる事も驚きでした。
読了日:2月8日 著者:スティーブ・N・G・ハウエル
幸せのしずく World of Water Drops幸せのしずく World of Water Drops感想
しずくがこんなにもステキな被写体になるなんて思ってもいませんでした。なんて美しくて素敵な世界でしょう。蟻もこんなにも可愛く愛おしく思う事になるなんて思いもしませんでした。小さな世界に目を向けた素敵な写真集です。とても心が癒されます。図書館で借りたのですが、購入決定です。手元に置いて見返したいと思います。
読了日:2月7日 著者:浅井美紀
蜂に魅かれた容疑者 警視庁総務部動植物管理係蜂に魅かれた容疑者 警視庁総務部動植物管理係感想
薄巡査と須藤警部補のかみ合わない会話が相変わらず面白かったです。今回も薄巡査の知識が役に立ちましたね。そして須藤警部補の刑事としての実力との強力なコンビだからこその事件解決でした。新しく登場した田之倉さんも良い人ですね。次回作でも絡んでほしいなあ。
読了日:2月6日 著者:大倉崇裕
負けるのは美しく負けるのは美しく感想
俳優さんとしての児玉さんよりも某クイズ番組での司会者としての児玉さんの印象が強かった。読書家でもいらっしゃったとの事で、児玉さんの事を知りたくなってこの本を手に取りました。『負けるのは美しく』というタイトルに惹かれたのもあります。自分の短所も若き頃の苦悩も、奥様との出会いも、そして娘さんへの想いも、せきららに綴られていてとても良かったです。児玉さんの別の本も読んでみたくなりました。娘さんと児玉さん、今は天国で再会されて仲よく過ごされているかもしれませんね…。
読了日:2月4日 著者:児玉清
ピクトさんの本ピクトさんの本感想
このような標識の人形をピクトというなんて知りませんでした。確かにこの本にあるようにピクトさんは痛い目にばかり遭ってますよね…(^_^;)可哀そうになりました。そしてピクトさんに注目された著者に拍手。面白かったです。
読了日:2月2日 著者:内海慶一

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2月末から体調がすぐれず、鎮痛剤のお世話になりながら、なんとか日々過ごしています。
そんな中、夫の伯母の容態が思わしくなく、いつ、病院から連絡が来るかもわからず、落ち着かない日々を過ごすことになりそうです。