2020年7月の読書記録

随分遅くなりましたが、7月の読書記録を残しておきます。

 

 

7月の読書メーター
読んだ本の数:22冊
読んだページ数:4440ページ
ナイス数:2770ナイス

丸の内で就職したら、幽霊物件担当でした。2 (角川文庫)丸の内で就職したら、幽霊物件担当でした。2 (角川文庫)感想
シリーズ2作目。澪も少しずつ成長しているようで良かったです。黒水晶、頼りたくなる気持ちもよーくわかります。でも水晶は良い物も悪い物もその効果を強めてしまうから私は遠慮しています。。。今回の中では花枝さんのお話が心に突き刺さりました。事故の多い踏切、怖い。教団の話も哀れでした。やっぱり生きてる人間の方が恐ろしいと思う。次郎と高木さんとの出会いの話が良かった。
読了日:07月31日 著者:竹村優希
ぼーん・とぅ・びー競馬ファン (広済堂・競馬コレクション)ぼーん・とぅ・びー競馬ファン (広済堂・競馬コレクション)感想
面白かったです。私の知らない頃活躍したウマたちの事を知る事が出来ましたし、競馬ファンのあるあるが満載で、気が付けばウンウンと力強く頷いている自分がいました。
読了日:07月27日 著者:よしだ みほ
樹木希林 120の遺言 ~死ぬときぐらい好きにさせてよ (上製本)樹木希林 120の遺言 ~死ぬときぐらい好きにさせてよ (上製本)感想
樹木希林さんの生き方を如実に表した言葉ばかり。お顔の事を悪く仰っていますが、若いころのお姿など拝見すると私はとても可愛いと思いました。チャーミングで魅力的です。そして、とてもいい年の取り方をされたと思います。お顔に現れています。言葉の数々も深く心に突き刺さりました。落ち込む日々が続いていたのですが、本書を読んでから少しずつですが日常の事が出来るようになりました。この調子でもっと身軽になれるように、物を捨てていこうと思います。本当にやりたい事、好きな事を死ぬまでの間にする為に。
読了日:07月26日 著者:樹木 希林
私は幽霊を見た 現代怪談実話傑作選 (文庫ダ・ヴィンチ)私は幽霊を見た 現代怪談実話傑作選 (文庫ダ・ヴィンチ)感想
いろんな方の幽霊談。一番怖かったのはやっぱり稲川淳二さんのお話。以前テレビで見たことのあったお話でした。新倉イワオさんのお話は切なかったです。柴田錬三郎さんのお話は、石屋の娘さんが気の毒で、そして佐藤嘉久夫は酷いと思った。
読了日:07月24日 著者:平山蘆江,火野葦平,水木しげる,山田野理夫,阿川弘之,新倉イワオ,石原慎太郎,稲川淳二,佐藤春夫,長田幹彦,富沢有為男,徳川夢声,池田彌三郎,平野威馬雄,三浦朱門,遠藤周作,柴田錬三郎
アライバルアライバル感想
とても不思議で美しくもあり、恐ろしくもある世界が広がっている。妻と娘を置いて一人で異国へやって来た男性がその世界に少しずつ慣れていき、最後には妻と娘を呼び寄せる。家族が再会して抱き合う姿が美しい。そして娘が新しくやって来た人に道を教えている姿に繰り返される歴史を感じる。文章は一切ない。絵だけでストーリーを感じさせ、気持ちを揺さぶる。素敵な絵本。
読了日:07月19日 著者:ショーン・タン
なんにもできなかったとりなんにもできなかったとり感想
何をするのにも上手くできない鳥。一生懸命工夫してみてもやっぱり出来ない。そんな鳥にお母さん花が声をかける。そしてー。鳥はこれで幸せだったのかな?誰かの役に立てて幸せだったのかな?温かいお話ではあるけれども、切ないお話でもある。
読了日:07月19日 著者:刀根 里衣
丸の内で就職したら、幽霊物件担当でした。 (角川文庫)丸の内で就職したら、幽霊物件担当でした。 (角川文庫)感想
憧れの丸の内の大企業、吉原不動産に就職する事が出来た澪だが、配属された部署は心霊がらみの物件を扱うところだった。自分に霊感がある事を知らずに生きてきたなんて凄い。上司の次郎が謎だらけなので今後が楽しみ。次郎の幼馴染の高木さんが面白すぎます。澪に懐いたマメが可愛い!
読了日:07月18日 著者:竹村優希
淀川八景淀川八景感想
「あの橋のむこう」「さよならホームラン」「婚活バーベキュー」「ポロロッカ」「趣味は映画」「黒い犬」「自由の代償」「ザリガニ釣りの少年」淀川に絡めた8篇。う~ん、特にどうという感想はない。よくある日常、平凡な感じ。淡々とした、普通の人々の日常。それはそれでいいのかもしれない。
読了日:07月14日 著者:藤野 恵美
おじさまと猫 (5) (ガンガンコミックスpixiv)おじさまと猫 (5) (ガンガンコミックスpixiv)感想
ペットショップで一緒だったモジャを追いかけてふくまるが外へ飛び出してしまった!必死に探す冬樹さん。そして皆が協力してくれた。モジャが冬樹さんに保護されて無事に飼い主の元へ。良かった。そしてふくまると冬樹さんとの感動の再会。森山君のライブを見に行くことになった冬樹さん。それにしても森山君にいったい何があったのだろう?なぜバンド仲間は来なかったのだろう?冬樹さんが舞台に上がった。奏さんも協力するみたい。続きが気になる~!
読了日:07月13日 著者:桜井 海
おじさまと猫(4) (ガンガンコミックスpixiv)おじさまと猫(4) (ガンガンコミックスpixiv)感想
ふくまる、お姉ちゃんに会えて良かったね。小林さんとライブにいった冬樹さん。ライブが楽しいと思えて良かった。しかもあの人に会えたしね。そして、ふくまるもペットショップで一緒だった猫と遭遇。いったいその猫に何があったのか?次巻へ。
読了日:07月12日 著者:桜井 海
夜明けの図書館(6) (ジュールコミックス)夜明けの図書館(6) (ジュールコミックス)感想
ひなこが昔関わった彼が登場。立派になっていたけれども、相変わらずひなこを頼りにするところがちょっと可愛かった。パン屋さんのお話。商標登録って早い者勝ちなんですよね。でも先使用権というものがあって良かった。勉強になりました。暁月で一番美しいところ。私の好きな鷺草が出てきたし、三島先生が又意欲を出してくれてよかった。ぬいぐるみ、子供の頃はお気に入りの子を抱きしめていたっけと思い出させてくれました。オオサンショウウオのぬいぐるみ、可愛いです。
読了日:07月12日 著者:埜納 タオ
99のなみだ・夏 (リンダパブリッシャーズの本)99のなみだ・夏 (リンダパブリッシャーズの本)感想
「四人家族」「眠れない夜のFAQ」「パパに会いたい」「三つのかばん」「母と共に」「星のかけら」「はじめの一歩」「真夜中のピアノ」「ここではないどこか」「下手をすれば」「曲がり角の向こうで」「余生」の12編。大半は胸にぐっとくるお話でした。自分にも経験のある事やこれからそうなるかもしれないと思える事は、読んでてきつかったです。でも、泣き笑いで終われるお話には救いがありました。
読了日:07月12日 著者: 
必死すぎるネコ ~前後不覚 篇~ (タツミムック)必死すぎるネコ ~前後不覚 篇~ (タツミムック)感想
表紙の猫ちゃんもですが、もう笑わせてくれる猫ちゃん満載です。どうしてそうなったの?と聞いてみたい。可愛いです。
読了日:07月12日 著者:沖 昌之
おじさまと猫(3) (ガンガンコミックスpixiv)おじさまと猫(3) (ガンガンコミックスpixiv)感想
森山さんが冬樹をコンサートに誘ったことで、冬樹の過去が分かり、辛くなりました。ふくまると母猫とのシーンも兄弟猫との事も切なかったです。親友の小林さんが良いですね。話題のピアニストとして登場した日比野奏氏。猫を飼う事になり、冬樹と遭遇。そして冬樹の自宅へ。この後どうなるのだろう?気になるけど続きは我慢。やるべきことをやってから読みます。
読了日:07月10日 著者:桜井 海
おじさまと猫(2) (ガンガンコミックスpixiv)おじさまと猫(2) (ガンガンコミックスpixiv)感想
冬樹(おじさま)の少年時代の事が少し分かりました。猫を飼いたいと言った奥様の事を本当に愛していたのだなあと思いました。ふくまるがピアノに嫉妬する様が可愛いです。猫を飼った事がないのですが、ふくまるのいろんな行動は、猫を飼っている方から見れば、猫アルアルなのかな?と思いながら読みました。
読了日:07月10日 著者:桜井 海
おじさまと猫(1) (ガンガンコミックスpixiv)おじさまと猫(1) (ガンガンコミックスpixiv)感想
kindleで読んですっかりはまってしまい、1巻から5巻まで纏め買いしてしまいました。そして勉強そっちのけで1巻から3巻まで一気に読んでしまいました。ま、なんとかなるでしょう。。。ふくまるの種類の猫を調べてみました。確かに鼻ペチャでした。ここから先のふくまると冬樹さん(おじさま)との事が気になります。
読了日:07月10日 著者:桜井海
目がよくなって心も体も超スッキリ!: 0.2から1.5までアップも!カンタン視力回復法 (王様文庫)目がよくなって心も体も超スッキリ!: 0.2から1.5までアップも!カンタン視力回復法 (王様文庫)感想
最近どんどん老眼が進んでしまって困っている。遠方はよく見えるのに、近くを見るのに一々眼鏡をかけるのが面倒くさい。以前うちにいた職人さんが70歳を過ぎていても老眼ではなく、とても目がよかったことを不思議に思っていた。この本を読んで、70歳を過ぎていても目が良くなる可能性がある事を知った。さらに老眼も近眼も良くなるらしい。騙されたと思ってやってみようと思う。
読了日:07月10日 著者:今野 清志
楽しかったね、ありがとう楽しかったね、ありがとう感想
長生きしたワンちゃん、ネコちゃんのお話。「誰にも、どんな犬や猫にも、すばらしい物語があるのです」その通りだと思う。ここに登場する子たちは飼い主さんと素晴らしい物語を紡いでいる。私は犬や猫は飼った事がないけれども、セキセイインコとの別れは経験してきた。看取る事が出来たのは3羽だけ。他の子は朝起きてケージを覗いたら落鳥していた。そういうお別れだった。だから最期を看取れた方、看取れなかった方、各々の気持ちが少しはわかる。そして皆さんが全力で愛したことも。
読了日:07月07日 著者:石黒 由紀子
認知症の人を理解したいと思ったとき読む本  正しい知識とやさしい寄り添い方 (心のお医者さんに聞いてみよう)認知症の人を理解したいと思ったとき読む本 正しい知識とやさしい寄り添い方 (心のお医者さんに聞いてみよう)感想
認知症の事が易しく分かりやすく説明されてありました。良かったです。そして何の知識もなく、義母に向き合ってきたやり方が間違ってなかったとほっと出来ました。経験は教師ですね。まだ義母は認知症と診断されたわけではないけれども、この本で得た知識を元に付き合っていこうと思います。段階が進んだあとの事も分かったし、今、打っておくべき手も分かったので良かったです。助かりました。
読了日:07月05日 著者: 
食べているのは生きものだ (福音館の科学シリーズ)食べているのは生きものだ (福音館の科学シリーズ)感想
私たちが日ごろ口にしているものは【生き物】だという事を写真で分かりやすく見せてくれる。私が5歳の頃、田舎で叔父が鶏を絞めるところを見たことがある。それは私たちに御馳走する為にした事で、その日の夕食に並んだ。なので幼心にも食べる為に生き物を飼っている事を理解した。当然食べ物を残す事はもったいないし、命を奪っておきながら、許されることではないと思ってきた。昨今、スーパーで買ってきた姿しか知らないから粗末にしやすいのだと思う。この本で生き物の命を頂いている事を知ってほしいと思う。
読了日:07月05日 著者:森枝 卓士
はみだしっ子 (第6巻) (白泉社文庫)はみだしっ子 (第6巻) (白泉社文庫)感想
いよいよクライマックス。この巻で一番心に響いたのは、サーニンがエルに言ったこの言葉「それなら クークー 何のためのに生まれて来たのサ?」グレアムは雪山事件を自らの手で始末しようとして阻まれて無気力になり、アンジーはその繊細さから傷つき、マックスは皆がグレアムを探しに行っている間、パムを守ろうと頑張る。グレアムからクークーの死について聞かされたサーニンが立ち直って良かった。そしてグレアムはジャックに雪山事件を語り始める。その後どうなったのかは読者の想像にまかされた形。大丈夫。ジャックなら受け止めてくれる。
読了日:07月03日 著者:三原 順
はみだしっ子 (第5巻) (白泉社文庫)はみだしっ子 (第5巻) (白泉社文庫)感想
怒涛の如く様々な事件が起きる巻。マックスがリッチーの標的にされて、庇ったグレアムが負傷。そして裁判へ。エルはキャシーの母親の画策で違う名前の馬と入れ替わってレースに出走しようとするが、なんとか止めた。そしてエルはクレーマー家へ。グレアムが雪山事件の事で動き始め、アンジーは自分が宛にされない事への苛立ちを覚える。リッチーの裁判で悉くやり込められた為、グレアムたち4人は有利になるように画策する。そしていよいよ最終巻へ。
読了日:07月01日 著者:三原 順

読書メーター

 

 

コミックが多くなりましたが、20冊越え出来ました。

やっと読書のペースが戻ってきました。

2020年6月の読書記録

6月の読書記録を残しておきます。 やっと読書のペースが戻ってきました。

毎年6月は息子がS君のお参りに行くのですが、 今年は新型コロナウイルスの影響で行くことが出来ません。

早く終息してほしいものですね。 最近感染者が又増えてきて心配です。  

どうぞ、皆様お気を付けてお過ごしください。 

 

6月の読書メーター
読んだ本の数:18冊
読んだページ数:4586ページ
ナイス数:2076ナイス



はみだしっ子 (第4巻) (白泉社文庫)はみだしっ子 (第4巻) (白泉社文庫)感想
いよいよ4人が養子になる話が登場。ジャックもパムも素敵な人。この二人の登場で物語に幅が出来ました。養子になった4人にも様々な感情が渦巻き、葛藤があります。でも良い家族になれそうな雰囲気があります。
読了日:06月30日 著者:三原 順
おじさまと猫 1巻【期間限定 無料お試し版】 (デジタル版ガンガンコミックスpixiv)おじさまと猫 1巻【期間限定 無料お試し版】 (デジタル版ガンガンコミックスpixiv)感想
ペットショップで売れ残っていた猫が素敵なおじさまに買い取られ、一緒に過ごすお話。自分なんて不細工で誰も選んでくれないと思い込んでいた猫が、家族に迎えてくれたおじさまに甘えまくるのが、健気で可愛いです。おじさまにも、猫を飼うにあたって何か事情があるように見えます。
読了日:06月28日 著者:桜井海
はみだしっ子 (第3巻) (白泉社文庫)はみだしっ子 (第3巻) (白泉社文庫)感想
社会の偏見と差別が露になる『奴らが消えた夜』でもマックスの思いがヴァトゥに通じて良かった。マックスが成長したと思える。そしてグレアムと心が通じて良かった。サーニンがエル(競争馬)と気持ちが通じていく様が好き。キャシーの母親のように感じる人もいるのだと衝撃を受けた話でもある。私はサーニンと一緒で馬が好きだから、キャシーの母親が昔は嫌いだった。今はそういう人もいるかもしれないと思える。『バイバイ行進曲』グレアムと父親との確執。ただ、グレアムの気持ちもエイダの気持ちも分かる。フーちゃんとアンジーが良い感じ。
読了日:06月28日 著者:三原 順
はみだしっ子 (第2巻) (白泉社文庫)はみだしっ子 (第2巻) (白泉社文庫)感想
一番辛い巻。雪山での事件。この後4人がバラバラになる。雪山に行かなければ、バスが運行しなければ、と思ってしまう。あの事件は不可抗力では済まされないのだろうか?分別のつかない幼い子供が起こした事件なのだから。グレアムとアンジーが可哀想。
読了日:06月27日 著者:三原 順
はみだしっ子 (第1巻) (白泉社文庫)はみだしっ子 (第1巻) (白泉社文庫)感想
懐かしいはみだしっ子。昔読んでいた時はグレアムが大好きでした。どこか陰のある彼に魅かれていました。読み進むうちに4人とも大好きになりました。両親から見捨てられた過去や大切な人を失った過去を抱えながら、逞しく生きる彼ら。子供だけで生きていけるはずはないと思いながらも彼らを応援していました。三原さんの心理描写は凄いと思います。引きつづき読んでいこうと思います。
読了日:06月25日 著者:三原 順
絶対に出る 世界の幽霊屋敷絶対に出る 世界の幽霊屋敷感想
知っている建物も載っていました。エピソードを知るとそんな残虐な事が行われていたのか、と思ったのですが、写真からは人間の哀れさや愚かさが伝わってきて、今も彷徨う幽霊を気の毒に思ってしまいました。
読了日:06月24日 著者:ロバート・グレンビル
ビジュアルストーリー 世界の秘密都市ビジュアルストーリー 世界の秘密都市感想
世界には様々な事情で作られた都市があるのだなあ。地下に作られた都市はまさに秘密都市。でもカナダの地下都市には圧倒された。秘密都市というよりも近未来都市みたい。立ち入り禁止の隔絶された都市。杭上の都市。砂漠の都市。映画の撮影の為に作られた都市。宗教的理由で作られた小さな都市のような修道院。閉鎖都市。ただ、写真と文章とがずれている箇所があって分かりにくかったです。
読了日:06月23日 著者:ジュリアン・ビークロフト
ナミヤ雑貨店の奇蹟ナミヤ雑貨店の奇蹟感想
とても不思議なお話でした。だんだん引き込まれていき、最後に全ての繋がりが分かった時、いいお話だなあと思いました。ただ、藤川博の両親の事だけがとても辛かったです。彼自身もどんなに辛い事か。大人になってから両親の事を知った衝撃はきっと彼の心に強く残り続ける事でしょう。ナミヤ雑貨店が起こした奇蹟はこれで終わりなのでしょうね。ちょっと寂しい。
読了日:06月22日 著者:東野 圭吾
図書室のバシラドール図書室のバシラドール感想
表題のバシラドール、スタインベックの造語で「目的地に急ぐより旅そのものを楽しむ人」との事。今回、この言葉が一番心に残りました。普段、夫から、私はすぐに結果を求めると注意を受けていたので、結果に至るまでにもっと考える事を教わった気がします。『夏休みのバシラドール』『文化祭のビブリオバトル』『来年度のマジックシード』の3篇。メディアリテラシーについても考えさせられました。すぐに鵜呑みせず、自分なりに調べる事、考える事、大切な事ですね。モヤモヤはありますが全体としては良かったと思います。
読了日:06月19日 著者:竹内 真
あなたの人生、片づけますあなたの人生、片づけます感想
一気読みでした。読みやすかったです。いわゆる汚部屋で心が不安定で片付けられない人や自立していなくて娘に頼りっきりの人、大きな家に今は独りぼっちでいつか昔みたいにたくさん人が来た時の為にと買いだめばかりしている人、子供を亡くした日から時が止まってしまった人、など様々な人生模様と片付けられない理由が登場します。やっぱり心って大事だと思いました。生活状況に精神状態は大きく影響するのだと思います。大庭十萬里さん、面白い人です。
読了日:06月14日 著者:垣谷 美雨
三原順傑作選 (’80s) (白泉社文庫)三原順傑作選 (’80s) (白泉社文庫)感想
はみだしっ子でグレアム達を養子にしたジャックとその友人ロナルドの幼い頃から大人になるまでのお話『ロングアゴー』3篇と他に6篇。はみだしっ子大好き。どの作品も三原さんらしく、人の心のブラックな部分と社会への警鐘とユーモアがあります。
読了日:06月13日 著者:三原 順
([お]12-1)みつばの郵便屋さん (ポプラ文庫)([お]12-1)みつばの郵便屋さん (ポプラ文庫)感想
タレントの春行を兄に持つ、郵便屋さんの秋宏が主人公のお話。秋宏の性格がのんびりしていて真面目で大丈夫かな?と心配になる。彼女が出来たいきさつも、え?といった感じでした。でも、類は友を呼ぶなのか、秋宏の周りには良い人がたくさん。穏やかなお話でした。
読了日:06月13日 著者:小野寺 史宜
魔法使いの嫁 13 (BLADEコミックス)魔法使いの嫁 13 (BLADEコミックス)感想
相変わらず校外学習に来てまで危険な目にあうチセ。湖水馬に髪の毛を渡すところが好き。馬だからかなあ。ルツも好き。ルーシーの一族の悲劇。襲った側にも何か事情がありそう。一筋縄ではいかない。消えた禁書。次巻でわかるのかな?
読了日:06月10日 著者:ヤマザキコレ
おじいちゃんがおばけになったわけおじいちゃんがおばけになったわけ感想
切ないけれどもほのぼのしました。突然亡くなってしまった お爺さんが孫の所にお化けとなって現れます。なぜおばけになったのかわからないというお爺さんと一緒に原因を探します。理由が分かった時、切なくもあり、ほのぼのとしました。
読了日:06月07日 著者:キム・フォップス オーカソン
おいで… (ゾッとする怪談えほん)おいで… (ゾッとする怪談えほん)感想
こ、これは怖い!さすがにこれは幼い子供なら泣くでしょう。乳母車と杖が不気味さを倍増させます。トイレの床が水浸しなのも嫌な感じです。
読了日:06月07日 著者:有田 奈央
明るい夜に出かけて明るい夜に出かけて感想
深夜ラジオを聞いた事がなくて、最初はリスナーである主人公の富山君の気持ちが理解できず、しまったなあと思ったのですが、佐古田さんが登場した当たりから引き込まれていきました。接触障害で人とコミュニケーションスが取れなくて、辛いトラウマを抱える富山君。幼馴染の永川君、バイト仲間の鹿沢さん、強烈な出会いをした佐古田さんと徐々に繋がっていく様が良かったです。職人という言葉も初めて知りました。職人と言えばうちの会社では現場で働いてくれる人の事を指すので、最初は意味が分かりませんでした。ラストは良かったです。
読了日:06月06日 著者:佐藤 多佳子
東京ホタル東京ホタル感想
良かったです。5人の作家が『東京ホタル』というイベントに絡めて書かれた短編集。どの作品も良かったのですが、小松エメルさんの「宙色三景」と原田マハさんの「ながれぼし」に特に心を動かされました。「宙色三景」は祖父、父、息子、孫とのパラレルワールドのような展開に驚きました。「ながれぼし」は母と娘の感情の機微に心を揺さぶられました。
読了日:06月04日 著者:小路幸也,原田マハ,中村航,小松エメル,穂高明
明日の記憶明日の記憶感想
まだまだ働き盛りの年齢で若年性アルツハイマーにかかってしまった主人公。受け入れがたい気持ちが痛いほど伝わってきます。メモ作戦、備忘録。でも周囲には異常な姿として映り、病気が発覚し会社を辞める事に。自分の記憶が失われていく恐怖、妻に迷惑をかける事になるおそれ、自分がいなくなった後の事。いえ、自分の人格が失われていく恐怖。どれだけの人がこの病気で苦しんでおられるのだろう?明日は我が身かもしれない恐怖がこみ上げてきて辛かったです。ただ、奥さんが最後まで寄り添おうとする姿に感動しました。
読了日:06月03日 著者:荻原 浩

読書メーター

2020年5月の読書記録


5月の読書記録を残しておきます。

図書館が開館し、やっと読書のペースを取り戻しつつあります。

昨日(6月6日)中国人研修生から頂きものをしました。

親御さんが送ってくださったそうで、お礼のお手紙と共に手渡されました。

こちらの気持ちが伝わっていたのだと嬉しく感じました。

頂いたのはミニ屏風です。

こちらです↓

 

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ミニ屏風

可愛いパンダがたくさん(*^-^*)

 

 

 

5月の読書メーター
読んだ本の数:13冊
読んだページ数:2403ページ
ナイス数:2391ナイス

絶対に住めない 世界のゴーストタウン絶対に住めない 世界のゴーストタウン感想
ゴーストタウンを見ると人間の営みの隆盛や、人生の儚さや、自然への畏怖を感じずにはいられません。この本に載っているゴーストタウンのうち、多くは金鉱や炭鉱などで栄え、やがて堀尽くして人びとが去ってしまったものでした。とても危うくて切ない。勿論鉱山ばかりではなく、遥か昔の文明の跡、火山や洪水でのまれてしまった町、原発事故で死の町になってました土地、呪われた町として放棄されたり、軍に取り上げられたりなど、ゴーストタウンになった理由は様々です。人が作った物は結局自然には敵わないのかもしれませんね。
読了日:05月31日 著者:クリス・マクナブ
うつの人の風呂の入り方―精神科医からの「自分で治すための」46提案うつの人の風呂の入り方―精神科医からの「自分で治すための」46提案感想
実はお風呂に入るのがしんどかったのです。せめてシャワーだけでもと自分に言い聞かせて浴びていました。その次は顔と体と髪を洗って一度にシャワーで洗い流すようにしました。手間を省けるので。そして今はやっと湯船につかれるようになりました。この本を読んで、私のやり方はあっていたのだと思いました。考えても仕方がない事を考えない。目の前の事に意識を集中する事。
読了日:05月29日 著者:秋田 巌
アロワナを愛した容疑者 警視庁いきもの係アロワナを愛した容疑者 警視庁いきもの係感想
『タカを愛した容疑者』『アロワナを愛した容疑者』『ランを愛した容疑者』の3編。シリーズにだいぶ慣れてきて、犯人の目星がつくようになってきた。『タカを愛した容疑者』だけがちょっとモヤモヤが残った。亡くなった人間が誰なのかは一番最初に特定する作業が行われると思うのだけど、とモヤモヤしてしまったのです。『アロワナを愛した容疑者』の犯人は狡猾ですね。『ランを愛した容疑者』の被害者と奥さんの愛が素敵です。薄さんと須藤さんのコンピはますます連携がよくなってきましたね。
読了日:05月28日 著者:大倉 崇裕
知識ゼロからの脱収納の断捨離術知識ゼロからの脱収納の断捨離術感想
『断捨離』といっても、言葉は知っていても実際どうやるのか?具体的な事を知らなかったので、読んでみました。確かに、我が家も捨てがたい物であふれています。頂き物は特に。物主体ではなく人主体で暮らせば、すっきりとして気持ちよく楽に暮らせる。なるほどなと思いました。ワークシートを使って少しずつ、まずは自分の物から始めてみます。
読了日:05月26日 著者:やましたひでこ
なぜ私たちは「助けて」を言えないの?なぜ私たちは「助けて」を言えないの?感想
まさに今の私にピッタリの本でした。常に疲れているのは、そういうことだったのですね。「助けて」と素直に言えない。それは相手も忙しいのにこんな事をお願いしたら迷惑だろうという遠慮。でも遠慮だと思っていたのは大間違い。人間は社会的な動物。本来お互い助け合って生きるもの。そこが抜けていました。実家の母の介護問題は姉妹で助け合う事が出来たのに、仕事や自分の家庭ではそれが言えず、夫や息子に返って迷惑をかけていたことを分からされました。『助けてを言う為の7ステップ』を参考にまずはリスト作りから始めてみます。
読了日:05月24日 著者:M.Nora.Klaver
海とジイ海とジイ感想
瀬戸内海の島が舞台の3つのお話。3人のジイが登場し、各々、孫や従業員などの若い世代と関わり、導く、静かな作品。義母の実家のお墓が四国にあり、お墓参りによく行っていたので、知っている地名が出てきて親近感がわきました。ラストのお話ではいろんな石が出てきてパワーストーン好きとしては嬉しかったです。そんな博物館があるのならば行ってみたいです。最後に3人のジイに縁がある事がわかり、ああ、そうか、こう繋がっていたのか!と思いました。
読了日:05月23日 著者:藤岡 陽子
JIN―仁― 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)JIN―仁― 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)感想
ドラマの再放送を見て原作も読んでみました。ドラマの南方先生は線が細い感じでしたが、原作の方ではもっと逞しかったです。ドラマとも設定がかなり違ってました。ドラマにはドラマの良さがあり、原作には原作の良さがあると思います。どちらも好きかな。
読了日:05月22日 著者:村上もとか
風と木の詩 (第8巻) (白泉社文庫)風と木の詩 (第8巻) (白泉社文庫)感想
図書館がやっと開館し、借りてくることが出来ました。セルジュが腕を痛めた理由がわかりました。そうだったのですね。セルジュも辛いけれども、ジルベールも辛い。酷い事をする人間は絶対どこにでもいるけれども、オーギュの息がかかっているせいか、特に酷いと思う。
読了日:05月17日 著者:竹宮 惠子
瀬戸の花嫁 2 (ガンガンWINGコミックス)瀬戸の花嫁 2 (ガンガンWINGコミックス)感想
シリーズ2作目。夏休みが終わるので瀬戸内から自宅に戻った永澄君。当然お嫁さんである人魚の燦ちゃんと見張り役の巻が着いてきた。学校も始まり、ドタバタは続く。なんにも考えたくない時に、さらっと読めます。
読了日:05月14日 著者:木村 太彦
人柱案山子人柱案山子感想
死なない人間を、神の怒りを鎮めるための案山子にする。人間って身勝手。案山子と少年との関わり。なんだかほっとした。
読了日:05月06日 著者:吉田より
瀬戸の花嫁 1 (ガンガンWINGコミックス)瀬戸の花嫁 1 (ガンガンWINGコミックス)感想
なんか笑えるコミックを読みたいと言ったら、息子が貸してくれました。瀬戸内海に住んでいる人魚の少女に命を助けられた少年が、人魚界の掟に従っていきなり結婚話が持ち上がり、人魚の父親の猛反対に遭うドタバタギャグコメディ。なんにも考えずにさらっと読めました。引きつづき読んでいこうと思います。
読了日:05月05日 著者:木村 太彦
モザイク・ラセンモザイク・ラセン感想
好きな作品。子供の頃から夢に出てくる少年、そして夢を見る少女。成長すると共にやがて少年が災難に巻き込まれる夢を見て事態は動いていきます。ラセンの向こうの世界。ワクワクします。さすがは望都様。超能力だけではなく、人間ドラマがあり、好きです。黒の王はとても可哀想な人だと思います。ラドリとミラの初々しい恋が素敵です。
読了日:05月04日 著者:萩尾 望都
訪問者 (1981年)訪問者 (1981年)感想
久しぶりに引っ張り出してきました。『トーマの心臓』の登場人物、オスカーの子供時代のお話。『トーマの心臓』では大人っぽくてしっかりしていたオスカーでしたが、こんな辛い子供時代を送っていたのです。両親の不仲、そして自分の出生の秘密、子供には辛すぎます。でも、それでも、父を愛し、待っていたオスカーがとても哀れで愛おしいです。父親も母親も、してしまった事は間違っていると思うけれども、そこが人間の弱さなのでしょうね。悲しいです。
読了日:05月03日 著者:萩尾 望都

読書メーター

2020年4月の読書記録

随分と遅くなりましたが、4月の読書記録を残しておきます。

新型コロナウイルスの影響でとても疲れてしまいました。

漸く図書館も開館し、予約本を受け取れるようになり

それが嬉しいです。

 

 

 

4月の読書メーター
読んだ本の数:3冊
読んだページ数:438ページ
ナイス数:2401ナイス

トーマの心臓 コミック 全3巻完結セット (フラワーコミックス)トーマの心臓 コミック 全3巻完結セット (フラワーコミックス)感想
久しぶりに読みました。ユーリ、エーリク、オスカー、懐かしい面々。初めてこの作品を読んだ時は、少年愛にちょっと驚きながらも、ドキドキしながら読みました。でも子供だった私はわりと素直にそれを受け入れていました。大人になって読んでみて、ちょっと気持ちが違う事に気が付きました。この作品の中に登場する少年愛は、人間愛だと思いました。広く人間を愛する事だと。
読了日:04月26日 著者:萩尾 望都
花のもとにて花のもとにて感想
読み友さんお薦めの作品。デビュー作のチャカチャカした感じとはガラッと変わった雰囲気でした。初っ端から亜々子に魅かれました。自分はどちらかと言えば響子に近いけれども。大沢みたいな男性は苦手です。恋人なんてもってのほか、友人・知人でもごめんこうむりたい相手です。そんな相手を死ぬほど愛した亜々子が哀れです。響子は大沢をうまくコントロールしていけるのだろうか?たぶん亜々子の事を乗り越えたからこそうまくやっていけるのではないだろうかと思えました。ドロドロした人間ドラマは嫌いなのですが、このお話は引き込まれました。
読了日:04月26日 著者:堀田 あけみ
本当はちがうんだ日記本当はちがうんだ日記感想
こういうギスギスした時期(新型コロナ)だからこそ、この本を読んで良かったと思います。穂村さんの日常や思ったことなどが書かれてあり、ほのぼのさせてもらったりクスッと笑わせてもらったり。そんなしょうもない事で?と思ったり。ありがとうございます<(_ _)>
読了日:04月01日 著者:穂村 弘

読書メーター

2020年3月の読書記録とユキ

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ユキ

 

ユキが今月で7歳になりました。

人間でいうと50歳代後半。

でもまだまだ甘えん坊で夫にべったりです。

そしてトワに対しては相変わらずツンデレです。

困った娘です(^_^;)

 

随分遅くなりましたが、3月の読書記録を残しておきます。

新型コロナウイルスでしんどくなってしまい、

冊数が極端に減ってしまいました。

 

 3月の読書メーター
読んだ本の数:5冊
読んだページ数:1480ページ
ナイス数:2918ナイス

サボテン島の風サボテン島の風感想
子供の頃に読んで忘れられず、図書館で探して何回も読んだ本。今回も図書館で借りました。戦後それほど経ってない頃に書かれた本なので、今では差別用語になるような言葉も出てきますが、根本は自然を愛し、仲間を愛し、共に幸せに過ごす事を願って書かれたお話です。石黒さんはサボテンを愛し、自分が購入した島で小さな集落の貧しい人たち、子供たちと苦楽を共にしています。差別や貧しさや自然災害や色々な問題が降りかかってきますが、皆で力を合わせて乗り越えていく、逞しいお話です。
読了日:03月15日 著者:武田 幸一
図書室のピーナッツ図書室のピーナッツ感想
『図書室のキリギリス』の続編。詩織には超能力があるのではないか?と生徒から疑われたが、なんとかごまかす。でもやがてその力が不思議なご縁を結んでくれることになる。図書室のなんちゃって司書から、本当に図書館司書の資格を取る為に勉強を始めた詩織に、偉いなあと思えた。仕事しながら勉強するのは大変だ。でも若いからまだ間にあうと思う。素敵な出会いもあり、生徒たちの成長もあり、こんな風に図書室で過ごすことが出来るなんてちょっと羨ましかった。高校生の頃、こんな風に過ごしたかったなと思ったので。
読了日:03月13日 著者:竹内 真
風と木の詩 (第10巻) (白泉社文庫)風と木の詩 (第10巻) (白泉社文庫)感想
パリで暮らすセルジュとジルベール。お互いを思いながらも相いれない部分が存在し世間の偏見にも苦しめられ距離が開いていく。切ない。そして最悪の結末を迎える。天使のような存在だったジルベール。長生きは出来ないであろうことは想像できたが、可哀想な最期だった。自分を見失ってしまったセルジュ。でもその手に止ったのは鳥だったのか、ジルベールだったのか…。番外編はその後のロスマリネとジュールのお話。ピアノを弾くセルジュも登場し立ち直った様子がうかがい知れる。ジュールの妹に恋するロスマリネが可愛らしかった。
読了日:03月05日 著者:竹宮 惠子
風と木の詩 (第9巻) (白泉社文庫)風と木の詩 (第9巻) (白泉社文庫)感想
出版社が違ったので間が飛んでしまった。後日借りて読む事にしよう。深く結ばれたセルジュとジルベール。しかし周囲がほっておいてはくれなかった。学院から逃亡する計画を立てる。しかも友人たちが手助けをしてくれた上にロスマリネも手を貸してくれた。しかしパリで暮らし始めた二人に世間の恐ろしい魔の手が忍び寄る。
読了日:03月04日 著者:竹宮 惠子
廃園日和廃園日和感想
今日で閉園するという遊園地で過ごす人々のエピソード。老夫婦のお話が良い。息子に世那(セナ)と名付けた男性。レーサーになりたかったわけだ。後の話と繋がってきて息子と遊園地で過ごしたわけが分かった。それにしても浮気相手の奥さんの会社に勤めて何食わぬ顔をして同僚となり、友達になる女性に恐ろしさを感じてしまった。そんな人、絶対恐ろしくて友達になんてなれない。最後に救いのある出会いがあるけれども、なんだかしっくりこなかった。昔遊んだ遊園地がどんどん閉園してしまった事と重ねながら読んだ。寂しいものですね。
読了日:03月03日 著者:行成 薫

読書メーター

 

 

2020年2月の読書記録

随分遅くなりましたが、2月の読書記録を残しておきます。 

 

2月の読書メーター
読んだ本の数:18冊
読んだページ数:2163ページ
ナイス数:2812ナイス

生きてさえいれば (文芸社文庫NEO)生きてさえいれば (文芸社文庫NEO)感想
恋愛小説は苦手なのですが、小坂さんの作品との事で読みました。春桜も秋葉も可哀想すぎると思いました。のっぴきならない事情があって引き裂かれた二人だけれども、千景の行動のおかげで踏み出すことに。千景偉いね。ただ、冬月の気持ちがよくわからない。やはり小説の中のお話かなあと思い、現実感はありませんでした。恋愛小説が苦手な私の感想ということでお許しください。
読了日:02月25日 著者:小坂 流加
ねこの3つのねがいごとねこの3つのねがいごと感想
可愛らしい絵本でした。お腹を空かせた猫が捕まえた蛇を逃がしてやります。蛇は3つの願い事を叶えるというのですが、猫は天の邪鬼なのか、願い事なんてないと言い切ります。でもお腹が鳴り、…。結局3つの願い事全てが叶えられ幸せになる猫なのでした。
読了日:02月23日 著者:カリスタ・ブリル
ツナグ 想い人の心得ツナグ 想い人の心得感想
「プロボーズの心得」前作で気になっていた人のその後を知る事が出来て良かった。もう過去の呪縛に囚われる事なく幸せになってほしい。「歴史研究の心得」歴史上の人物に会いたいという依頼。不思議なご縁。「母の心得」これは切なかった。でも二人の母がこれからの人生をきっと幸せに歩んでいくだろうと思った。「一人娘の心得」歩美がお世話になっていた人の死。その一人娘の奈緒の気持ちの切り替えが素晴らしい。「想い人の心得」依頼人蜂谷とお嬢様との面会に立ち会った歩美。その事で自分の気持ちにも変化が。秋山家の当主杏奈がいい。
読了日:02月20日 著者:辻村 深月
風と木の詩 14 (フラワーコミックス)風と木の詩 14 (フラワーコミックス)感想
オーギュストの婚約を知って学院から逃走したジルベール。彼を連れ戻そうとするセルジュにパスカルやカールが力を貸す。どこまでも触れ合うことのなかったセルジュとジルベールがついに結ばれる。けれども周囲が二人をほっておいてはくれなかった。セルジュを守る為に自分の体を売るジルベールが哀れ。その為にセルジュはジルベールを誤解してしまう。秘密を知ったカール、早くセルジュに伝えてほしい。私が持っているのはこの巻まで。後は出版社が違うけれども図書館で借りるしかない。続きが気になる。
読了日:02月18日 著者:竹宮 恵子
風と木の詩 13 (フラワーコミックス)風と木の詩 13 (フラワーコミックス)感想
ついにオーギュストの手に落ちたセルジュ。そのことをジルべールに告げたことにより、オーギュストの館から学院へ帰されることになる。そしてジルベールはセルジュを追ってきた。二人の絆が試される。パスカルの妹のパトリシアがいい。しかしオーギュストの執拗な嫌がらせが…。ジルベールが行方をくらます。
読了日:02月17日 著者:竹宮 恵子
一切なりゆき 樹木希林のことば (文春新書)一切なりゆき 樹木希林のことば (文春新書)感想
樹木希林さんの日々の言葉の数々。ユニークで才能豊かな人というイメージがありましたが、やっぱりそうでした。若いころの写真を見るととても可愛らしいです。表紙の写真もとても素敵な笑顔です。樹木さんがどうしてマネージャーを置かずに一人で女優業を続けていらっしゃったのかの理由がわかりました。そういうことだったのですね。とても良い方だなと思いました。私も面白がって生きる事にします。
読了日:02月16日 著者:樹木 希林
風と木の詩 12 (フラワーコミックス)風と木の詩 12 (フラワーコミックス)感想
ジルベールとの距離が近づいたセルジュ。けれども、とうとうオーギュストが最後の手段にでた。ジルベールとセルジュを屋敷に呼び寄せた。ジルベールとの事をセルジュに見せつけるオーギュスト。本当に嫌になる。
読了日:02月15日 著者:竹宮 恵子
風と木の詩 11 (フラワーコミックス)風と木の詩 11 (フラワーコミックス)感想
オーギュストがあの手この手でセルジュをジルベールから引き離そうとする。セルジュにとってとても苦しい相手、アンジェリンを使ってまで。そして事件は起きる。セルジュは上級生たちにリンチをうけ大事な腕を負傷してしまう。ジュールに救われロスマリネの部屋で休む事になったセルジュ。悪夢にうなされるロスマリネに優しく接する。この事がロスマリネの心を動かす。しかしオーギュストってどこまで酷いのだろう?
読了日:02月13日 著者:竹宮 恵子
風と木の詩 10 (フラワーコミックス)風と木の詩 10 (フラワーコミックス)感想
叔母の策略でおばあ様の最期に立ち会う事が出来なかったセルジュ。さらに叔母から酷い仕打ちを受けて心の病を発症する。しかし名医に出会い、執事や召使たちに支えられ、静かな日々を過ごし、回復していく。皆良い人たち。やがてピアノを弾くことで叔母とも少し距離が縮まったかのように思われたが。叔母の娘、従妹のアンジェリンとの出会いと事件がセルジュを追い詰める。そして学院へ。ジルベールと出会う事になる。セルジュのジルベールに対する思いがだんだん強くなっていく。
読了日:02月12日 著者:竹宮 恵子
風と木の詩 9 (フラワーコミックス)風と木の詩 9 (フラワーコミックス)感想
アスランは何もかもを捨ててパイヴァと駆け落ちする。そしてセルジュ誕生。蛙の子は蛙でピアノが大好きなセルジュ。ジルベールとは真逆の両親の愛に恵まれた日々。けれども、幸せは長くは続かなかった。セルジュが父の子爵家に迎えられるまでのお話。幼い子供には過酷すぎる。ジルベールとは別の意味で。
読了日:02月12日 著者:竹宮 恵子
14歳、明日の時間割14歳、明日の時間割感想
こうきたか!と思いました。中学生が書いたとは思えません。中学校を舞台に、確かにこういう人、いると思えるお話でした。「体育」のおじいちゃんと茜ちゃんの関係がよかった。そして誰も悪者にしない、救いのあるラストでした。
読了日:02月12日 著者:鈴木 るりか
風と木の詩 8 (フラワーコミックス)風と木の詩 8 (フラワーコミックス)感想
アスランとオーギュストとの一瞬の出会い。若きオーギュストはやはり美形だし、迫力がありますね。バカロレアに合格して1年間の自由を得たアスラン。そしてパリオペラ座でのパイヴァとの運命の出会い。やがて二人は固い絆で結ばれていく。とてもロマンチック。
読了日:02月07日 著者:竹宮 恵子
風と木の詩 7 (フラワーコミックス)風と木の詩 7 (フラワーコミックス)感想
ボナールが一番もっともな事を言っていると思う。オーギュストにボナールが言った言葉。ジルべールと二人だけでどこかで暮らせばいい。本当にその通りだと思う。でも結局オーギュストも過去のトラウマから解放される事はなかったのだと思う。ジルベールをだしにして義兄から逃れる。ジルベールが学院へ入学する事になった理由がわかった。そして物語はセルジュの父、アスランの青春時代へ。
読了日:02月06日 著者:竹宮 恵子
黒猫の生涯 一話読切集 「喜怒哀楽」黒猫の生涯 一話読切集 「喜怒哀楽」感想
切ない。たった4ページの作品ですが、黒猫の気持ちも飼い主ご家族の気持ちもよくわかる。
読了日:02月06日 著者:タツノコ。
風と木の詩 6 (フラワーコミックス)風と木の詩 6 (フラワーコミックス)感想
ジルベールが身を守る為に下男を傷つけた為、オーギュストはパリへ発つことを決める。水を得た魚のように楽しむジルベール。ところがボナールと再会する。ボナールの人間らしい面が表れた巻。オーギュストは虐待を受けた義兄と再会する。義姉とも。次巻へ。
読了日:02月06日 著者:竹宮 恵子
手で見るいのち: ある不思議な授業の力手で見るいのち: ある不思議な授業の力感想
盲学校の生徒さんたちが骨を触って生物の事を学ぶ授業の様子と生徒たちのその後の進路についてや、その授業の先駆けとなった方の事などを記したノンフィクション。盲学校の生徒さんたちが素晴らしいです。骨を触ってどんな生物の骨なのかを、自分たちで骨の特徴をもとに考えていくところが素晴らしいです。目の見える私には出来ない。これこそ本当に生徒さんたちの考える力を伸ばす授業だと思いました。
読了日:02月06日 著者:柳楽 未来
風と木の詩 5 (フラワーコミックス)風と木の詩 5 (フラワーコミックス)感想
小悪魔的な魅力全開のジルベール。しかしボナール登場で、辛い展開に。オーギュストも又兄の犠牲者だった。でも父子(叔父と甥)でそんな事する?ちょっと引いてしまいます。そして下男に襲われたジルベールの仕返しを狙った不穏な微笑み。次巻へ。
読了日:02月04日 著者:竹宮 恵子
1980アイコ十六歳 (河出文庫 135A)1980アイコ十六歳 (河出文庫 135A)感想
昔読んだ時は面白いと思ったのですが、今読むとなんだか、チャカチャカしていてしんどかったです。それだけ私が歳をとったということでしょうか。先日読んだ鈴木るりかさんの方が読みやすいと思ってしまいました。でも、当時としては高校生が文藝賞を取ったという事で大騒ぎでしたね。そして著者自身が書いていらっしゃいますが、マスコミが嫌な事ばかり言うから避けていて、マスコミ嫌いと言われた事があったとありました。確かに当時のマスコミはアイドルにも嫌な質問をしていましたね。時代でしょうかね。
読了日:02月03日 著者:堀田 あけみ

読書メーター

 

 

お笑い界の大御所、志村けんさんがお亡くなりになりました。

ここに謹んでご冥福をお祈り申し上げます。

新型コロナウイルスに感染しての早すぎる死に、驚くと共に残念でなりません。

志村さんの死は多くの人に衝撃を与えたことでしょう。

そして新型コロナウイルスの脅威をも見せつけたことでしょう。

志村さんの死を無駄にしないためにも

ひとりひとりがよく考えて慎重に行動する事が大切だと思います。

私も気を付けます。

皆様もどうぞ気を付けて行動してくださいますように。。。

 

2020年1月の読書記録

大変遅くなりましたが、1月の読書記録を残しておきます。

精神的にも身体的にもしんどかったので、コミックが増えました。

衝撃的だったのが、「さよなら、田中さん」

小学生の少女が賞を取った作品を本にしたもの。

とても小学生の文章とは思えません。

 

 

 

1月の読書メーター
読んだ本の数:17冊
読んだページ数:3232ページ
ナイス数:2707ナイス

風と木の詩 4 (フラワーコミックス)風と木の詩 4 (フラワーコミックス)感想
懺悔をした事でジルベールの叔父のオーギュストに興味を持たれてしまったセルジュ。オーギュストだけを愛しているジルベールとの間に溝が生まれる。そして物語はジルベールの幼少期へ。自分が虐待をうけて育ったとはいえ、オーギュストのジルベールへの仕打ちは酷すぎる。
読了日:01月28日 著者:竹宮 恵子
さよなら、田中さんさよなら、田中さん感想
面白かったです。それにしても凄い!小学生が書いたなんて!花実ちゃん、しっかりしているね。小学生の日常が書かれてあるのですが、ちょっとしたミステリーみたいな箇所もあって面白かったです。大家さんの息子さんとの事も。題名にもなっているお話は花実ちゃんの同級生の三上君目線からのお話で、これはこれでお受験にかける母親が三上君を追い詰める状況がリアルすぎてちょっと怖かったです。でもラストは三上君に救いがあってほっとしました。花実ちゃんのお母さんも面白い人です。でも追い詰められていた三上君にかけた言葉が心に響きました。
読了日:01月28日 著者:鈴木 るりか
風と木の詩 3 (フラワーコミックス)風と木の詩 3 (フラワーコミックス)感想
「憎しみで人が殺せたら」有名なジルベールのセリフ。ジルベールに冷たくするオーギュ。オーギュからの手紙で絶望して自分自身を見失ってしまったジルベールの願いにこたえるセルジュ。ジルベールを受け止めた事でロスマリネに目を付けられてしまうセルジュが心配になる不穏な展開。一方で、冬期休暇にパスカルの家に招かれたセルジュとパスカルの妹パトリシアとの出会いのシーンが好き。
読了日:01月26日 著者:竹宮 恵子
ザ・ウイスキーキャットザ・ウイスキーキャット感想
この本も昔の本が入っていた箱から出してきたのですが、全然記憶にありませんでした。おそらく20代で読んだと思われます。スコットランドのウィスキーを製造する酒蔵とそこでネズミなどを退治する役目を負った猫の、実話を基にした物語。ヌースという年老いた雄猫の回想形式で物語が語られていきます。彼を仕込んだアザー・キャットという雌猫がカッコイイです。ただ、取材でお世話になった人にこの本を届けようとして尋ねた時の顛末がショックでした。私は呑めないけれども、ウィスキーと猫を愛した人に哀悼の意を表します。
読了日:01月26日 著者:C・W・ニコル
風と木の詩 2 (フラワーコミックス)風と木の詩 2 (フラワーコミックス)感想
昔読んだからわかってしまっている。ジルベールが誰を待っているのかを。純粋で正義感あふれるセルジュ。混血の為孤独を知っている彼は、ジルベールに自分と同じものを感じ取り、友達になろうとするが、ジルベールは心を開かず、セルジュを傷つけ、試す。
読了日:01月24日 著者:竹宮 恵子
二年二組の勇者たち (1978年) (集英社文庫―コバルトシリーズ)二年二組の勇者たち (1978年) (集英社文庫―コバルトシリーズ)感想
10代の頃、何度も読み返していた作品。今読むと、差別的な発言や古臭い言葉遣いなどがありますが、それを差っ引いても青春小説としては面白いと思います。ある高校の校長先生が不良分子と判断した生徒ばかりを2年2組に集め、その2組の生徒たちの生々しい現実が綴られてあります。いろんな生徒たちが登場しますがなぜか憎めないのです。そして『人は変化する』の章では、今まで乱暴ばかりしていた生徒の変化が綴られます。懐かしく読みました。
読了日:01月23日 著者:富島 健夫
風と木の詩 1 (フラワーコミックス)風と木の詩 1 (フラワーコミックス)感想
図書館本を全部読んでしまったので、10代の頃に読んだ本を引っ張り出してきました。この作品は当時としてはかなり冒険だったと思います。子供心にもドキドキしながら読みました。セルジュとジルベールとの出会い。当時はこれからこの二人がどんな風になっていくのかの想像もつかない世界観に圧倒されていました。今読んでみてもかなり濃厚な表現ですね。順次続きを読んでいこうと思います。
読了日:01月22日 著者:竹宮 恵子
命のものさし: 動物の命・人間の命・わたしの命命のものさし: 動物の命・人間の命・わたしの命感想
「この命、灰になるために生まれてきたわけではない」重い言葉だと思います。獣医師渡邉清一さんの経験談。動物達の命を救うぞ!と獣医師となり働き始めたのが、配属されたのは反対に野犬を捕獲して命を絶つ仕事だった。その後動物園、動物愛護センターで働く内に命の価値について悩み続ける事になる。動物園の動物達は亡くなると皆が悲しんでくれる。かたや野犬や野犬の生んだ子犬、飼い主が身勝手に捨てたり持ち込むペット達は、ひっそりと殺処分されてしまう。食べる為に育てられる牛や豚の命。私達人間の命。同じ命に違いはない。人間は身勝手だ
読了日:01月21日 著者:今西 乃子
川のむこうの図書館川のむこうの図書館感想
『坂の上の図書館』に登場した竜司君のお話。竜司君にもそういう複雑な事情があったのですね。でも図書館を好きになってくれて良かった。悠人くんや美紀さんと同じ班になり、自由研究で図書館を利用したり、現地を調べに行ったり、古民家を管理しているおじいさんにお話を聞いたりしながら成長していく姿が良かったです。竜司君が自分の気持ちをしっかりお母さんに言えて良かった。最後の自由研究の発表会も楽しかったです。
読了日:01月20日 著者:池田 ゆみる
3月のライオン 13 (ヤングアニマルコミックス)3月のライオン 13 (ヤングアニマルコミックス)感想
二階堂君と宗谷名人との対局が印象的。主役の桐山君の影が薄くなってしまってる(苦笑) 二階堂君が全身全霊で向かっていきながら、将棋を楽しんでいる姿に、それだけ夢中になれることにある種の羨ましさを感じる。 あかりさんをめぐる二人の男性、このあとの展開が気になる。香子の狂おしい思いは報われる事はないのだろう。多分。自分で選んでしまった道だから、自分で責任を取るしかない。これ以上桐山君を苦しめないでほしい。本当に気づいたのならば。
読了日:01月19日 著者:羽海野チカ
図書室のキリギリス図書室のキリギリス感想
親友が務める高校の図書室司書になった詩織。司書の資格はないけれども、まずは3月までの臨時雇い、そして1年契約で雇ってもらえる事に。夫が突然失踪して離婚をして全く経験のない世界へ飛び込んだのだが、前任者の残した丁寧な仕事ぶりに魅かれ、生徒たちと触れ合い、だんだん仕事が面白くなってくる。ちょっとした謎解きもあり、詩織の心の葛藤もある。夫との事だ。ラストにはその夫も登場する。夫婦として生活していた頃の事がわからないのでなんともいえないが、二人がそれで納得したのならばいいのだろう。
読了日:01月18日 著者:竹内 真
アンジュール―ある犬の物語アンジュール―ある犬の物語感想
言葉は一切なし。デッサンのみの絵本。車から投げ捨てられた犬が必死に車を追いかけ、やがて取り残されてしまいます。どうして、そんな酷い事が平気で出来るのか!と最初は怒りの感情がわき、彷徨う犬の姿に胸を締め付けられます。最後に登場した人物の足元にあるカバンみたいなものを見て、思わず保険所の人間が犬を捕まえに来たのかとギクッとしました。違って良かった。彼に甘える犬の姿にホッとしました。
読了日:01月12日 著者:ガブリエル バンサン
ドクター・スリープ 下ドクター・スリープ 下感想
面白かったです。感動しました。真結族が子供の病に簡単にかかって滅んでいくのはお気の毒にと思いつつ、いい気味とも思いました。殺人を繰り返してきたのですものね。私の中にも悪い気持ちがあるのです。ダニーがローズとの対決の前にやたらと体調が悪い事にとても不安でしたが、そういう事だったのですね。良かった。ダニーとアブラに協力してくれた人たちがいなければ解決できなかった。まさかダニーの頭の中の金庫をこういう風に使うとは!そして父の愛情を感じる事が出来たダニー。アブラに癇癪を抑えるように話す場面もラストも良かった。
読了日:01月12日 著者:スティーヴン キング
ドクター・スリープ 上ドクター・スリープ 上感想
シャイニングのダニー坊やが父親と同じアル中になっているなんて!と最初はちょっと幻滅してしまいました。でもその生活を立て直し、穏やかに暮らし始めたのにその生活は長くは続かないことに…。ダニーと同じようにかがやきを持つ少女アブラからのSOSを受けて謎の集団真結族から彼女を守る決心をする。オーバールックでダニーを助けたハローランが、ダニーにそんな形で会いに来るとは!とちょっと面白かった。やっぱりハローランが好きです。続きが気になるので下巻を読みます。
読了日:01月08日 著者:スティーヴン キング
坂の上の図書館坂の上の図書館感想
自立支援センターで暮らすことになった小学5年生の春奈とお母さん。そのすぐそばには図書館がありました。それまでの事情は詳しく書かれてありませんが、春奈は字を読むのが苦手で九九も出来ない少女でした。でもそれだけでなんとなく過去の様子を推し量ることができます。図書館で絵本の読み聞かせを聞いた春奈はその絵本を借りて帰り夢中で読みます。やがて読書の楽しみを知り、字を覚え、学校でも活発になっていきます。本と出合った少女の成長物語。
読了日:01月04日 著者:池田 ゆみる
猫だもの:ぼくとノラと絵描きのものがたり猫だもの:ぼくとノラと絵描きのものがたり感想
しんぺいさんと野良猫との出会いと触れ合った日々と別れ。それが日記形式で綴られてあります。そしてその話を聞いたいせひでこさんがイラストを描かれていらっしゃいます。とても静かな猫と人間とのお話。
読了日:01月04日 著者:いせ ひでこ,かさい しんぺい
しずかな日々しずかな日々感想
母子家庭の枝田少年。内気で一人でいることの多かった彼に五年生になった時、声をかけてきたのが押野君だった。押野君にひっぱられてだんだん世界を広げていく枝田君。やがて母の仕事の関係で転校しなければならなくなる。その時初めて彼は自分の思いを口にする。転校したくない。そして祖父の存在を知らされ、そこからずっと一緒に暮らす事になる。祖父と押野君たち仲間と過ごす日々。何気ない『しずかな日々』でも彼にとっては宝物となる日々だった。普通の少年の成長物語がたんたんと書かれてありました。
読了日:01月04日 著者:椰月 美智子

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