2017年12月の読書記録

遅ればせながら、あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いします。

昨年12月の読書記録を残しておきます。
主に馬に関する本が増えました。
そして年間でも200冊を超え、241冊読む事が出来ました。
今年もそれ以上読む事が出来ればいいなあと思います。

12月の読書メーター
読んだ本の数:19冊
読んだページ数:3996ページ
ナイス数:2024ナイス

蜜蜂と遠雷蜜蜂と遠雷感想
感動しました。良かったです。コンクールに参加した天才たち。昔吹奏楽を少しやった事がある程度ですが、音楽は好きです。ただ手が小さくて指がオクターブ届かないのでピアノは弾けません。彼ら彼女らの演奏を見事に言葉の数々で表現するその世界観の素晴らしさ。世界は音楽で満ちています。確かに。子供の頃から一度聞いた音をオルガンを使って表現して遊んでいたのでそれは本当に良くわかります。ただ、音楽を、ピアニストを生業としていく事の難しさ、凄まじさは想像を絶するものがあるのは確かな事。でも入賞者達の未来に明るさを感じられました
読了日:12月30日 著者:恩田 陸
こころ飛ぶ、いのち駆ける。―盲目の名馬・タカラコスモス物語こころ飛ぶ、いのち駆ける。―盲目の名馬・タカラコスモス物語感想
競走馬としては活躍出来ず、馬術の障害飛越でその才能を遺憾なく発揮して馬術の女王とまで呼ばれたタカラコスモス。けれども病気で目が見えなくなり、三本木農業高校の馬術部に引き取られる事に。そこで出会った華苗さんとだんだん心を通い合わせていく実話。とても良かったです。映画が作成された事を知り調べたところ、映画は観ていませんが、予告のコマーシャルを観た事を思い出しました。ああ、そうなんだ!あのお話だったのだと、縁を感じました。人も動物も同じ生き物。心を通い合わす事が出来ればこんな幸せな事はないと思いました。
読了日:12月26日 著者:池田 まき子
往診は馬にのって―淡路島をかけめぐる獣医師・山崎博道 (感動ノンフィクション)往診は馬にのって―淡路島をかけめぐる獣医師・山崎博道 (感動ノンフィクション)感想
馬で往診に行く獣医さんてどんな方なのだろう?と興味を持って読みました。確かに、馬は車と違って細い道でも入っていけますよね。それに訪れた先でも親しみをもって迎えてもらえますよね。馬って人を癒す不思議な力がありますね。8年前の本なので今もご健在なのかしら?と調べてみたところ、もっと新しい事にチャレンジされていらっしゃいました。こちらです→http://share-horse.com/#Service 表紙に山崎さんと一緒に写っているフランシスは今は沖縄にいるそうです。
読了日:12月25日 著者:井上こみち
光になった馬。―たったひとつの―光になった馬。―たったひとつの―感想
CD付。切ない。切なすぎる。「光になった馬」3頭の兄弟の内、体が弱くてなんの役にも立たないと苦しむ末っ子の馬。そうじゃないよと最後に気づくシーンではたまりませんでした。まさかそういうラストだったとは…。そして「たったひとつの」CDから流れる歌声に耳を傾けながら読むと、本当に切なかった。私の代わりはいない。そしてあなたの代わりもいない。みんな大切な人。この世にたった一人しかいない存在。もっと自分を大切にしよう。もっと相手を大切にしよう。そう思いました。
読了日:12月25日 著者:EPO
運命に、似た恋 (文春文庫)運命に、似た恋 (文春文庫)感想
恋愛ものは苦手なのであまり読まないのですが、この本は依然ドラマを1,2回観た事があり、興味を持ちました。脳内では主人公たちが原田知世さんと斉藤工さんに完全に変換されていました。話自体はよくあるパターンですが、それでもアムロの気持ちを思うと切なくなりました。ヨシタカ先生には開いた口が塞がりませんでしたが…。でもカスミとユーリの幸せがずっと続きますように。ハッピーエンドで気持ち良かったです。
読了日:12月24日 著者:北川悦吏子
ふくろうおばけとゆうれいねずみ (児童図書館・絵本の部屋)ふくろうおばけとゆうれいねずみ (児童図書館・絵本の部屋)感想
サーカスにいた白いふくろう。狭い籠に入れられて広い世界を知らなかった。でもある日お城の幽霊退治の為に庭師に買われていきました。でもお城にいたのは幽霊ではなくネズミ。ラストのふくろうとネズミの姿に感動。自由を謳歌して幸せになってね。【(。・ө・。)酉年に鳥本を読もう】イベント37冊目。今年最後の鳥本。
読了日:12月24日 著者:ジークリット ホイク
ふたりのねこふたりのねこ感想
子猫とぬいぐるみの猫。ふたりの猫のやりとりが切ない。人を信じない子猫とぼっちゃんを探すぬいぐるみの猫。子猫は幸せになったのかな?ぬいぐるみの猫はぼっちゃんと会えて幸せのはずなのに、「こねことぼくはたしかにかぞくだったのです」というぬいぐるみの猫の言葉が胸に迫る。
読了日:12月24日 著者:ヒグチユウコ
ちいさな おおきな きちいさな おおきな き感想
蟻よりも小さな芽が育ってやがて大きな木に。でもその木の上で繰り広げられる世界が、現代の社会を強烈に風刺していて凄かった。最期は倒れてしまった大きな木。でもまた小さな芽が…。蟻ともまた出会えたね…。
読了日:12月24日 著者:夢枕 獏
椿山課長の七日間椿山課長の七日間感想
面白かったのですが、う〜ん、最期がちょっと納得がいきませんでした。武田さんの子分たちのその後がとても気になります。椿山課長の息子さんのその後も。しっかりした息子さんだからきっとおじいちゃんの言いつけをちゃんと守って立派な大人になるとは思うのだけれども。おじいちゃん、つまり椿山さんのお父さんの生き方が素敵でした。そんな風に息子や孫の事、ひいては周囲の人の事を気遣うことのできる人はなかなかいません。素晴らしい人だと思いました。
読了日:12月22日 著者:浅田 次郎
60秒のきせき: 子ネコがつくったピアノ曲 (児童図書館・絵本の部屋)60秒のきせき: 子ネコがつくったピアノ曲 (児童図書館・絵本の部屋)感想
捨てられていた子猫を拾ったら、ある日ピアノの上を歩いた。その音を拾って作曲された曲が賞を取り、演奏されることに!実話です。とても素敵な実話。どんな曲なのか知りたくてCDを探したのですが、なんだか手に入りにくそうです。演奏者はガイ・リビングストン。聴いてみたい!
読了日:12月22日 著者:レズリア ニューマン
幻想日記店 (講談社文庫)幻想日記店 (講談社文庫)感想
今まで読んだ幻想シリーズの中で一番つまらないなあと思いながら読んでいたら、最期にスッキリしました。紀貫之が全編通して出てくるのはそういう事だったのですね。しかも登天郵便局の鬼塚さんや登天さんも登場して、おまけに登天さんの正体までわかってしまうとは、ちょっと驚きでした。高校生の頃に紀貫之土佐日記の感想文を書いたら、それを読んだ古典の先生に凄く感動された事を久しぶりに思い出しました。遥か昔の私は文学少女だったのだなあ…。今はもうただのおばさんですが(^_^;)
読了日:12月20日 著者:堀川 アサコ
悔いのない生き方に気づく24の物語悔いのない生き方に気づく24の物語感想
ホスピスで最期を迎えた方々の事を、看護師さんから聞いて著者が書いた実話。最初の話からもう既に涙があふれてきて堪らなかった。人の最期は、その人がどう生きてきたかをしっかりあらわすものなのだと実感しました。いくらお金持ちで地位があっても、誰もお見舞いに来ない人もいれば、たくさんの人が毎日お見舞いに来てくれる人もいる。それはその人がどんな生き方をしてきたかという事を明確にあらわしている。人は寂しがり屋だ。一人では生きてはいけない。人との繋がりを大切にしたいと思った。家族と笑いながら生きていきたい。
読了日:12月18日 著者:中山和義
ウィ・ラ・モラ―オオカミ犬ウルフィーとの旅路ウィ・ラ・モラ―オオカミ犬ウルフィーとの旅路感想
著者のパワーに圧倒された。外国をヒッチハイクで巡る旅、しかもテントを張ってキャンプしたり、知り合った人から紹介された人を訪ねて行ったり、どれもこれも私には到底真似できない凄い人。そんな彼女とオオカミ犬ウルフィーとの旅はとても興味深かった。子犬だったウルフィーが旅をしながら成長していく姿も良かった。オオカミの血を引いているからもっと神経質かと思ったけれども、全然そんな事はなく、とても人懐こくて、また他の犬ともすぐに仲良しになったりして可愛い。一緒に日本に戻り、先住オオカミ犬のラフカイと間に子をもうけたんだ。
読了日:12月17日 著者:田中 千恵
世界で一番美しい馬の図鑑世界で一番美しい馬の図鑑感想
読み応えがありました。見応えがありました。ただ、写真が体の一部しか写っていないものもあり、ちょっぴり寂しかったです。体の全体像を載せてほしかったです。馬といえばサラブレッド、アラブ、ハクニー、ポニーしか知らなかった私。こんなにもたくさんの種類があるのですね。しかも絶滅危惧種に指定されている馬もかなりいるという現実を初めて知りました。馬は軍馬に使用されてかなりの数が死んだりもしていて、やはり人間によってその運命を左右されてきたのだなと思い知らされました。この美しい生き物の未来が明るいものであることを願います
読了日:12月16日 著者:タムシン・ピッケラル
幻想探偵社幻想探偵社感想
登天郵便局のあの人にまさか出会うとは思いませんでした。そしてその郵便局の常連さんのあの凄いお方とも。映画館のあの人たちとも。幻想探偵社を訪れた幽霊の記憶を取り戻すために中学生のユカリと海彦が活躍するお話。それにしても一つの事に、しかも狂った考えに取りつかれてしまった人間ほど恐ろしいものはないですね。犯人は最初からちょっと変な人だなあとは思っていた(違和感があった)けれども、やっぱりそうでしたか!と思いました。
読了日:12月12日 著者:堀川 アサコ
幻想温泉郷 (講談社文庫)幻想温泉郷 (講談社文庫)感想
久しぶりにアズサと登天郵便局の面々に会えました。狗山比売にも。今回は罪を洗い流す温泉をアズサが探し出すお話。結局あらゆるところに伏線がはってあったのですね。過去の事件は恐ろしいものだけれども、その呪いも無事に解けて良かった。人間って悲しいものだなと思った。確かに洗い流したい罪の一つや二つ、いやもっとあるけれども、どうしても忘れたくても忘れられないほどの重い罪ってなかなか無いと思う。そういうものを背負ってしまった気持ちはどんなものだろう?でもそれを無かった事にするのは違うと思う。ちゃんと向き合わなくてはね
読了日:12月07日 著者:堀川 アサコ
イーダ:美しい化石になった小さなサルのものがたりイーダ:美しい化石になった小さなサルのものがたり感想
化石で発見されたイーダ。前半はイーダの事を想像して書かれた物語。後半はイーダやその時代に存在したであろう色々な生物や昆虫の化石や進化の説明。化石の分析からイーダはまだ完全には大人になっていなかった事がわかったのですね。右手を骨折していた事までわかるのですね。痛かっただろうなあ。イーダが可哀想に思いましたが、でもこうやって美しい化石となって残ってくれたおかげでイーダと出会えました。
読了日:12月05日 著者:ヨルン フールム,エステル ヴァン・フルセン,トルシュタイン ヘレヴェ
生きていてもいいかしら日記生きていてもいいかしら日記感想
最初から笑わせてもらいました。だって最初のエピソードがこの6月に手術を受けた夫とかぶってしまい、ツボにはまって大笑いしてしまいました。でも夫も公子さんも無事に手術が終わって良かったです。公子さんの日常をこれでもかというくらい曝け出されていて、女性なのにホントにいいの?と思ってしまいました。私はアルコールが飲めないので、すぐにビールに手を出す所が信じられなくて、でもお酒がらみの失態のエピソードは数知れず、なんだか失敗したっていいんだと勇気をもらいました。
読了日:12月05日 著者:北大路 公子
馬は知っていたか―スペシャルウィーク・エルコンドル…手綱に込められた「奇跡」の秘密 (祥伝社黄金文庫)馬は知っていたか―スペシャルウィーク・エルコンドル…手綱に込められた「奇跡」の秘密 (祥伝社黄金文庫)感想
スペシャルウィークエルコンドルパサーナリタブライアンテンポイント、知っている馬の名前が目白押し。特にテンポイントはリアルタイムで観ていたので本当に可哀想だったと今でも胸が痛む。66キロも背負わされていたなんて初めて知りました。予後不良でも多くのファンの願いに押されて手術を受けたものの、結果苦しませただけでした。だからとても印象に残っている馬です。でもその事があったからその後の競走馬たちへの扱いに影響を与えた事は間違いないと思います。福永祐一騎手の事も興味深かったです。本当に馬はなぜ走るのでしょうね?
読了日:12月01日 著者:木村 幸治

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